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2002年の恋

20年以上前に好きだった人があるメディアに出ていて、その人は大学時代の同期だったということしか知らない夫と2人でそのコンテンツを楽しんでいた。
こういうのがエモなのか知らないけど、思えば遠くへ来たもんだ。

当時私はちゃんと告白してちゃんと振られ、泣きながら衝動的に新幹線に乗って実家に帰った。
全方位に優しかった一環で私にも優しかったことにほだされただけだったのかもしれない。それでも、失恋の前後で軽い摂食障害になる程度には、私にとっては恋愛も失恋も大事件だった。
その後も普通に友達をしてくれたこと、今思えば感謝しかない。

その人は20年分ちゃんと年齢を重ねて年相応の見た目になり、夢を叶えた上で年相応のキャリアも積み重ね、メディア出演を果たした。

エモい感傷に浸りながら、もしかしたらその人と一緒に人生を歩んでいたかもしれない可能性に思いを巡らせたりしたけれど、私は東京で働くことを選びたかったから、どのみちうまくはいかなかったのだと思う。
そもそも向こうは私に恋愛感情を持っていなかっただろうから、そんな可能性などハナからなかったのに。

応援の気持ちだけ、ネットの海に流しておこう。
元気そうでよかった。私も元気です。元気でね。

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