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いつだって〈想い〉しか大事にしていない

なんだか落ち込んで、涙がちょっと出てきてしまった。
仕事のことでこんなことははじめてかもしれない。
特に何か怒られたり、嫌がらせを受けたわけでもないのに、もやもやがずっと抜けなくて「悲しい」と気づいたら、泣けてしまった。

方々でお仕事の話をすることが重なって、〈商い〉をするって難しいんだなって感じたのだ。
それは、発送をするとか、お茶を作るとか、インスタグラムを投稿するとかそういうことではなくて、お店同士の利害を考えなくてはいけないようなことだった。

例えば、わたしが主宰するマーケットで〈どうしても素敵なマーケットだから出たいんです〉と、ハーブティーの作家の方が出店依頼をしてきたら、わたしは断るだろうか?というような話で、同じような商品を横で売られたら、わたしの稼ぎは半分(もしかしたらそれ以下)になるだろう。それでもわたしはその人に出てもらおうとする、と思う。

その人が出たいと思っている、その気持ちや経験を最優先してしまう気がする(もちろん、物凄い嫌なやつだったら断ると思うけど)。

ふつうに考えたら、断るのが当然である。この時、基準を〈お金や儲け〉で考えたら、である。というか、世の中は結構そちらが主流なのだろうと思う。

わたしにはそれができなくて、お茶も「売れるからこれをつくろう」ということが一切できない。おいしいからつくろう、楽しいからつくろう、わくわくする作品だからつくろう、はできるのだけど、そしてその時の採算はマイナスにならないように計算してはいるけれど、実際は時々マイナスになっている。

ワークショップを考える時も、「お客さんが入るからこれをやろう」というのが本当に苦手で、なんのためにやってるのかがわからなくなってくる。
お客さんが来なくったって、今やりたいことはやりたいのだ。

わたしはいつも伝えたいものや、手渡したいものがあってそのために行動している。そしてその目的というのは、自分ではなく誰かの役に立ったり、誰かを楽しませたいからである。

いつでも気持ちや感情を最優先にして物事を判断している。というか、それ以外の判断基準がなくて、これは社会的にはあんまり通用しないんだと最近わかってきた。

お金を稼ぐ能力は低く、計算が甘かったり、きちんとチラシを作るのを忘れたりしているので、数を増やすのは苦手である。いつも〈想い〉を伝えることしかできなくて、あまり商売には向いていないと思う。

もともと絵描きなので、表現がしたくてお金は二の次と思っているところがあり、それにヒーラーなので、人の気持ちに人一倍敏感である。
アーティストが商いをしているので、どうしてもちぐはぐになっているようだということにも今日気がついたのだ。

・・・

昨日、〈自分の誉めたいところ、感謝したいところ〉というテーマで、ノートを書いていた。毎朝、散歩しながら、感謝のマジックをやっているのだが、昨日は周りのものに感謝するのではなく、はじめて、そして自然と〈自分〉に感謝を始めたのだ!

これがとても良くて、例えば
「いつも笑顔でみんなをハッピーにしてくれてありがとう!」とか
「いつもみんなの健康を考えていて、奉仕のこころを持ってくれてありがとう!」
「自分の健康を気づかって風邪も引かずにいてえらい!ありがとう」
などである。

良いところをあげる、というのとはまた違って、他人の視点で自分の褒めたくなる素敵なところを見つけられて新鮮だった。
その延長で自分の気づいていない特長を書き出してみることにしたのだ。

そうすると、わたしのよきところは、
・人の成長を自分のよろこびのように感じることができる
・人にやさしいが、その人のためならば厳しくすることも叱ることもいとわない
・共感力が強く、人の話を聞くことが上手
・その場にいるだけで安心感を人に抱かせることができる
・話すこと、書くこと、それによって教えたり、伝えたりすることが得意
など、素晴らしいものがたくさん出てきた。

どれをとっても、今のemeraldの仕事が合っていると感じぜずにはいられなかった。

わたしは漢方茶を売ってはいるが、お茶屋さんではない。
お茶を売ることは、養生、もっというと自分を好きになる・調えるためのツールの一つに過ぎなくて、〈わたし〉というメディアの一つの表現方法なのだ。
お金がなくては生活ができないが、お金や利益を基準に物事を考えなくてはならなくなると、こころが置き去りにされることが多くて、そのためにお金や利益によって何かを判断するということが悲しく感じてしまうのかもしれない。

そして、価値観の異なる人と話していると、言葉は交わすけれどもエネルギーはいつまで経っても融合しないので、時間ばかりが過ぎて、残るのはもやもやとしたフラストレーションなのだ。

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自分が何を大事にしているかを確認するのにいい経験だったように思う。
そして、もうこうなったら、とことん、〈想い〉の方に振り切ってしまった方がいいような気がしている。土台、お金や権利とかを基準に考えたところで上手に立ち回れないのだから。
今までどこかでお茶を売ることでお金も稼げたら・・・と甘いこと(?)を考えていたのだが、自分の理念を伝えていく、、ということを中心に据えて、そのことを意識強く持っていこうと感じた。

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