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ところが この作品に見える景色は お台場では 無く北欧のさびれた漁村と点の様に描かれた漁師の姿です

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。                若林 薫


カイマルの海へ向う橋  F4号(33.3×24.2㎝) アクリル画  YOさん



この橋は 東京湾の内房にある石橋を
描いています

作者自身が北欧に勤務した折に
訪れたカイマル海峡に
架かる橋に重ねて
描画したものと思われます

東京湾に在るその橋は
かつて敵艦を迎え討つ為の
砲台へと続いていた橋です

ところがこの作品に
見える景色はお台場では無く
北欧のさびれた漁村と
点の様に描かれた漁師の姿です

晴れてはいるものの
波はかなり高そうです
厳しい環境での生活が見てとれます

技法はスポンジ(海綿)を
細く切って
竹串や楊枝の先に巻き付け緻密めんみつに描かれ
石の質感もよく出ています

橋の中央に映る欄干らんかんの影が
とても印象に残ります

洋の東西を合成したアイディアも
シュールリアリズム(超現実主義)ちょうげんじつしゅぎ的表現で
大変 興味深い作品に仕上がっています
                                                          絵画講師 若林 薫 評




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