伝承の日本史14 〜宇佐の豊王国

昔の日本は月の女神信仰が盛んだった。
太陰暦。月の満ち欠けで暦ができた。
太陽神を天道さま、月神は陰の神様。夜道も月が明るければ提灯が要らない。
「お陰様で」は月神のこと。

宇佐では月の信仰が特に盛んで、宇佐宮の姫大神には月読尊も含まれていた。
月の中にウサギがいるから月読尊はうさぎ神とも言われ、ウサギも尊敬された。

古代では宇佐神宮の勢力は強く、豊前と豊後に別れる前、東九州〜西中国まで「豊王国」だった。
山口西部には豊の字がつく地名が多く、四国は土佐にも宇佐の地名がある。

宇佐宮の主神は月の女神(月読尊)で、初めはウサギ社だった。
豊王国の王家もウサ家と名乗った。(宇佐公康『古伝が語る古代史』)

宇佐国造の祖は菟狭津彦、菟狭津姫。「菟」は兎。
ウサ家は、この時代東九州で最強の勢力で、「豊国」という呼び名は物部政権のミマキイリヒコ(崇神)の頃、既に存在していた。
ウサ王国に関しては豊前風土記に記述があったかもしれないが現存しておらず不明。だがかなり古い時期からウサ家が豊国の王家であった。女系相続だったという。

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