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めぐり逢い

半月ほど前、用事で普段通らない道を通った。大きな橋を渡ると、何羽もの白鷺が、河原の青い水面の光の中でたたずんでいた。その日以来、白鷺を撮るにはどうすればいいか 思いを巡らせた。

その場所は、歩きや自転車で繰り返し行くには少し遠かった。ピザ屋のスクーターのような、幌のついたバイクが欲しいと思った。朝、スーツを着たサラリーマンが乗った幌つきのバイクを、信号待ちの間ずっと見たりした。もしもバイクを買ったら、早起きしたときに酒が残るような飲み方はできないと思った。

通勤のとき、河川を数本渡る。ある朝、顔を上げ、朝日に照らされるいつもの河を見たら白鷺がいた。記憶にある限り初めてだったが、覚えがないだけで、何度も見たことがあるのかもしれない。

すぐに地図を調べ、最善と思われる交通手段と撮影ルートを決めた。土曜日の雨が恨めしかった。日曜日の予報は晴れ。そんなに簡単にめぐり逢えるとは思っていなかった。何も撮らずに帰る覚悟でいた。

ダイサギ
何羽もいた
カワウ

見出し画像も含め、どれも換算400mm (135mm F1.8 の APS-Cクロップ×1.5、デジタルズーム×2)。文末の1枚以外はトリミング。

前回、被写界深度を確保するため絞ってisoを上げすぎ、画質を悪くしてしまったので、絞りは開放にした。被写体まで距離があるので、開放でも鳥の目と羽根の両方にピントが合うと思った。

フォーカスモードはAF-C(コンティニュアスオートフォーカス。フォーカスボタンを押している間、動いている被写体にもピントを合わせ続ける)。フォーカスエリアはデジタルズームのときには設定できず、フォーカスボタンを押すと、画面の真ん中あたりにあるものにピントが合う設定になる。

花や風景は、シャッタースピード・F値・isoを比較的きっちり決めて撮るのに比べ、鳥はとっさに撮るし、背景も選べない。ピントも運まかせのところがあり、何となくまだあてずっぽうの感じ。

何を考えてるんだろう
むこうも同じ気持ちなのかな

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