マガジンのカバー画像

読書感想文

39
印象の良い本は感想を書いています。ここで公開していきます。
運営しているクリエイター

#読書感想文

「おぱらばん」堀江敏幸

かなり久しぶりの再読です。 ストーリーに流れる上品な静謐感を楽しみたくて手にしました。 …

Kaoru
10か月前
3

ウィリアム・ワイザー「祝祭と狂乱の日々 1920年代パリ」

かつて私にも美術鑑賞という趣味があり、大学時代からちょくちょく美術展に通ってました。 な…

Kaoru
10か月前
5

和辻哲郎「古寺巡礼」

 noteに上げる私の感想文は、過去に書き溜めたストックからのものがほとんどですが、いくつか…

Kaoru
10か月前
7

「明治お雇い外国人とその弟子たち」片野勧

明治期の主なお雇い外国人についての紹介です。 フルベッキ、ポンペ、ヘボン、ボアソナード、…

Kaoru
10か月前
4

小川糸「ツバキ文具店」

僕も一時期文通をしていたことがあります。 故郷を離れ、僕は東京で大学生活を送ることになり…

Kaoru
11か月前
4

多和田葉子「三人関係」

 1991年群像新人文学賞受賞作「かかとを失くして」と、この作品の六ヶ月後に「群像」に掲載さ…

Kaoru
11か月前
6

三浦綾子「塩狩峠」

 普段なら裏表紙の梗概に目を通してから読み始めるのですが、今回はすぐにカバーをかけてしまったので中身を全く知らないまま読み始めました。  著者は北海道出身のクリスチャンであり、キリスト教の教義にテーマを載せた小説を書いていることは知っていました。  だから、この話も北海道を舞台にしたキリスト教徒を主人公にして、その苦難みたいなものについて書かれているのではないか、と想像していました。  それと、誰か別の作家と勘違いしていたかもしれないが、理屈っぽいヘビーな文体なのではない

大岡昇平「野火」

 読む前まで、ずっといわゆる戦記モノだと思っていました。  戦記文学ジャンルはこれまで沢…

Kaoru
11か月前
3

「パリは燃えているか」上下

【上巻】  多数の様々な役割を持った登場人物を時系列ごとに登場させ、1944年8月、ドイツに占…

Kaoru
11か月前
7

谷崎潤一郎「細雪」

 上中下巻がまとまった一冊、900ページ超。思いのほかするする読めました。  第二次世界大…

Kaoru
11か月前
7

中島敦全集 2

 高校時代に現国の授業で学んだ「山月記」に惚れ込み、文庫でもその他の作品を読んだのですが…

Kaoru
11か月前
11

エルリッヒ・マリア・レマルク「凱旋門」

 遂に入手できた、と言っても図書館から借りたのですが。読みたかったのだけど、実に入手しづ…

Kaoru
11か月前
8

「川端康成集 雪国」筑摩書房日本文学全集33

昨年、NHKで高橋一生さんと奈緒さんのキャストでドラマ化されていました。 ドラマではかなり…

Kaoru
11か月前
9