コロナ禍で仕事が完全になくなったイベント裏方がもがいた、書き残し #11
「プロ野球開幕」でガラッと変わった職場の雰囲気
6月19日(金)、約3ヶ月遅れでプロ野球が開幕した。
私はコロナ禍になってからの新聞社しか知らなかったので、プロ野球開幕により職場が一変したことに驚いた。
職場のあちらこちらそちら、あらゆるところに置かれているテレビ全てに、プロ野球が映し出される。ふだんは取材に出掛けているような記者陣、社で記事を書く記者も、みんなテレビで試合を見つめ、原稿の準備をしている。
私が所属するネットチームも激変。野球のないコロナ禍では、午後は暇そうに(失礼)インターネットを徘徊してそうだった人が、開幕とともに生気を取り戻したかのように、スコアボード片手に輝いた目で野球をウォッチングし、試合状況に合わせ、予定稿をバンバン準備している。
職場がセパの野球中継の音声でにぎやかになり、各記者が時折声を出して、「打ったー!」とか「あああ打たれた」など、自身の私情を交えながらも、それぞれ記事にするための仕事をしていた。
新聞社で働き始めて早3ヶ月目になるが、プロ野球が開幕して初めて感じたことがある。
「ああ。みんな、野球やスポーツだ大好きなんだなあ」
野球を堂々と見ながら仕事できるなんて、野球好きにはたまらないよなあ。
ふだんは本当に黙々と、延々、記事を書き続ける記者たちの "愛" を感じた6月19日の開幕日であった。
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