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離任式…感謝、感謝、感謝

 令和4年4月11日、教師生活の締めくくりとなる離任式に行ってきまし

た。学校へ歩いて近づいていくと、偶然、生徒たちが外に出ていたので大き

く手を振りました。すると瞬時に手を振り返してくれたので、久しぶりに

ほっこりした気持ちになりました。突然、辞めることになった私に対して、

何も聞かず、変わりなく接してくれる生徒たちへの感謝の気持ちが溢れ、思

っていた以上に感慨深い気持ちになりました。先生方も温かく迎え入れてく

れ、「あ~、こんなアットホームな雰囲気で働いていたなぁ、これで本当の

意味で最後になるんだなぁ」と考えていると、ふと最近の出来事を思い出し

ました。

 4月に入ってすぐ、たまたま卒業生にバッタリ出会い、

「あっ、先生!」と呼びかけられました。私は「もう先生ちゃうで(笑)」と

冗談っぽく返事したのですが、その卒業生は「私の先生やもん!」と真剣な

様子でこたえました。その瞬間、何も考えられなくなり、それにはこたえず

適当な会話をして別れることになりました。しばらくその場に立ち尽くして

いましたが、ふと無意識に「感謝…」という言葉がこぼれたので、

ハッとして周りを見渡しました。誰にも聞かれてなくてホッとしたのと同時

に、「教師を続けてきてよかった」と心の底から思えるようになりました。

こんな前向きな気持ちになって、24年間の教師生活に終止符を打ち、晴々し

た気持ちで新たなスタートができると思っていなかったので、本当に感謝と

しかいいようがありません。

 マイナスな原因で辞めることとなり、メンタルにダメージがありました

が、この出来事を思い出し、感謝の気持ちを込めて離任のあいさつが

できたと思います。ありがとうございました。感謝。

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