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芸術の秋、鳥獣戯画展に行ってきた

『国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術』を訪問


私は鳥獣戯画の絵柄がとっても可愛くて大好きだ。日本最古の漫画で、
国宝ということ以外、なんの知識も無いのだが、とにかく絵が好きだ。
今回の訪問にあたり、ネイルも鳥獣戯画仕様にし、張り切りまくりの
気合十分で突撃した。

鳥獣戯画ネイル

そんな私が、今回福岡市美術館で、本物の鳥獣戯画を見てきたので
感想を綴ろうと思う。レッツ、芸術の秋の堪能。

そもそも鳥獣戯画ってなに?

鳥獣戯画は、「日本最古の漫画」という呼び名で親しまれている、京都の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物だ。
正式名称は、「鳥獣人物戯画」といい、「甲」「乙」「丙」「丁」の
全4巻から成り立っている。
特に人気の「甲」巻では、動物達が相撲をとったり、川へ飛び込んでみたり、と人間のように生き生きと色々なことを楽しんでいる様子が描かれている。詳しくは、貯蔵されている高山寺の公式ホームページを見てほしい。


私が鳥獣戯画にはまったきっかけ

私が鳥獣戯画にハマったきっかけは、実は本家の絵柄を見たからではない。NHK放送の「びじゅチューン!」という番組で、鳥獣戯画をモチーフにしたダイエットソング、「鳥獣戯画ジム」という曲を見聞きしたからだ。
アップテンポのとても楽しい曲なので、ぜひ見てほしい。

実物を見た感想

私の手のひらサイズ程に描かれた動物たちが、墨のみとは思えないくらい、
濃淡や筆の擦れによって、巻物の中で生きていた。
相撲をとりながら相手ウサギの耳に噛み付く反則技をかますカエルや、
すすきの穂を走るウサギ…
とにかく可愛すぎた~~~~~~~~~💛💛💛

私の大好きな「甲」巻をじっくり見たくて、ゆっくり進みながら
ご覧ください、という展示方式だったのだが、ゆっくりの限度を
超えてしまったらしく、私を先頭に渋滞を作ってしまった。すみません。
それでもそれでも全然見足りなくて、鳥獣戯画鑑賞列に再度並び、
おかわり鑑賞をしてしまった。

おかわり鑑賞によって、1匹ずつの動物の描き分けや、
墨のみならず、白のインクで修正された箇所まで細かく
観察することができた。

鳥獣戯画より強烈な展示物『勝絵巻 - 放屁合戦』

実は今回、鳥獣戯画よりも強烈なインパクトを残してきた展示物がある。
「勝絵巻」に描かれた「放屁合戦」である。
その名の通り、放屁の強さを競うというユーモアあふれる作品なのだが、
そこにカタカナと漢字で書かれた文字に私は衝撃を受けた。

「タワムレニ 婦人ヲヘゼメニスル」

婦人を屁攻めにする?!表現が直接的すぎて、笑撃が止まらず、
こちらもおかわり鑑賞してしまった。

さらに、言葉の隣には、放屁によって笠を吹き飛ばされる
婦人が描かれており、笠を飛ばすだけでは足りなかったのか、
更なる放屁をかますべく冷たい水をがぶ飲みし、お腹を冷やして
次の放屁をこしらえるおじさまも描かれていた。
なんちゅう作品や、と思わず心の中でツッコミが止まらず、
とても楽しい鑑賞だった。

とても印象に残る、笑いで元気をもらえる作品なので、
こうしたユーモアが好きな方はぜひWikipediaの画像だけでも見てほしい。


おわりに

今回は、鳥獣戯画展訪問レポートをお届けした。
普段美術作品にあまり興味がない方でも、愛嬌ある絵柄や、
ユーモアあふれる描写に思わずくすりと笑ってしまう、
楽しい展示となっていたと思う。

国宝は、年間で展示できる日数に決まりがあり、見られること自体が
とても貴重な機会となっている。
お近くの方はぜひ、足を運んでみてはいかがだろうか。
芸術の秋を満喫できる、楽しい時間を共有しましょう!

オリジナルグッズも、ばりかわいい



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