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The Music Man 76本のトロンボーンを添えて

The Music Manを見ました!!

なんか、最近仕事が立て込んでて、数もそうだし、精神的にくる事件が多くて、胃も心もやられ気味。
そんな中、ミュージックマンはなんか元気になれるの。

日生劇場のあのピンクのフカフカのお席に深く座ってワクワクしてると、オーバーチュアが始まって、指揮者の森さんが恥ずかしそうに帽子をかぶって笛を吹くと幕が上がって舞台が始まるの。これぞミュージカル!ここからしばらくは現実世界から離れて幸せになれることが保障される感じ、なんだろう、守られてる感じがする。

TheMusicManは1957年にブロードウェイで初演したと思ったらトニー賞を取るわ録音のCDはグラミー賞を取るわで、さらに2022年にヒュー・ジャックマンとサットンフォスターでリバイバルされて今でもみんなが大好きな演目!
1912年自家用車ができ始めた時代のお話なの。古き良き時代。

詐欺師のハロルドヒル教授(偽名)が、アイオワの田舎にやってくるの。街の子供達に楽器と教本と衣装を売って、ボーイズバンド作るっていう名目でお金を巻き上げてドロンしようっていう算段なの。

街の人を騙していく中で、お堅いピアノ教師のことも騙して自分に夢中にさせようとするんだけど、全わたしの願いどおり恋に落ちて、街の人にも受け入れられて大団円!!!最高!!
ドキドキしたり、モヤモヤが残るお話も大好きだけど、「そうなるよねー」なお約束の大団円も大好物!!疲れてる時には癒されるよねえこういうの。

曲がいいの!!ちょっと昔っぽい雰囲気で、つまりディズニーっぽい感じで、ワクワクするし、男性4人のクィンテッドのハモる曲がとにかく素敵で、ハモりたくなっちゃった!私、今、あの歌をハモりたい!!誰かいっしょに歌って!!

ハロルドヒル教授が坂本昌行さん、ピアノ教師のマリアンパルーが花乃まりあちゃん。もう、すってきだったあ。ちょっと悪い詐欺師と、お堅くて自立したチャーミングなヒロイン。ヒロインがなよなよしてないの!ハロルドが自分を騙してるってわかってて、「あなたはわたしと何も約束してないわ」ってハロルドを逃してあげるの。
ハロルドが詐欺師だって証拠を押さえて、あなたの嘘は全部わかってるわ!って種明かしをした後に、マリアンの方から口にちゅってキスするのがかっっこいいかっっっわいい!!
危うく座席で「好き!!!!!!」って叫ぶところだった。その後の投げキッスもかっわいいの。好き!!!!

坂本昌行さんって、なんというかミュージカルスターだと思うの。ヒュー・ジャックマンみたいな正統派ミュージカルスター!ミュージカルオタクたちは多分坂本くんがテレビ出てる人だって忘れてるよね。
踊れるし歌えるし、おヒューさまやフレッドアステアみたいな、ちゃらっと踊るのがかっこいいの。そして、花乃ちゃんが素敵なの。組んで踊るところとか、ひゃあってなる。お歌も素敵だし!凛とした感じがぴったり!

でも何がすごいって、子役を含めてみんなで踊って歌うの。フォーメーションをどんどん変えて、組む相手も変えたり、リフトしたり。目が忙しい!!楽しい!!パンフ見た時、お歌上手な人いっぱいって思ったのに、踊るのもすごいなんてもはやお得すぎる。

松谷嵐さんと今野晶乃さんカップルの手足長い同士のダンスがめちゃくちゃかっこいいんだけど、この2人既視感あるね、あれだ!モリアーティでもおんなじ感じの農民お衣装きてめちゃくちゃ高いリフト決めてた。今回もとんでもない長い腕同士で高っっっかいリフトを決めてるんだけど、さらっと持ち上げるだけでもこの2人かっこいいの。みて!ぜひ!!下手の緑の扉の前。

ちびっこたちが大人に混じっておどってるのもかっこよくて好き!!大人たちが軽く2ステップで移動する中、半分くらいの身長の子がひゃーーーって移動してるのかわいい。でも距離合わせてくるのかっこいい。

男性も女性も4人組のめちゃくちゃお歌が素敵な人たちが素敵な曲いっぱい歌うの。
女性の4人組の曲が「こそこそヒソヒソ」ってワードが何度も出てくる曲で、一生歌っちゃうんだけど、伽藍凛さん、多岐川装子さん、中村ひかりさん、尾川詩帆さんの4人と、あと、森久美子さんが楽しくおかしくて、ずっっっっとみてたい。

あと、剣さんが花乃ちゃんのお母さんの役なんだけど、そりゃ親子よねって感じの美形親子。すごい迫力。なのに可愛いのチャーミングなの!!むすめと息子を心配するお母さん、こんなお母さん素敵だなあ憧れちゃう!!

最後の場面で、それこそ森久美子さんも、六角精児さんも、子役さんたちもみんなお揃いのお衣装でパレードするんだけどこれもまあかっわいくて、わたしもまざりたい。フォーメーションダンスのかっこよさに加えて、みんなでトロンボーン吹いてた!ほんとに吹いてた!!すごくない?そんな練習したらすぐ吹けちゃうようなものなの?

物語の中にシンクシステムっていう、ハロルド教授が言い出した、嘘か本当かわかんない、頭でずっと考え続けたら楽器も吹けるようになるっていう作戦があるんだけど、あれを使ったんだなきっと。

わたしもこれからシンクシステム多用していきたい!そろそろバク転とかできるころなのよ。

でもあそこほんと素敵だったの。
帰り道みんなで口ずさみながらかえっちゃう。結構みんな日生の階段降りながら「せぶんてぃしっくすとろんぼーん、にゃーにゃにゃっにゃにゃーー、110のコールネットがにゃーにゃにゃー」っって歌ってた。
そりゃ歌うわよ。

そして口ずさみながらあしたも頑張れそう。
幸せをありがとうございました!!!!
はーーーたのしかった!!


追記

あ!ところで私オタクなので、初日もその後も見てるんだけど、初日はチャーリーカウエル役、藤岡正明さんが出られず、スウィングの高木裕和さんがなさったの。すごくない?何日前の決断かはわからないけど、急にあれだけの大きな役を変わって、もんのすごい安定感で演じ切られるっていう。
高木さんのチャーリーは、毒っ気がある感じ。マリアンのキスを受けるとことかも、あ、チャーリー、場数踏んでる系だっておもっちゃった。こういう人好きになると不幸になるよね~。でも好きになっちゃうよね~。藤岡さんのチャーリーはすごみがある感じ。チンピラなんだけど、チャーリーのいうことなんだか聞いちゃうんだよねっていう、こうやって話に聞き入らせてかなとこめっちゃ売ってたんだろうなあ。
どっちも好き!!!!

あ!そしてね、高木さん、初日のカーテンコールで客席に向かってゆっくりめのウィンクとばしたの。はい、かっこいい。はい、すき!その余裕はどこから??

藤岡さんが休演されるって聞いて、え!大丈夫かな?藤岡さん元気でいますように!!!すぐ直りますように!!!!っておもって不安な気持ちになったけど、でも高木さんが藤岡さんの役されるんだったら作品は守られるよね!安心して復帰をまとう!!って思ったの。

こうやって守られるミュージカルファンは本当に幸せだなって思った。

この間のミスターワームウッドの田代万里生さんの代役で出られた斎藤准一郎さんもそうだし、高木さんもそうだし、スーパースウィングで思いつくのは茶谷健太さんとかもそうだけど、一つの役をバシッと決めるだけじゃない才能と力があるよね。マルチにできる。
でも、代役でばちっと一つの役決められた時もこんなにかっこよかったんだから、これで、高木さん素敵だねとか斎藤さんかっこいいねってなったら今度は最初からこの作品見に行ったらこの役で見られるってわかって配役された、プリンシパルでもみたいなあ。


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