レッサー・ユリィにぐっと心を掴まれた「印象派・光の系譜」展
こんにちは。
冬ですね。寒い。
以前自分で「この秋行きたい!美術展4選」という記事を書いておきながら、どれにも行けてない!! と、あわてて三菱一号館美術館の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 — モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」展に行ってきました。
ホームページやチラシのデザイン素敵…!とうっとりしつつ、「印象派で、光の系譜で、この画家たち。ほわほわした世界観にうっとりできるかな」と、少し暖かい冬の晴れた日に出かけてみました。
ら。
思わぬ衝撃を受ける作品と出会うことになったのです!
最初の印象
まさか最初はそんな出会いがあるとは思わず、印象派のほわほわした絵を楽しんでいました。
ホームページやチラシのメインにでているモネの《睡蓮の池》。
それ以外にも、
▼カミーユ・ピサロ《エラニーの日没》
空の色と、日の光に照らされた木々と草の緑がとても綺麗。
▼フィンセント・ファン・ゴッホ《プロヴァンスの収穫期》
ゴッホの黄色が収穫期の風景に優しく鮮やかに映えます。
上に出した写真は現地で私が撮影したものです。
撮影が下手ですぎてすみません。。
最近の美術展では、時代の流行などを考慮してか、写真OKエリアが設けられることが増えてきました。
今回の展示でも、ひとつのスペースだけが写真OKとなっていました。
SNSなどでシェアしたり、あとで自分でゆっくり愛でることができるのでいいなあと思います。
巨匠たちの競演
そうそうたる画家たちの絵画の展示は圧巻でした。
ひとりの画家だけの特集だと、いや、べつに素描はみなくてもいい、、という気持ちになることもあります。(あ!)
しかし今回のように、複数人の画家の共演となると、我こそはといわんばかりの見栄えのする作品が並ぶのが最高です。
今回のテーマは「光の系譜」ということで、光の扱いが特に顕著な作品たちがたくさんでした。
最初は水の風景。
水のあるところには光の反射があらわれます。
印象派の名前の由来となったクロード・モネの《印象・日の出》が海の風景だったのも関係あるのかないのか。
その後、自然と都市の対比。
みごとに画家の好みがでるなー!と思います。
そして最後に、室内の静物画。
ときに「静物画」は英語で Still Life というそうです。
きれいな表現ですよね。
衝撃のレッサー・ユリィ
さて、私を釘づけにしたのは都市のエリアです。
今回の展覧会で一番私の心を奪ったのは、
レッサー・ユリィ《冬のベルリン》 です!
この絵は写真OKのエリア外だったので撮れなかったのです!
ポストカードにもなってなくて!
お持ち帰りできなかった…! 悔しい!!
代わりにレッサー・ユリィの他の作品のポストカードを買って帰りました。
▼《夜のポツダム広場》
雨の日の湿ったにおいとか水音、信号待ちのときの車のヘッドライトに照らされて光る濡れた道路とかを思い出します。
▼《赤い絨毯》
白と黒と赤のはっきりしたコントラストに対する、静かな空気感。
す、すてきやん?
しかも、印象派のほわほわした作品の中にサッとこの作品が登場したので、ひときわ目立ったのだと思います。
ほんと最高。
それだけでこの美術展に足を運んだ自分を褒めてあげたい。
いやちがう、関係者にみなさん、開催してくれてありがとうございます!
これぞ美術展の醍醐味!
最高!
こうやって目の前でレアキャラの本物に出会えて感無量です。
わたしだけのイチバンの子見つけた!
…と思って、帰ってから「レッサー・ユリィ」をネットで調べてみたら。
話題沸騰してました。
あれ??
わたしがみつけたわたしだけの子ではない?
そもそもレッサー・ユリィという名前は聞いたことがなくて、わたしの不勉強がここでも発揮されたか、、とひとり反省していたのですが、実はこれまで日本で紹介されることはほとんどなかったとのこと。
絵画の写真とかはこれらの記事にしっかりのっているので(さすが新聞社!)ぜひ見てみてください。
個人的には、ユトリロ、藤田嗣治とかに近いものを感じました。
ちなみに私は絵画の違いがよくわからない人なので、全然ちがうよー!というご意見もあるだろうと思います。笑
東京・大阪での巡回あります
今回、会期ギリギリの訪問だったので、会期中にこの記事を見てもらえるのだろうかと、自分の行動の遅さを嘆いています。。
東京の三菱一号館美術館では、年明け2022年1月16日(日)までとなっているのでお見逃しなく!
詳しい情報は下記リンク先をご確認ください。
そしてなんと!
この美術展はこの後大阪でも開催されるとのこと。
しかもあべのハルカス美術館という、観光地にある美術館で!
会期は2022年1月28日(金)~4月3日(日)。
関西にお住まいの方も、ぜひレッサー・ユリィに会いに行ってみていただきたいです!
それではたのしい美術鑑賞ライフを!
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