「平塚海岸にて」潮騒の音はしだいに大きくなり 潮は満ちて砂浜は少しずつ狭くなってゆきます。
マスキング技法を利用して
遠くに富士山の積雪を現わしています。
富士山の上空に浮かぶ白雲はスポンジ(海綿)を使用し
ちぎれ雲を見事に再現しています。
近景には流木が 寄せては返す波にもまれて
樹皮ははがれ白い骨の様になって
浜辺に横たわっている様子が
コラージュされています。
潮騒の音はしだいに大きくなり潮は満ちて
砂浜は少しずつ狭くなってゆきます。
名も知らぬ流木が 名も知らぬ浜辺に流れ着き
木としての生涯を終える事と
作者本人の影を重ねたのかもしれません。
関西地方で生まれ育った作者は
今この湘南の地にお住まいですが
浜辺に流れ着いた流木に何故か
愛おしさとやるせなさと望郷の念を抱かれ
その気持ちを画面に投影したのだと思います。
絵画講師 若林薫 評
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」
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