「震生湖」大きな災害は 時として想像を絶する景色を 私達に与えてくれる事も有るのです。
作者は今までにこのテーマで数点の作品を描いています。
季節を変え画面サイズを変えて
その折々の想いを湖に投影している気がします。
震生湖は1923年(大正12年)の関東大震災の際に
渋沢丘陵にあった山林及び畑の一部が
約200mにわたり崩落し小川をせき止め
湧出する地下水が溜まり湖になりました。
深と静まり返った森の中
湖面は鏡の様に真っ平で
湖畔の紅葉を一葉も残さず映し出しています。
良く晴れた空も映り込んで
より一層 秋の雰囲気を感じさせてくれます。
近景の紅く染まった木も枝も程良いバランスで
描かれています。
大きな災害は時として想像を絶する景色を
私達に与えてくれる事も有るのです。
作者自身も、思いもよらぬ大変な手術を経験しましたが、
今はすっかりその悩みから解放され
楽しい日常を送られています。
長い時間の中で 自然も人もいろんな出来事が有りますが、
それを乗り越えたところに素敵な世界が
広がっているのかもしれません。
絵画講師 若林薫 評
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?