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ちいさな「好き」でも好きと言っていい
好きなことはありますか?
好きなことが全くない、という方は少ないのかなと思うのですが、人に「何が好きなの?」と聞かれて即答できない人は、案外多いのかもしれません。
私も「好きなこと」をうやむやにしてしまうことが多くて。でも、思い切って「好き」と言ってみて、ちいさくても「好き」と言うだけで世界がぐんと広がって、なんだか力がわくんだと実感しました。
今回はそんな話を書いてみたいと思います。
好きを言えないわけ
好きなもの。
たとえば私の場合、読書、美術館巡り、旅行などが好きなのですが、これまで「読書と美術館巡りが好きです」「旅が好きです」と言うのは、なんとなくためらっていました。
好きといってもそんなに大量にやっているわけではない。
他にもっと好きな人はいる。
あえて人に「好き」と言えるほどではないのでは。
ありきたりすぎるのではないか。
「好き」と言って、暗い人認定されたらいやだ。
付き合いづらい人だと思われたらいやだ。
好きと言ったところで、話が途切れそう。
人と比べたり、どう思われるかを気にして、「好き」と言えない。
こうやって文章に書くと、なんじゃそりゃ、って気持ちになるのですが。
でも、「何が好きなの?」と聞かれたときに、瞬時に頭の中を巡るのは、こんなことだったりします。
そうして、自分の「好き」を押し込めて、「好き」をはっきり答えられなかったり、あたりさわりのない回答をしたところで、全然すっきりした気持ちにはならないし、話が盛り上がるかというとそうでもなかったりします。(「好き」の本気度は伝わりますよね)
ちいさく「好き」と言ってみる
そんなこんなで、あまり自分の「好き」をおおっぴらにできなかった私。
でも、あるとき「美術館巡りが好き」と言っている人と出会ったり、「美術館巡りが好きだけど周りにいないのでnoteに書いて美術館巡りが好きな人と出会いたい」という内容の記事に遭遇したりしました。
そこで、あぁ、自分から「好き」と言えば、そこに同じように好きな人が集まるんだ!
と、これも文章にしてみれば当たり前なのだけど、そんなことに思い当たりました。
そして、少しづつ、「好き」と言ってみることにしたのです。
「好き」の足跡
ちいさく「好き」と言ってみた足跡が、このnoteにあるマガジン「ゆる〜いアート散歩🔰」です。
美術展紹介記事や、美術展レポをちょこちょこ書き始め、初めて手応えのようなものを感じたのがこちらの記事。
ふだんつかない数のスキをいただいて、「ああ、私の記事を読んでもらえて、さらにスキと言ってくれる人がいるんだ…!」としみじみうれしかったのです。
そこから現在は49記事がこのマガジンにまとめられています。
さらにアート系Webメディアのスフマートさんで読者レビューを書く機会をいただいたりしました。
集大成の自主制作本(ZINE)制作
そしてついに、自主制作本をだしました。
文学フリマでも発行した、『週末ちょっくらアートさんぽへ』という、美術展の楽しみ方を紹介したガイド本(ZINE)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717249633306-LOXVlrlVPP.jpg?width=800)
見も知らぬ人に手に取っていただけて、感動しました。
それをきっかけに、さらに「好き」を書いていこうと、今、またワクワクしています。
好きをちょこっとつぶやいてみよう
おおげさに構えなくていいんです。
好きをちょこっとつぶやくところから始めてみませんか?
好きを一言つぶやいて、いくつかつぶやいて、だばだばつぶやいて。
反応をもらったり、もらわなかったりしながら、少しづつやりたいことに手を伸ばしていくと、思いがけない経験ができるかもしれませんよ。
なにより、過程がたのしいです。
小さくても確かにあるあなたの「好き」を口に出してみませんか?
* * *
\BOOTHで通販はじめました!/
文学フリマで販売した本
『週末ちょっくらアートさんぽへ』を
通販できます。
よろしければどうぞー🌿
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