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楽しく絵を描くために (絵画教室生徒作品・技法等)

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絵を描く基本から実践・応用まで 楽しく絵を描くために 参考にして頂けたら幸いです
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【講座】初心者あるある。絵の基本は何ですか?

創造する為に必要な事をまとめてみました 絵の基本は? と聞かれても 上の表の様にすべてつながるものですので どこから始めても いいと思います やってみたい事から始めてみてください 私が 絵を描く上で一番大切にしている事は 何を描くか?という事 見て聞いて感じた事 心動かされた事は 身の回りにたくさんあると思います お花や風景を見てきれいと感じたり 愛しいペットを見て 心からかわいいと感じたり 哀しい出来事にも遭遇する事もあると思います そんな事を まずは言葉にし

色水が混ざりあう妙に委ねる技法

この絵はウェットインウェット技法で描かれています。 水でゆるめに溶いた絵の具を何色か 始めに用意します。 画面に絵の具を塗った後その絵の具が乾かない内に 次の絵の具で彩色します。 絵の具と絵の具が滲みます。 自然に滲んだ色の偶然の妙にゆだねる技法です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、 スキ・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。 よろしくお願い致します!」

モダンテクニックで見えた形

この絵は、フリーストローク(自由線)から イメージし出来た作品です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー フリーストローク(モダンテクニック) 何も考えずに赴くままに筆を動かし色も自由に線を引きます。 筆もどんな筆でもいいです。 出来た画面からイメージを膨らませます。 ※そのものを背景として利用することも、また色の配置や配色に依って  画面構成し作品としても仕上げる事も出来ます。 「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら

背景のさび色に建造物の歴史を感じて・・

この絵は、カンボジア・アンコールワットを旅した時の 思い出を描きました。 鉄さびを下地にしています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、 スキ・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。 よろしくお願い致します!」

寒い暑いの感情や様子を幾何形体で表現する

さあ!!カリキュラム1番目の実技です。 ●平面構成 ●単一色で明度による表現が狙いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー はじめての溝引きに戸惑いを感じている みたいですね。 柔らかい筆で真直ぐな直線を描く時 この溝引きが出来るととっても便利です。 ここでは ”寒い暑い” ”冷たい暖かい” という感情を 寒色と暖色 そして 丸・三角・四角で表現します。 まず、寒い暑いのイメージを10個以上思い浮かべ 箇条書きにします。 寒色と暖色の中か

紅色のアジサイに魅せられて・・・

作者が訪れたのは1394年に創建された海蔵寺です。 このお寺はJR横須賀線の鎌倉駅から 歩いて20分程のところにある古刹です。 ヤマアジサイの咲くお寺として知られています。 このお寺の「紅」と名付けられたアジサイは 色鮮やかな紅色の額アジサイです。 花びらも3葉で、これも又めずらしい形をしています。 作者はこの花を色んな角度から写真に収め その中の1枚をアクリル画に仕上げました。 花の中心部にはグラスビーズの下地剤を塗るなど 額アジサイならではの 花の質感を上手に創り

新しい朝の朝焼けの美しさを狙って

遠くに八ヶ岳のシルエットが見えます。 中央右下には諏訪湖から立ち昇る朝霧が 淡いうす紫色に染まっています。 冬には湖面が凍る御神渡(おみわたり)の現象が見られる 神の住む湖でもあります。 これは「髙ボッチ高原」から望む 朝焼けの様子を描いた1枚です。 写真愛好家である作者は乗り慣れたワンボックスの車に 写真の機材をいっぱい積み込んで車を走らせ 前日からこのシャッターチャンスを狙っていたのでしょう。 作者は故郷新潟の景色はもちろん 北海道や東北の風景、更に関東一円の名

賑やかなちょうちんの向こう側には・・

レンガ造りの壁にモルタルが塗られています。 その壁も年月が経ちモルタルは剥落しています。 両手を広げれば左右の壁に指先が届く程の狭い路地です。 小さな飲食店が軒を並べる台湾の街の様子は 日本のどこかの裏通りに似ています。 作者は鉄道ファンで、台湾へは数度足を運び 列車の旅を楽しんでいます。 その旅の途中、降りた駅で路地に迷い込み 出会った風景に感動し、スマホのシャッターを押したのでしょう。 煤けた壁にひび割れだらけの歩道 それに無造作にぶら下げられた色とりどりのちょうちん

フェルトペンとクレヨンでロンドンを描く

作者は今までの自分には無い新しい描画法を模索していた折 佐藤泰生氏の作品を新聞記事で見つけました。 氏の描く作品は簡潔な表現ながら急所をしっかり押えた作品でした。 フェルトペンとクレパスで描いた作品を F4号のキャンバスボードに模写してみました。 描き進める内に作者の内面に面白さと楽しさが沸き起こりました。 作者本人が海外赴任中に家族と共に過ごしたサンフランシスコを サムホールに描き、ひき続きロンドンの名所を同じく サムホール(15.8×22.7)㎝の小さな画面に盛り込みま

動画で作品制作あれこれ

みなさんこんにちは ゆっきーです。 今回はいつもの教室で 生徒さんがそれぞれに絵を描いている様子を写真撮りし インスタに挙げているものをダイジェストで 編集しましたのでご覧ください。 薫先生は皆のところを見回りしていますので 私が撮って編集しています。 いつも絵画技法など言葉だけでのご紹介ですので動画でご覧ください。 至って皆さん真面目に真剣に楽しく取り組んでいます。 動画の中の技法は フロッタージュコラージュ(こすり出し) アクリルとカラーインク(ペン) スパッタ

割り箸をパチンと鳴らして「いただきまあ~す」の声が聴こえてきます。

サムホール(15.8×22.7)㎝の小さな画面からはみ出して描いたラーメン鉢 テーブルに置かれたアツアツの鉢からは湯気が立ちのぼり 味噌の香りがその後を追いかけて来ます。 鉢の中身はチャーシューに焼きのり細かく切られたネギが 散らしてあります。 割り箸をパチンと鳴らして「いただきまあ~す」の声が聴こえてきます。 スープを軽く味見して一気に麺をすすります。 スープから少し顔をのぞかせていた硬めの麺がのどを通りすぎます。 もうひとすすりすると体が温まり始め 更にもうひとすすりし

モンゴルへ一人旅・・・

モンゴルの大草原に、夕暮れのひとときが訪れ 一日の仕事を終えた父親が我が子へ 乗馬の仕方を教えている姿をとらえた なんとも微笑ましい瞬間です。 作者は昨年少し長目の休暇を取ってモンゴルへ一人旅をしました。 飛行機でウランバートルへ飛び 陸路を乗り物を乗り継ぎ目的地に到着しました。 そこで遊牧民と生活を共にし 楽しく伸び伸びと暮らす子供達や家族間の強い絆を見聞きし その土地の慣習や歴史を体験してきました。 帰国してからの作者に少し変化が見られ 心のゆとりを感じ取る事

ひと編みひと編み毛糸を紡いで行くように5mmの升を埋めて・・・

作者について いつも感心するのは ジェッソ(下地剤)で地塗りした 木製パネルS15号(65.2×65.2)㎝の支持体に 5mm方眼をグラフィックペンで 黙々と線引きするところから始まり それを4枚継ぎ合わせて S60号(130.4×130.4)㎝の大画面を作ります。 出来上がったそのひと升5mm四方の中を更に 1/2の三角形又は1/4の三角形あるいは 1/2の長方形や1/4の正方形を組み合わせ 作者自身のオリジナルパターンを創り出します。 そもそも作者のこのアイディアの元

作者独自の世界を切り開いて・・・

長年関わって来た押し花作品そして切り絵との出会い それらを組み合わせ作者独自の世界を切り開いて来たと思います。 手工芸的要素を含みながらも 絵画としてのいちジャンルを確立しています。 そして 忙しい狭間を縫って作品制作に没頭出来ることが 心のよりどころとなっているのだと思います。 この作品はカッターナイフで切り抜いた鋭い線に スパッタリングに依るブルーやグリーンの着色で 画面に神秘さをまとわせると同時に 押し花の立体的彩色は華やいだ雰囲気を醸し出しています。 この表現は