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あるがままは難しい?


「あるがまま」で生きること。

それが大事だと、ことあるごとに目にし、耳にします。
ところで「あるがまま」ってどんなものでしょう?
どんなふうに生きたら「あるがままに生きる」ことになるのでしょうか?

「あるがまま」とは、調べてみると、そのまま・そうある通り・
ありのままなどと出てきます。
また仏教では「自分の思いや枠をなくした上で、見えてくる自然な状態」
とも言われているそうです。
よくわかりませんね。

いつか前にお話ししたこともありますが、
人にはその人それぞれに備わったものがあります。
あなたはどの色が好きでしょうか?
どんなことを趣味にしていますか?
どんな人が好きでしょうか?
どんな食べ物が好きでしょうか?
どんなことが幸せだと感じますか?

これら、特に習い覚えたことではないことは、
人にもともと備わっているものなのです。
それに従って生きることで、喜びを感じ、幸せを感じることができます。
それこそが「あるがままに生きる」ということの真意です。

社会の中で生活するために、便宜的、理性的、一時的に、
自分のあるがままを曲げることは当然あるものです。
今、トイレへ行きたいと思っても後にしようと考えたり、
自分はこれが食べたいが、今日は仲間の意見を尊重しようとか、
そんなことが問題となることはないのです。
問題は自分自身の経験などから、自分に課したルールや
間違った思い込みで、自分のあるがままを縛り、制限することです。

本来、自分を守るために作ったそれらルールや思い込みが、
自然である自分のあるがままをことごとく阻害することで、
多大なストレスとなり、人生は地獄と化すのです。

さて、あるがままに生きるにはどうしたらいいのでしょう?

ある時書店で、とある本のタイトルに驚愕しました。
「あなたはリラックスしなければならない」
リラックスとは、何もしない、力を抜いてのんびりすることが
リラックスすることなのに、リラックスすら、
しなければいけないことになってしまっているのです!

あるがままに生きるとは、何かそうしようとメソッドに従ったり、
努力したり、計画するようなことではありません。
逆にそういうことこそが、
あるがままに生きることからあなたを遠ざけている張本人なのです。

あるがままに生きる方法などありはしません。
あれば、あるがままに生きてはいないのです。
あるがままに生きることが難しいと考える人は、
どこか間違っているのです。
それは方法や理屈ではないからです。
あなたはあなたのまま、そのままで、何一つ変えることなく、
取り去ることも、付け加えることもなく、すでにあるがままなのです。


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