【読書】純文学を読んで芸術鑑賞筋を鍛える「むらさきのスカートの女」 / 今村夏子
受け手に解釈を委ねられるものは、正直なんだかよくわからないからちょっと距離を置いてきた。
たとえば何通りかの解釈の仕方がある小説、結末は見た人におまかせな映画、抽象的な絵。
芸術鑑賞の中でも、ちょっと難しめのやつである。
生きていれば答えの出ないことのほうが多いし、人生とは選択ばかり。
選んだ方を自分で正解にしていくしかないのだから、フィクションの中でくらいスパッと答えが出てほしいと思うのが正直な気持ち。
でも夫がよく
「自分の作品の裏話なんかどうでもいい」
「余計なこと