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「春の渚」海の贈りものを見つめる少女何をか想う・・・

絵画は生きている証を次の世代に残す作業であり
絵画はその時代を映す鏡だと思います
今強く感じることを描き残し 描き続けて行きます


入江はまだ少し 北風を感じさせるけれど
渚はもう 小魚の群れで お祭り騒ぎ

波打ち際の水しぶきは ほとばしり
春の光に染まって キラキラと輝く

砂浜に千鳥の足跡を追う
子供たちのはしゃぐ声 

小犬の散歩
海の贈りものを見つめる少女
何をか想う

白い小石 シーグラス 貝殻は江戸紫

どこからか
ピアノとチェロとヴァイオリンの音色

春の海辺の三重奏は
初めてときめく 
恋の予感


春の渚   S12号(60.6×60.6)㎝  アクリル画


大学入試も終わって 合格発表の知らせも頂いて 
全てが解放され 早春の光の中で
今やっと青春を感じている少女が居る 

今まで見えなかった
聴こえなかった 
感じなかった物事が
一挙に彼女を襲う

波と砂浜が織りなす物語や 
海の贈りものに 
遠い異国の人々の生活に思いを馳せたり

又すぐと近くに居る人に
恋心を感じ始めている自分に気付き
胸が痛くなるのを
おぼえたりと 
春の一日は何かと忙しいのです


描き方

木製パネルに寒冷紗をジェッソで貼り 
シェルマチエールで絵肌を創り
渚の潮の干満と水しぶきをイメージし 
水玉を配置したり 海風の吹く様子を 
曲線を使い中央に描いています

 


「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」





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