蟹座5度「蟷螂の斧」
2018年6月25日23時46分、トランジット太陽が蟹座数え5度へ入ります。蟹座数え5度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「蟷螂の斧(とうろう・の・おの)」。蟹座の五文字くらいでサビアンシンボル、難読漢字が多いと聞き及んだので読みを追加してみた。
「♋5蟷螂の斧」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「An automobile wrecked by a train 列車に破壊された自動車」。自動車も列車も単数形。青字が1975年ルディア版「At a railroad crossing, an automobile is wrecked by a train.(ある)踏切で、ある自動車が列車に破壊される」
「♋5蟷螂の斧」番地チェック。蟹座前半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第5度数。どの5度組でも第5度数は第3度数と第4度数のこども。第3度数は第1度数と第2度数のこども。第5度数は1-2-3-4すべての度数をいいとこ取りする孫度数。磯野家で言えばタラオ。
「♋1衣替え」が波平、春過ぎて夏来たるらし白妙の旗を掛けかえ路線変更。「♋2俯瞰で下見」がフネ、新しい領域へ飛び込む前に全体が見える位置から下見。♋1と♋2は意識の変化と用心深さの一対。この第一世代から第二世代「♋3目指せ北極」が生まれてくる。
「♋3目指せ北極」がサザエ、♋1と♋2をいいとこ取りする。大自然なめんな、防寒具と寒冷地仕様家畜で現実的対処をせよ。「♋4鼠の言い分」マスオは♋3と対になる。自己正当化とは自己防衛。食べる口実が欲しいネコとその裏をかきたいネズミの理論武装による攻防。第二世代は具体的対処の対。
「寒さに対する具体的な対処をする」♋3サザエと「自分の立場を守るため具体的に言い争うネコとネズミ」♋4マスオ。具体的な第二世代の対から第三世代「♋5蟷螂の斧」タラオがうまれる。このタラオはその前の1-2-3-4すべてのエッセンスを含んでいる。
♋1、意識を切り替えよ。♋2、用心深くあれ。♋3、身を守れ。♋4、己の立場を守れ。それらすべてのいいとこ取りをした結果が…「♋5蟷螂の斧」、列車に破壊された自動車とはかなりショッキングだ。この物騒なシンボルが示すのは「現実に存在する力の差を直視すること」
「蟷螂の斧」。虫偏に當(当の旧字体)と書いて「とう」。虫偏に郎と書いて「ろう」。「とうろう」とは「カマキリ」のこと。「斧」はカマキリの鎌の部分。日本では鎌だけど、中国では斧なのね。「蟷螂の斧」とはカマキリが斧(鎌)を振り上げて大きな荷車を遮ろうとする様子。
カマキリというのは実際、威嚇するときに両手を勇ましく振り上げる習性がある。カマキリ同士なら有効な威嚇だけれど、これが大きな荷車相手となるとどんなにイキッても……\ぷちっ/。相手の大きさや力の差を考えず、自分より強い相手に無謀に挑む様子を「蟷螂の斧」と呼ぶ。
なんだかこう…竹槍で戦闘機を落とそうとするような、ヒュドラの危機に慌てて助太刀に出てきたらヘラクレスに足で\ぷちっ/されてしまった蟹座の神話を彷彿とさせるような、そんなシンボルです列車に破壊された自動車、「♋5蟷螂の斧」
世の中には、ぶつかって行ったら自分の方が壊れてしまうほど大きく強いものが存在する。気合いや身支度や正当性の主張でどうにかできる範囲を超えている。たとえ非常停止ボタンを押せたとしても、列車は急に止まれはしない。身を守るには、遮断機の降りた踏切内に入らないこと。
自分より圧倒的に大きく強く速いもの、ぶつかれば自分が破壊されるものがこちらへやってきたら、黄色い線より先には決して踏み込まない。じゅうぶんに下がって、それが通過するに任せる。それは「負け」ではなくて、要らぬ勝負の回避。大切なのは勝つことではなく、生きること。
「♋5蟷螂の斧」はショッキングな絵面を通じて「しなくてもいい挑戦があるよ」「いのちだいじに」と伝えてくる。「長い物には巻かれろ」という意味ではない。どちらかと言えば「触らぬ神に祟りなし」。踏切を渡らなければ踏切で列車に潰されることはない。跨線橋を渡るとかね。
カマキリが荷車に、自動車が列車に挑んで負けたとしても、それは恥ではない。でも、愚かな挑戦ではあるかもしれない。負けたら死ぬような、勝負にすらならないような戦いを挑むものではない。それは自殺行為だ。路線を変えよう。自分を守ろう。
「♋5蟷螂の斧」は蟹座前半(往路)の第1グループ(はじめ)の第5度数(タラオ)。同じサイン内に比較できる別グループがまだ存在しないから、スクエアの「♈5次へ行こう」と比べてみよう。♈5も、♈1から♈4までのすべてのエッセンスを持っているのは♋5と同じだ。
♈1、縋るアザラシを振り切ってでも上陸しようという意欲。♈2、見様見真似で新しい環境に食い込んでいく順応性。♈3、主語を大きく、自分をより大きなものと同一視することで自信をつけ。♈4、恋人を鏡に等身大の自分を見つけた。♈5、それらすべてを携えて、さあ次へ行こう。
♋5も、♋1から♋4までのエッセンスを持っている。だけど♋5は♈5と違って「次へ行けない」まま踏切で列車に破壊されてしまう。それもその筈、自動車が列車に破壊されたのは♋1から♋4までの教えに従った結果ではなく、その逆張りの結果だから。
方向転換しなかった(♋1の逆)。踏み込む前に前後左右をよく見なかった(♋2の逆)。必要な装備を積んでいなかった(♋3の逆)。自分の身を守る行動を取らなかった(♋4の逆)。その結果自動車は踏切で列車に轢かれ(♋5)、♋1から♋4までが大切なことだったと示す。
♋1から♋4のエッセンスを持って次へ行こう。♋5のシンボルを教訓に、今度は列車に轢かれずに線路を渡る方法を探そう。それはそんなに難しいことではない。現実的に、等身大に、自分と相手の差を見極めて無駄な戦いを回避すること。自分の身を守ることを優先すること。
うまれたときのホロスコープで「♋5蟷螂の斧」はどのハウスにある? 今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) いのちだいじに(蟹座) 生きていく(太陽) 意地を張っても蟷螂の斧(♋5)」
【♋5蟷螂の斧 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♌5不動如山(となりのサイン)
♍5草木もまた友(60度)
♎5内面を照らす(90度)
♏5動じない(120度)
♑5いざ出陣(180度)
♓5慈善バザー(120度)
♈5次へ行こう(90度)
♉5主なき墓(60度)
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