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ギヴンに思うこと【佐藤真冬という男】

その印象


何なのこの子!えっ?どうしたら、たかが16、7でそんな色気漂わせられるの?しかもあなた男の子よね?負けてるんですけど!!私、大人の女なのに完全にこの子に負けてるんですけどーーー!!!😫

日々こんな思いでこの佐藤真冬という男子高校生に嫉妬しまくっております。
とにかく作中では“真冬至上主義”。皆に愛され構われ甘やかされ?大切にされてます。主人公ですからね。

序盤の彼は泣きそうな顔、寂しそうな表情で、人とのコミュニケーションが上手く出来ない根暗な男の子なのかと。自分でも“表現するのが下手”“みんなと同じように泣いたり笑ったり出来ない”と言っている。大切な幼なじみであり恋人でもあった由紀を突然亡くしたのだから当然と言えばそうなのかも知れない。しかし、そうでない彼も垣間見られる。上ノ山君との初対面に“誰?”と自分から聞いたり、スタジオまでついていったりはなかなかの積極性だ。板谷くんにバスケに誘われれば参加するしアルバイトもやる。社交性がなさそうで大人しく消極的な雰囲気の彼ですが“その程度の社会適応能力はある”のだ。

そんな真冬の印象は初ライブを境に変化していく。ライブで自分の気持ちを詩に載せて吐き出した事によって、真冬にとっては一区切りだったのだろう。大切な人を亡くしても上手く悲しめず泣けず、寂しいのにどうしようも出来ずに苦しかった筈だ。“さよなら出来ずに立ち止まったままの僕”はさよなら出来ないまま、それでも歩き出した。

新しい恋もここから急加速。自分から告白しての両思い。彼氏が出来てしまった。ん?今は夏休み前、確か7月だ。由紀が去ったのは冬だから……あれ?まだせいぜい半年余りではないの?と気付いた私は思わずえっ?早くない??と一人でつっこみを入れたのでした。

つづく


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