見出し画像

宝塚の泉に落ちる

 子供の頃から宝塚を見続けて研55。今から10年ほど前にSNSで、ファン歴研45と書いたら、いつの間にか広がった。
講演でも「私、先生と同期です」なんて言ってくださる方もいる。これだけ長く観ていると、誰でもそうなのだと思うが、少し観なくなったり、環境の変化で観られなくなったりする。コンスタントに観られているのは、やはり宝塚に近いということが大きい。
 
「宝塚の法則」という本の中でも書いたが、女性の場合は仕事・結婚・子育てなど、環境の変化で観なくなってしまうことが多いのだが、あるきっかけで再び宝塚歌劇にハマるということがある。こんな感じだ。
 
子育てが終わったり、仕事が順調で余裕ができたりすると、何か習い事をしたいと思ったりするようになる。たまたま知り合いがフラメンコをしていて誘われ、見学に行って習うことになる。そこでレッスン後の休憩の時間に、同じくレッスンしている人たちと雑談。
「この前の花組さん良かったわ~ 」
「レイちゃんのダンスは本当に素敵」
「彼女は子供の頃からバレエやっていたからね」
なんていう話を耳にする。
「もしかして宝塚歌劇?」
「あら、あなたもお好きなの?」
「今は観てないけど、若い頃に安奈淳さんが大好きで・・」
「オトミさん! 私もファンクラブ入っていたわ!」
「この人、チケット取れるわよ」
なんていう話から、あれよあれよという間に観劇に行くことに。そして若かりし頃に観た宝塚歌劇に、またハマってしまうという「第二の青春型」宝塚ファンがいる。
 
 最近では「沼にハマる」なんていう言葉を、SNSで見たりするが、私はこの言葉が嫌いで、宝塚歌劇は決して沼ではない。
せめて「宝塚の泉に落ちる」にしてほしい。この言葉を、これからは推奨していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?