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山羊座22度「潔い引き際」

2019年1月12日21時54分、トランジット太陽が山羊座数え22度へ入りました。山羊座数え22度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「潔い引き際」

「♑22潔い引き際」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「敗北を潔く受け入れる(ある)将軍」gracefully はここでは「いさぎよく」。「優雅に」ではないです。「gracefully いさぎよく」は辞書にもきっちり載っている語義です。青字がルディア版「敗北を潔く受け入れることにより、ある将軍が人柄の高貴さを示す」

「♑22潔い引き際」の番地チェック。山羊座後半(復路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♑21連携プレイ」が波平、テーマを打ちだす。長い行程を細分化し、走者が疲れきる前に交代させる。ひとりを倒れるまで走らせるよりも効率的に速く遠くへ。「♑22潔い引き際」がフネ、波平を裏打ちする。敗軍の将が潔く敗北を認める。無駄な犠牲を出さないのがトップのつとめ。

gracefully は通常、grace(優雅)に満ちて(-fully)、優美に、という意味に取る。美しく人品骨柄が優れ高貴さが見てとれる様子。一方で日本語の「潔く(いさぎよく)・率直に」という意味でも gracefully は用いられる。「潔く」の「潔」は「高潔・清潔・純潔・潔白」の潔。

「いさぎよい」は「いさ(強調)・きよい」に分かれる。「きわめてきよい、とてもすがすがしい様子」を「いさぎよい」と呼ぶ。「敗北をいさぎよく認める」というのは悪あがきをせず、セコい工作や汚い真似をせず、まっすぐにすがすがしく、誇り高く負けを認めること。

gracefully 優美に、というのはナヨナヨチャラチャラとしてうわべだけがオシャンティーな様子を言うのではない。芯にスッと一本筋の通った、誇りとスタイルの存在する美しさや気品をそう呼ぶ。貴婦人には貴婦人の、軍人さんには軍人さんの gracefulness 品ある美しさがある。

gracefully 優美に/いさぎよく、の反対を考えてみよう。芯に一本筋が通っていなくて、優れたところ、美しさ、気品、清々しさ、まっすぐさがなく、みっともない様子。それは日本語であれば「無様」と呼ぶ。「何……たる……無様なッ!」って刀剣乱舞の燭台切光忠が言うやつだよ。

♑22は♑21を裏打ちする。リレー競走で既に「全員一斉に倒れるまで走り続ける」ことは辞めている。効率よく交代で、ちいさな労力で大きな効果を出す戦法を採用している。チームの采配をするリーダーが仲間の無駄死にや玉砕をさせてはならない。戦いの後にも人生は続くのだ。

♑22では敗軍の将がそれでも無様の反対=いさぎよさを見せて結果を受け入れる。戦えば必ずどちらかは負けるのだ。そして戦争は戦うこと自体が目的ではなく、力関係が明確になった後でどう交渉をしていくかが重要なのだ。負けがわかったら、すみやかに引き下がった方が無駄死にが出ない。

「♑21連携プレイ」で描かれるものはチームの理想的な活動だ。チームの一員として持ち場で全力を尽くし、仲間と連携して効率よく。「♑22潔い引き際」で描かれるのはチームリーダーの理想的な姿だ。チームを率いる立場として全体に責任を持ち、効率よく。

「♑22潔い引き際」の対向シンボルを見てみよう。「♋22蝶々夫人」はヨットを待つ女。身は岸辺に置きながら、心は海の彼方へ飛ぶ。来るはずの「先」を夢みて胸を弾ませる。♑22の将軍は戦争の「後」を見据えて、敗北を受け入れる。♋22も♑22も心の中で未来を見ている。

「♑22潔い引き際」とスクエアになるのは「♈22竜宮城」と「♎22鳥にも水を」。♈22と♎22はオポジション(180度)であり、♋22と♑22がつくるオポジションと直角に交わる。活動宮数え22度の火地風水が全て揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♈22竜宮城」は欲望の庭へ続く門。♈21でリングへ上がった挑戦者が見事勝者になったときの祝勝会場。そこでは望むものが何でも豊かにある。「♎22鳥にも水を」は水飲み場で鳥たちへ飲み水を分け与えるこども。自分が満ち足りていれば他者への思いやりも生まれてくる。

♈22は望むものが何でもある豊かな庭への入り口。♎22はいくらでも豊かに湧く水を鳥にまで与える。♈22と♎22は豊かさのコンビ。♋22は女が彼方から来る船を待つ。♑22は将軍が今後を考えて敗北を受け入れる。♋22と♑22は前向きなコンビ。活動サイン数え22度は前途に関係する。

「♑22潔い引き際」とトラインになるのは「♉22方舟の鳩」と「♍22葵の御紋」。登場順は最後だが山羊座は地の活動サイン、はじめの地。地の固定サイン、まんなかの地の牡牛座が山羊座を裏打ちする。地の柔軟サイン、乙女座が山羊座と牡牛座をいいとこ取りする。

「♑22潔い引き際」は敗北を潔く受け入れる将軍、テーマを打ちだす。負け戦の責任は取る。これ以上無駄死にをさせない。「♉22方舟の鳩」は荒波の上を飛ぶ大きな白い鳩、♑22を裏打ちする。「神様の言うとおり」で行動したノアの元へ鳩が帰ってくる。信心の報い、未来が待っている。

「♍22葵の御紋」は王家の紋章、♑22と♉22をいいとこ取りする。前途を見据えて降伏した将軍(♑22)と、神を信じて行動した者へ届く吉報(♉22)。それをいいとこ取りするのは強大な軍事力に裏打ちされた権威の印。葵の御紋が偉いのではなく徳川が強い、だからみな平伏する。

「♑22潔い引き際」は山羊座後半(復路)第2グループ(まんなか)第2度数(フネ)。同じ山羊座後半の第1グループ(はじめ)第2度数(フネ)と比べてみよう。第1グループのフネが打ちだしたテーマを第2グループのフネが裏打ちする。

「♑17一息つこう」はひそかに裸で水浴びのする娘、テーマを打ちだす。自分を縛っているものを解いて安らぎを得る。しかし公にはできない。「♑22潔い引き際」は敗北を潔く認める将軍♑17を裏打ちする。公に、悪あがきせず、敗北を認める。その方がみんな楽になれるのであれば。

山羊座後半第2グループ第2度数の「♑22潔い引き際」と前半で対になるのは同じ第2グループ第2度数の「♑7神がかり」。予言者はその人自身としてではなく神の言葉を預かる者として語る。♑22の将軍もまた、下は兵士たちの、上は国の命運を預かっている。それを無駄にはできない。

うまれたときのホロスコープで「♑22潔い引き際」はどのハウスにある?2019年1月12日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 責任持って(山羊座) リードする(太陽) 敗将の潔い引き際(♑22)」

#サビアンシンボル物語

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