香るコトバ #05 ラベンダー
ハーバルとフローラルが融合した、心を浄化してくれるやさしい香り
ラテン語で「洗う」を意味する「Lavare(ラヴァーレ)」が語源とされているラベンダー。アロマテラピーの代表格といっても過言ではないメジャーな香りですね。
しかし、なぜここまで「まずはラベンダーから」といわれるのか、学び始めた頃はよくわかりませんでした。しかし、多くの精油を知っていく中で、なんだかんだラベンダーに頼る自分に気がつきました。特に、ブレンドの仕上げで「あと一歩・・」というとき、ラベンダーで調整することも多いです。
クラスや会社でも目立つリーダー的存在ではないけど、あの人がいると安心感がある。文房具をストックしている場所から、こまかいルールまで、聞かずとも「ああ、それはね・・」とさりげなくフォローしてまとめてくれる優しいあの人。お母さん的な、そんなイメージです。
少量なら原液でも使えるという貴重な精油なので、古くから万能薬とされてきたりと「やっぱりすごい・・!」とその使い勝手の良さに驚き、ラベンダーの魅力は私の中でどんどん開花していきました。
キーワードは「清潔」「安らぎ」「ニュートラル」など。
この夏、関東最大級のラベンダー園である、「たんばらラベンダーパーク」へ行きました。
標高1300mの高原は、とても涼しく、空気が澄んでいて、本当に気持ちの良いところでした。そこで、はつらつと咲くラベンダーは圧巻で美しいものでした。
実際に目で見て、触れて、香ってという体験は心に刻まれるものです。4歳の息子も「ぼく、ラベンダー知ってるよ!だって家族で旅行いったから!」と得意げに話してくれます。
リラックスはしたいけど、明日も頑張らないといけない。そんな日常のニュートラルな気分を求めているとき、ほどよく寄り添ってくれます。
緊張感から解きほぐしてくれ、語源のとおり、まさに心をきれいに洗い流してくれるようです。
単体だと好みの別れる香りですが、ブレンドではどんな精油とも相性のよい万能さんです。個性的な香りに一滴加えるだけで、不思議なほどブレンドがまとまり、何度も驚いたことがあります。
私はローズマリーとのブレンドをひとつ作っておいて、ヘアオイル、肩こりのケアなど広い用途で使っていますよ。ぜひラベンダーのやさしさを改めて体感して、魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
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