ヨーロッパ5日目〜KFCとの闘い〜

2022.8.26
〜オリジナルチキンの定義とは〜

私が2ヶ所目の滞在先に選んだのはErithという街。
とてものんびりしていて、窓からはテムズ川と緑、そしてなぜか馬も見える。自然に囲まれていて市街地からはバスや電車で1時間以上かかるところなのでファミリー向けのお店が多く、ステイ先から1キロほど歩くとファストフード、大型スーパーなどがある。
連日のファストフード祭りで心配されそうだが、今日はKFC、ケンタッキーフライドチキンに行ってみた。今はタッチパネルでオーダーしてレジで受け取るようなお店も増えているそうだが、ここは違う。レジにて注文。

「オリジナルチキン2つください。」
「はい?」

通じなかった。オリジナルチキンではなかった。たしかにメニュー表にもオリジナルという表記がないし、クラシックとかそういうそれっぽい名前もない。きっとロンドンでは違う呼び方をするんだと信じ込み、メニューの最初の方にあった、それっぽい感じのものを注文。

「ポップコーンチキン2つください!」
「え、2つ?」

なぜ疑問を持たれたかこの時は分からなかったが、とりあえず出てくるのを待ってみた。その間にYouTubeでケンタッキーの注文の仕方を調べるものの、アメリカでの動画ばかりで正解が分からず(アメリカとロンドンでは言い方が違うことがとても多い!)、諦めて、自分のレシートの番号が呼ばれるのを待った。
英語は日本でしか勉強したことがなく、海外もアメリカにほんの短い間しか行ったことがないので、ひとりで食事の注文なんて経験値は、ないに等しい。
しばらくしてカウンターにいくと、紙袋が2つ…嫌なヨカン(笑)ひとまず手前にあったものを受け取り(イートインでも紙袋に入れられる)、席にて開封。
違う。これじゃない。
サラダも頼んだはずなのに、肉肉しいセットが入っていて、私はこんなに通じない英語しか話せないままなのかと絶望した瞬間、「それ、別のオーダーだったわ〜!」的なこと言われ返却、私のじゃなかった!!

やっと自分の注文をゲットし、開封の儀。いや違う。これでもない。
なんと、ポップコーンチキンとは、ちっちゃい唐揚げみたいなのがゴロゴロ入ったボックスで、それを2つ頼んでしまった。だから個数を確認されたのか。そんなに頼んで大丈夫か?と。悔しい、、、これは悔しすぎる、、、というわけでレジでもう一度トライ。オリジナルチキン以外に何て言えばいいのか、もう分からない。食欲というよりもはやこの闘いに勝利したい一心だった。

「あのー、骨があるやつ、あ、チキンウィング!2つ!」
「ああ、OK!」

通じた気がした。でもまだ心配なのでもう一度確認しようと、写真のオリジナルチキンを指差して写真と同じやつくださいいいいいい、と念押し。スパイシーなのもあると言われたので、スパイシーなの1つと、ノーマルなの1つを注文。席に戻り、目の前に2箱のチビ唐揚げを並べたまま、呼ばれるのを待った。3度目の開封。あ、オリジナルチ…キ…!いや違う、これでもない!
1個だけオリジナルチキンを発見したが、その下にまた違うなにかが。実はチキンウィングは本当に存在していて、小さい手羽先が2つ、2つともスパイシーに仕上がって入っていた。

日本ではオリジナルチキン、アメリカでもオリジナルチキン、え、ここではなんなの…?

結局、なんて頼めばいいか分からないままだった。

▲開けたときの衝撃たるや、しかも2箱w



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