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【校正・添削で新たに知ったこと・はっきりしたこと⑭】

 自分の思い込みに頼らず、必ずいちいち調べることが大事。自分の成長にもつながる。

えぐい」と「やばい」。
自分も砕けた言葉として、このくらいなら小説の性格によってはセリフなどでは使うよなぁと思っていたのですが。

今の「ネット言葉・若者ことば」では意味が真逆になってしまうって気づいたんです。ちなみに「真逆」も最近の言葉ですよね。

えぐい
私は否定的な意味だとばかり思っていました。でも、違ってきてるんです。

この言葉は本来味覚の「えぐみ」から来ており、「あくが強くていがらっぽい」「我が強くて思いやりがない」といった意味で使われていた言葉。

しかし最近の若者ことばでは肯定的な意味でも使うんですって。
「際立っている」「並外れている」という意味。
よって、「すごい」「かっこいい」「かわいい」という意味で「えぐい!」と叫んだりするそうです。
ただ、否定的な意味も残っていて「きつい」「辛い」「まずい」「しんどい」とかいう意味でも使うそうです。
どっちの意味なのかは文脈や使う相手との関係性などで判断するしかなさそうです。まあ、言葉とは本来そういうものではありますけどね。

やばい
これも私は否定的な意味で使っていました。
ところが!
2015年朝日学情ナビの記事を見ると、10代の9割が「すばらしい」「良い」「おいしい」「かっこいい」といった肯定的な意味で使っているそうです(文化庁世論調査より)。今はそれが20代にも浸透しているということになりますね。

ただ、否定的な意味でも使うそうなので、これも文脈等で判断しなければなりません。

ちなみに本来の意味は「あぶない」「不都合だ」「具合が悪いようす」

由来が諸説ありますが、面白いです。
その1:江戸時代の牢屋を「厄場(やくば)」と言い、そこから牢屋や牢番を「やば」という隠語が生まれた→悪いことをすることを「やばい」というようになった。
その2:泥棒が盗みに入るときに姿勢を低くし地面を這うようにいくことを「よはい」と言った→「よはい」→「やはい」→「やばい」となった。

もともとは一般的に使われる言葉ではなかったそうです。
それが1980年代に「あやしい」「格好悪い」という意味で広く使われるようになり、1990年代に「すごい」「すてき」といった肯定的な意味でも使われるようになったそうです。

あれ? 私90年代は物心ついてたのに、あまり肯定的な意味で使ったことないですね 笑。

……というように、うっかりすると受け取る年代によって全く逆の意味にもなってしまったりするんですね。

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