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DTMerがファンを増やしていくのって難しいよね

私もそうなのですが、主にネット上で活動してるネットミュージシャンって実はかなりの人数がいらっしゃいますよね。

私もこの形態で始めるまでは、こんな自由で多彩な世界が広がってるなんて思いもしませんでした。

音楽=生演奏でしたからね。
バンド活動してるとなおさら。仲間と楽器を演奏しつついかに魅せるか、人を集めるかという部分が大きかったように感じます。
人と人との繋がりがリアルでした。

一方ネットミュージシャン(ここでは部分集合であるDTMerを取り上げます)はというと、とにかく気が楽。
スケジューリングも自由だし、集客ノルマがあるわけじゃないし。

ですが、最近思ったんです。
DTMerってファン増やすの難しいなーって。


自分で広めなきゃ広まらない

ここからはわりと現実的なお話をしていきます。

ちょっとここで私の認識をおさらいしておくと……

・DTMerはネットミュージシャンに含まれる
・ボカロPはDTMerに含まれる
だと思ってます。

で。
一番要素としては少数のボカロPなんですけど、単純に楽曲を広めようと思ったら主旋律はボカロに任せると有利なんじゃないかな、と。私は思っています。

これ、なんでかって言うと……作り手は誰なのか知らなくても、その人が使ってるキャラクターが好きって人の方が割合としては大体高くなるじゃないですか。

かおりPは知らないけど初音ミクは知ってる、的な。
おまけにボカロ使ってると投稿祭だったりとかのイベントに参加しやすいですしね。

じゃあ主旋律が別のメロディー楽器、ソフト音源、自分の歌声、そもそも主旋律を考えない、、、みたいな場合はどうかというと、フックとしては一段階弱い状態からスタートしないといけなくなります。

「誰この人?」からのスタート。
もしくは、たくさんいいねやコメントがついてたりすると「どれどれ……」とつい反応してしまう。野次馬って言うとヘンですが、やっぱり興味をそそります。

それか、めちゃめちゃに良い歌声・メロディーじゃないといけないってことですね。
中身で勝負!ってやつです。きっと中身が良いと広まりやすいはず!

ですが、この広大なネットの海で音楽を自然に他人の耳に入れるのって、実は至難のワザで。
動画とか画像ってスワイプしたら新しいのとかオススメが出てくるじゃないですか。
音楽ってスワイプしても勝手に鳴るわけじゃないんですよね。(例外があって後述します)

そんな中で他人を感動させても、その他人にまた別の他人に広めてもらう工程が必要になってしまいます。おおっ!と思ってもひとりで咀嚼してるだけの人もいるでしょうし、その人自体に影響力がないパターンもあります。

何が言いたいかと言うと、いい曲作ってるだけじゃ広まりにくい。
僻みじゃなくて、システム的に。

これはあると思います。やっぱりここに行き着いてしまいます。

じゃあどうすればいいの?

じゃあどうやって他のブランド力に頼らずに自分の曲を広めていくか。
具体的に考えてみましょうか。

私はボカロを使ってますので、BGMだけ!自分の歌声で勝負!という枠組みには正直疎いところがあります。
ですが、考えられる限りを挙げてみますと……

タイアップ(コラボ)

たとえばゲームのBGMに使ってもらったり、YouTubeの動画で挿入歌として使ってもらったり……などどうでしょう。BGMが必要な場面で名乗りを上げて、クレジットに入れてもらうとか。

自分をブランディングする

この人が作った曲だから聴きたい!という動機はまさにファンだからこそ生まれるものです。音楽だけじゃなくて文章も書いて人となりを見せたりとか。
なんだかんだ文章も視覚情報なので、かたくなに音楽一辺倒!より有効かもですよ。

売れてる感を出す

サクラってやつですね。ココナラでいろんな数字を買えるみたいですよ。コストはかかりますが、パッと目についたのがきっかけで……というのも案外大きいのでプロモーションの一環としてアリなんじゃないでしょうか(悪評も多いので責任は負いません)。

コンピレーションに参加

クリエイターが多数集まってアルバム化しているところに参加させてもらえれば、当然聴いてもらえるチャンスは増えますね。対バン方式です。当然、対バンのみなさんにファンが付いていると効果は倍増します。

売る

自分の楽曲の使用権を売っちゃって一人歩きさせるとかどうでしょうか。
これも権利関係きちんとしとかないといけないですけど。

イベントに参加

何かしらのお題があって、こういう曲を投下!みたいな囲いがある中でやると、同じ界隈の人からは聴いてもらえるかもしれません。もしかしたら新しい繋がりも増えるかも?

奇抜なことをやる

すごい曲、変わった曲、音数が多い曲を作ってエンゲージメントを高めるやり方です。どうなんでしょう?私は流派的にこっちじゃないんですけど。音楽的な良さを追求するのが当noteの趣旨なので賛否はここでは言えないです。

広めようとしない

身も蓋もないですが、そもそも他人に聴いてもらおうとしない。自分一人でつくってあそぼしちゃうってのも十分アリな気がします。一応他の人が聴けるっちゃ聴けるし導線もあるけど自分からゴリ押しはしない。自分で自分の曲を聴くのが好き。
実は結構こういう人多いんじゃないかって気がしてます。

……こんなところでしょうか。
パッと思いつく方法を挙げてみました。

【認知度を上げる→耳に入れる回数を上げる→気に入ってくれた人がファンになる】
の流れをたどる可能性が一番高いことを念頭において考えてみました。
エビデンスは弱いです。こうすればいいよ!みたいな言い方はできないです。全部自分で試してみて効果が上がった!ってわけじゃないですもんね。

わりとアリかもしれない作戦

ここからは、私が考えたわりとアリかもしれない宣伝方法について語っていきます。
ぜひ試してみてください(笑)。

ショート動画やTikTok

YouTubeのショート動画やTikTokで使いやすそうな曲をフックとして用意する、ってのアリなんじゃないかと思ってます。
わりと新しめのマーケティング本から得た知識です。

音楽ってスワイプしても勝手に流れるわけじゃない(例外あり)と先述しましたが、その例外がこれです。

おまけにユーザーが勝手にMVを作ってくれるようなものですからね。つい観ちゃう→何この曲?という流れは十分にあり得ると思います。

他にもTikTokにはメリットがあって。
始めたてでも、何もしなくてもある程度再生回数が増えます。
私、たしか始めたてでフォロワー0人でも投稿後すぐに700回以上再生されました。

これを利用して、キャッチーかつダンサブルな曲を作る→自分で何かしら動画を作って投下しまくる。もしくはTikTokerにお願いして動画に使ってもらうとか。
なんかいけそうな気がしますよね。

カバー曲

他のブランド力に頼らずに……とか言っといてこれですよ。
ボカロのキャラクター性を拝借できないなら、かくなる上はって感じです。
でも意外とやってる人少ないなーって印象です。

有名な曲を著作権的な決まりを守りつつカバーしちゃえば、その曲を知ってる人からすればフックになり得るし、嫌悪感は抱かれません。

ただこれやりすぎると『なんか媚びてる感』出ちゃうんですよ。
私がひねくれてるからそう感じるんですね。はい。すみません。
たまにやるぐらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。

オンデマンド形態

『売る』の項目に抵触しますが、ターゲットを一般リスナーからクライアントに絞って、ココナラなんかで依頼をこなしつつクライアントの固定ファンを作るの、わりとアリじゃないでしょうか。

他人の要求に応えるような曲を作り続けることになるので、それが苦でなければ。

辞めない

これ。これですよ。
これができてない人が本当に多い。

惰性で続けるのも良くないですけどね。

たくさん曲を作りましょう。
そして、それを日常的に聴けるようにしておきましょう。
それだけで『辞めそうにない人』になれます。

私だったらなんですけど。
ビビッ!とくるアーティストを見つけたとして、その人がまだ曲が少ない場合だと、とりあえず注目してる人カテゴリーに入れますね。

その人の新曲を待ち望む、という意味ではファンかもしれないです。
ですが、その人の1曲〜数曲をリピート再生しようとはしないですね。
曲数=リスナーの滞在時間じゃないですか。本のページ数。体感ですけどそんな感じ。

ここで私のおすすめなんですけど、アルバムを作ること!
これを目標にするのいいですよ。

特に始めたての方だとついホームラン狙おうとしがちで。初打席でホームラン打てなきゃ辞めちゃう的な。そんなのもったいないですよね。

実は、アルバムって全曲ホームラン曲だと聴いてて疲れるんです。
動画でバズったような曲をとにかく詰め込んだようなものだと、確かに音はすごい厚いんですが、、
なんて言うか、食指が動かない。

それよりも、ここは4番バッターみたいな曲!ここは送りバントで!ここは代走で!みたいに、アルバム全体に緩急やストーリー性を加えるだけでワクワクに繋がるんですよね(なんか野球に例えてスミマセン)。

つまり、尺をコントロールする力が自然と身につくようになるんです。

あと、なんていうか……
他人の評価を上げるのを目先の目標にしちゃうの、芸術家としてどうなんですか?
これも根本的なことですけどね。
ビジネスならまだしも、まずは自分が感動できるような作品を自分で作る→それをシェアする、という流れの方が挫折を生みにくいですよ。

私なんて毎日自分の曲聴いてますよ。好きすぎて。
それぐらいナルシストにいきましょう!
ナルシストでいることは誰にも迷惑をかけないですからね。


いかがだったでしょうか?

最後の方はもうDTMerだけじゃなくて、創作活動全体に言えることになってしまいましたけれども。

そもそも論、SNSと音楽って相性悪いんですよね。
どうしても画像やおもしろ動画のサムネなんかがスワイプするだけでまず目についちゃいますから。

音楽ってそこからもうひと手間必要で。
タップしないとほぼ確実に無音ですから。その人の興味が湧かないと玄関が開かないし、なんの聴覚情報も与えられないんです。

それで、なんとか興味を持ってもらおうとあれこれつぶやいてはみるものの……
なかなかうまくいきませんよね。
どうやったらうまくいくか。ぶっちゃけ私にもよくわからないです。

この記事のタイトルも『DTMerがファンを増やす方法!』みたいに言い切った形にはしませんでした。だって私が何言っても説得力ないですから(笑)。

それでも、たまには冷静に方向性というか、地図を広げて旅をすることを意識してみてもいいんじゃないでしょうか。
そうそう。そういうことが言いたかった記事です。

実は私、密かに目標としてるのが……
『ボカロや楽器やDTMに興味ない人をいかに取り込めるか』です。
極論、クリエイター同士で聴き合って満足するのって危険だと感じています。
漫画を描いて漫画家同士で読み合うのってなんか違う気がしません?

それよりも「これ個人で作ってる人いるんだ!自分も作曲してみたい!これぐらいだったら作れそう!」って思われることが私が望んでいる感動なんです。

このnoteも、音楽制作に全く興味のない人が読んでどうなのか?
ちょっとやってみようかな、って思ってもらえるかどうか。
それは常に考えています。

かおりP
https://www.kaori-p.com/



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↑クリエイターさん向けの記事です。私は勢いで作っちゃいましたけど、まぁ、、何者かになれたような感覚はあります(笑)。

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やっぱりクリエイターを名乗るからには作品に興味をもってもらえるのが一番嬉しいので、ぜひ聴いてもらいたいです!!↓↓


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