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これからは自分で考えないと

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

先週の今頃は39度、その後20度まで下がって今日は25度位。 散歩へ出たら軽く汗をかく位の気温です。 湿度は低いので、それ程暑さを感じません。

海辺を歩いていたら、結構人が出ていました。 そしてこんな作品が。

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見事な物です。 作ったのはホームレスの様なおじさんでした。 少しお金を置いてきました。

今週から一応通常生活に戻ったイタリア、来月3日からは国境を閉鎖していないEU圏からの旅行者も受け入れることにしたイタリア、大丈夫かなぁ?と思っている人が多いのですが、そう言いながら段々弾ける気配を見せているシチリア人。

昨日の事ですが、相方が「パオロから電話があってね」と。「パオロって誰? どのパオロ?」と、私。 同じ名前の人が沢山いるので、ややこしいのです。 「僕の高校の時の同級生、会った事あるよね?」 ある、会ったことある、数年前に40人くらい一緒のランチで一度だけ。 その時に何故かFBで友達申請されて、一応お友達になっています。 コメントもいいねもしないんですけど。

そのパオロさんから、来月最初の週末にパレルモから100Kmちょっと離れた所にあるアグリツーリズモへ行こうというお誘いを受けたという。 「君と相談してから返事をすると言ってある」と言うのですが、聞いたら週末2泊3日だと。 しかも10組20人で行くのだと。 

これを聞いた瞬間、「バカじゃない?」と思いましたよ、私は。 まだ私達はバールでコーヒーを飲むこともしていない、レストランへも行っていない。 仲の良い友達とも会っていない。 それなのに20人で泊まりがけの週末プチ旅行? 有り得ません。

規制がなくなったと言ってもマスク着用は義務。 スーパーやお店へ入る時の手袋も義務。 そして1mのソーシャルディスタンスを保つのも義務。  そんな中で旅行? それも知らない人達と? 

聞けばそのアグリツーリズモはパオロさんのお友達が経営していて、勿論自粛期間はお客様もいなくてクローズ。 規制緩和と共に再オープンしたので、応援の為に友達を引き連れて泊まりに行きたいのだそう。 

その気持ちは素晴らしいと思います。 助けてあげようというのは良いのです。 でも、どうしても知らない人達と20人で知らない所へ泊まりに行く気にはなれません、今はまだ。 

出かけるならばまずは仲良しと。 会いたい人が何人もいます。 そして外食するならば知っているレストランで。 私はそう考えています。

政府の規制がなくなったからといって、コロナ自体がなくなったわけではありません。 私はずっと必要以上に恐怖を感じたり、神経質になることなく過ごしてきましたが、それはやるべきことをやっていると信じていたから。でも他人がどう生活しているかは計り知れないんですよね。 

政府の規制がなくなった今、自分で考えて、自分の行動を決めていかなくてはいけないと思っています。 皆んな楽しみたいのは同じで、お誘いがあってしかも大勢参加となると、「皆んなやっているのだから良いのだろう、大丈夫だろう」と考える人は多いです。 でも、私はそうは考えない。

日本もあまりに「三密」が危険だと言われたから、三密でなければ良いのでしょうと言う人も沢山いたらしいですね。 でも野外でもうつる時にはうつる。 その辺の理解不足があったかもしれません。

簡単に例えると「未成年はお酒を飲んではいけません」という法律があって、皆んな守る。 だけども20歳になったからといって、好きなだけ飲んで良いわけでも有りません。 酔っ払って恥をかいたり、急性アルコール中毒になって死にそうになったりする程飲むべきではない。 そこは「飲んでも良いけど、自分でコントロールしながら」という事で。

今回の状況も同じ事だと思うのです。 規制は無くなりましたよ、だからこの先はあなたの頭で考えなさいという事。

このお誘いを見てもわかるように、通常生活だ〜と弾ける人が出てきています。 この先どうなって行くのかなぁ? 

そんな事を考えた昨日でした。

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