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クリスタルがクリスタルである理由(後半)

2018年のある日、ホメオパスのピータ先生のクリニックを尋ねた。

ピータ先生は、オースラリアでもトップクラスのホメオパスで、2006年から僕はお世話になっている。

僕が苦手な場所のリストに上位に間違いなくランキングするのが、病院の待合室だ。

幼い頃から病弱だったため、僕は、母に手を引かれ毎週の様に地元の小児科は連れて行かれた。

病院の待合室の、無機質で消毒薬の匂いの漂う空間が嫌だった。

病人ばかりが集まっている、待合室にいるだけで、僕は、息が詰まり具合が悪くなりそうだった。

シドニーで初めて、ピーター先生のクリニックを訪れたときは、驚いた。

だって、小さな待合室には、沢山の種類のクリスタルがキラキラと輝き、陳列されていたからだ。

この待合室は、僕にとって聖域だ。まるで、ヒマラヤの麓にいるみたいだと思った。

ここにいるだけで、清々しい気分になった。ここにいるだけで、体の調子が良くなると思った。

ピータ先生は、クリスタルつまりGEMSのレメディの専門家でもある。

先生夫婦は、年に数回クリスタルの原石を発掘に出かける。そんな生活すごくないかい?

ホリデーには、オーストラリアのアウトバック、タスマニアへ遠出をし、4WDの車のアクセルを踏み、トレードマークの革のカウボーイハットを被って、GEMSストーンハンティングに出かける。

クリスタルの原石を自ら発掘、レメディを作り、プルービング(効果の確認)を行い、GEMSレメディの本を何冊も出版している。

クリスタルの効果は、その分子構造に由来している。

ああ、そうだった。今回の文章のテーマは、「クリスタルが、クリスタルと呼ばれている理由だった・・」

では、本題に戻ろう。

僕が、ピータ先生のクリニックを今回訪れた理由は、ちょっとしたアイディアについて、先生の意見を聞きたかったからだ。

アイディアとは、ホメオパシーのレメディを効用のあるアクセサリーに出来ないか?と思ったのだ。

例えば、高ポテンシーの液体状のGEMSのレメディを、ガラスのボトルに入れれば、アクセサリーにもなるし、クリスタル、パワーストーンとしての効果もある。

例えば、ローズクオーツのレメディには、こんな効果がある。

石の意味
美しくする・媚薬・受胎などに使われており、女性の石と言われる。
人間関係をよくする

ホメオパシー キーノート
人生を間違えたと思っている。
変化させたいけど、できない。
総体
慢性疲労・循環が悪い
転機にいるのに進めない。
子どもの成長の問題

症状
心臓の疾患・循環の低下
喘息
放射能やドラッグの解毒によい

コリン・グリフィス『新マテリアメディカ』

僕は、試作品をピータ先生に見せた。ボトルの大きさは、3センチ程だ。

「カオル、自分で作ったのかい?面白いアイディアだね」とピータ先生は言った。

「ボトルの中には、ポテンシーがMのレメディが入っています」

僕の経験だと、ポテンシーがM以上であれば、波動がガラスをすり抜けジャンプする。だから、手に持ったり身につけたりするだけで、効果がる。

実際、僕は、パニック障害が激しかったとき、3年間程、ブラックトルマリンのレメディのボトルを、ジーンズのポケットに入れていた。

そうすることで、パニック障害の症状が随分と緩和されるのだ。

ローズクオーツ、クオーツ、ブラックトルマリンのレメディが、ぞれぞれ、中に入っている。

「ラベルの模様は、どうしようかと迷っているんですが?」と僕は、ピータに先生の意見をうかがった。

「そうだね。私だったら、クリスタルの分子構造と同じ模様をラベルにするよ。そうすれば、波動が何倍にも増幅するからね」と、先生は言った。

なるほど、と僕は思った。

良い物ができれば、今度先生が出版するGEMSの本と一緒に、販売してもOKと、とも言ってくれた。

帰りがけに僕は、琥珀色のボトルに入った、”モルダバイト”のレメディを先生から購入し、クリニックを後にした。

                   *

自宅に戻り、その日の夜、就寝前はモルダバイトのレメディを服用してみることにした。

久しぶりにぐっすりと眠れた。

翌朝、クリスタルについて気づきがあった。

「なるほど、空間を仕切ることに意味があるのか・・」と僕は納得した。

クリスタルとは、結晶化という意味である。クリスタルは、種類によってそれぞれの分子構造が異なる。

例えば、六角形、四角、平行四辺形などである。

”分子構造が空間を仕切ることで、この次元にエネルギーを引き出しているのだ・・”というシンプルな事実に気がついた。

魔法使いが空間にワンドをつかって、文字を描くのも同じことだと思う。

ポイントは、別の次元から、この次元にエネルギーを引っ張ってきているということである。

そして、クリスタルの構造の違いによって、放出されるエネルギーに違いがある様なのだ。

随分と説明が長くなってしまったが、

クリスタルがクリスタルを呼ばれている理由は、同じ結晶構造が、繰り返し、延々と続いていることにある。

同じ構造が繰り返されることで、エネルギーが増幅されるのだ、

と、僕は思った。

鳥のさえずりが、窓の外から聞こえる。

シドニーは真冬の7月だというのに、今朝は、寒さも穏やかになり暖かい。

宇宙の神秘は持っとシンプルで複雑なのだけれど、今朝はこのくらいにして、僕は、ブッシュウオークに出かけることにした。

カオル

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