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真夜中にハッと目が覚めて
瞬きをすると、
涙がぼたぼたとこぼれおちた


夢を見ていた。


集団のなかで
私は受けいれられなかった


ここにいてごめんなさい
存在しててごめんなさい


かばってくれたひと
ほんとにありがとう


でも かんちがいして
迷惑かけたりしないから


その勇気と優しさに
甘えたりしないから



どうか安心してほしい


感情が生まれても
すぐ消されていく


嬉しくても
悲しくても
なかったことになる


なかったことにして
笑うのが精一杯だから


私がここにいて
なにかを感じる意味は
いったい なんだろう






胸がぎゅっとつぶれそうに傷む
こういう種類の涙を
よく流していました



ありがたいことに最近
すっかり忘れていた涙


今になってどうして
流れてきたのだろう


涙がこぼれきったあと
胸が温かくなりました


私はもう、
この涙をまもってあげられる
そんな気がしました





少し悲しいことがありました


喜びも悲しみも
自分で大げさに
しすぎないよう


心を保っているつもりでも


悲しいときは悲しくて
涙がでるときは でる


予想だにしない
突然のできごとだけど



虫の知らせか
なんとなく予感がきて


事実を知ったとき
どこかで
やっぱりかと思う


いくら予感がきても
起こることは起こる


自分のちからの範疇を
こえたところできまる
こともある


そのことに意味を探そうとする
意味なんてないのかもしれない


それでも探そうとすることが
自分にできる できごとへの
唯一の礼儀な気がして



けれど



雨でずれた予定に助けられたり
思いもよらない
素敵な時間に感謝があふれたり


そんな
“自分のちからの範疇をこえたところ”
に救われることが続くと


探している“意味”は
わかるときにわかればいいし


悲しみにとどまることを
“礼儀”だと思いすぎず


目の前のすばらしい
できごとへの感謝で


想像より遥かに早く
心が回復する


それもいい。


自然にそう思うことができました



あふれた涙はあたたかくて
悲しいけれど
愛を感じるような


そんな涙でした


生きていれば
さけられない傷みは
これからも多分ある


けれど


きっと同時に存在している
あたたかな愛や光のような
ものに気がつけますように


感じとり感謝できますように


そう思いました

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