みなまたの海はタツノオトシゴの愛のゆりかご
日本が敗戦から復興し
やがて高度成長期に突入します。
特に太平洋側の沿岸地域では
大規模な工業地帯が次々と誕生し
日本は世界第2位の経済大国となりました。
工場は拡大の一途をたどり
そこから排出される汚染された水や有害な物質を
含んだ煙の処理は後回しにされたままでした。
市中を流れる川は濁り、海水は茶色く染まり異臭を放っていました。
水質は最悪の状態となり、水産業は甚大な被害をこうむりました。
魚貝類の体内には有害な物質が蓄積され
それを食する人間にも多大な害を与えてし