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魚座23度「降霊会」

2019年3月13日午前6時08分、トランジット太陽が魚座数え23度へ入りました。魚座数え23度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「降霊会」

「♓23降霊会」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「スピリティストの現象」。spiritist スピリティストは spiritism スピリティズム(心霊主義)を信奉し交霊術を行う人のこと。19世紀に流行。青字が1975年ルディア版「降霊会を行う(ある)『実体化する』霊媒」

「♓23降霊会」の番地チェック。魚座後半(復路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親をいいとこ取りする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

ドデカテモリーで見る「♓23降霊会」番地チェック。♓1で新月(太陽と月の合)が起きたとする。22日間で太陽は22度動いて23日目には太陽♓23。同じ22日間で月は292度動いて23日目には月♐23で太陽とスクエア。ドデカテモリーで言えば♓23は「魚座の中のちいさな射手座」

「♓21仔羊と子と子守」が波平、テーマを打ちだす。無垢な女の子と無垢な仔羊の触れ合いを賢い異邦人が暖かく見守る。「♓22モーゼの帰還」がフネ、波平を裏打ちする。預言者モーゼがシナイ山で神から新しい掟(十戒)を授かり、それを刻んだ石板を抱えて民のもとへ戻ってくる。

「♓23降霊会」はサザエ、波平とフネをいいとこ取りする。♓21では仔羊と女の子の触れ合いにも、異邦人である召使いの見守りにも言葉は要らなかった。♓22では、神との交流は言葉で行われる。一般人は神へ近付くこともできず、預言者が代表してシナイ山へ赴き、神の言葉を聴く。

♓21では言葉不要の交流、♓22では預言者が民を代表して、神からの言葉を受けとる。そのふたつをいいとこ取りする♓23は?霊媒と数人のメンバーがテーブルを囲み、そこへ霊を呼び出して交流する。♓22ではモーゼが神に呼ばれたが、♓23は人が霊に人間のところまで来いと言う。

スピリティスト spiritist 、スピリティズム spiritism (心霊主義者、心霊主義)について、当番深くは知らないのであまり突っ込んだ話はしません。気になる方は各自ググってみてください。当番は♓21、♓22、♓23の繋がりと流れの面からこのシンボルについてお話いたします。

「♓21仔羊と子と子守」は三者関係のシンボル。女の子(魂)が仔羊(霊性)と直接触れ合うのを、召使いで異邦人という低い立場ながら賢さも持つ者が暖かく見守る。「♓22モーゼの帰還」も三者関係。♓21の女の子はイスラエルの民、仔羊は神、召使いはモーゼに置き換えられる。

♓21では女の子(魂)と仔羊(霊性)は直接親しく交流し、召使いは見守るだけでよかった。♓22では、イスラエルの民は神に直接コンタクトを取れない。山に降りてきて炎や煙や雷を発する神は恐ろしい。民と神の間に立つ者として、預言者モーゼがひとりでシナイ山へ登る。

♓21と♓22をいいとこ取りする♓23もまた、三者関係のモチーフが繰り返される。♓23の三者とは何と何と何のことか?まず、降霊会(交霊会)に集まる一般人。これは♓21の女の子、♓22のイスラエルの民に当たる。呼び出される霊、これは♓21の仔羊、♓22の神に当たる。

そして、霊を呼び出す者、霊媒 medium (発音は「ミーディアム」)。♓21では中国人の召使い、♓22ではモーゼに当たる。霊の媒介(なかだち)をする者が霊媒。 medium の複数形は media メディア。報道機関のことメディアって呼びますね、情報を中継する人達だからメディア。

♓21、♓22、♓23と進むにつれて、媒介者の役割は大きくなっていく。♓21は見守るだけだった。♓22は、そうしようと思えば自分の考えた掟を「神に授かった」と言い張ることもできた。他の民は誰も現場を見ていないのだから。しかし♓23は霊媒と一般人が同じテーブルにつく。

♓23の霊媒は、同じテーブルにつく一般人の目の前で「霊が確かに呼ばれてここに来ている」ことを見せなくてはならない。「実体化(materiarizing)する霊媒」は、呼んだ霊を実体ある存在としてそこへ出現させるために全力を尽くす。尤も、いかさま師も多かったそうだけど……

冬の3サインで数え23度同士がどのようにつながり合うか見てみよう。地の活動サイン、初冬の地の山羊座がテーマを打ちだす。風の固定サイン、真冬の風の水瓶座が山羊座を裏打ちする。水の柔軟サイン、晩冬の水の魚座が山羊座と水瓶座をいいとこ取りする。

山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え23度は「♑23ダブル敢闘賞」、テーマを打ちだす。戦闘での勇気を称えて二つの賞が送られる。水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え23度は「♒23訓練の賜物」、♑23を裏打ちする。訓練を重ねてただのクマが芸をするクマになる。

魚座は水の柔軟サイン、晩冬の水。その数え23度は「♓23降霊会」、♑23と♒23をいいとこ取りする。♑23が敢闘賞を貰えるのは、文字通り勇敢に闘ったから。♒23が芸をするクマになったのは、訓練を重ねたから。♓23の霊媒が本物の霊媒と認められるのは、霊を実体化させたとき。

「♓23降霊会」の対向シンボルを見てみよう。「♍23獣の調教」は猛獣の訓練士。訓練士は猛獣を手懐け、芸を教え込む。訓練士がその腕を証明するには、ショー本番で猛獣が命令に従うところを見せる必要がある。♓23が扱うのは霊、♍23は猛獣だが、人前で能力を証明するのは同じ。

「♓23降霊会」とスクエアになるのは「♊23安全な隠れ家」と「♐23希望の土地へ」。♊23と♐23はオポジション(180度)であり、♍23と♓23がつくるオポジションと直角に交わる。柔軟サイン数え23度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♊23安全な隠れ家」は木の高いところにある巣の中の三羽の雛。親鳥は大切な雛を外敵の来ない場所へ隠す。自分で飛べるようになるまで、巣からは出られない。「♐23希望の土地へ」は入国する移民たち。入国審査に通り、許可が降りるまで移民たちは新しい国へ入れない。

自力で飛べるようになるまで巣立ちはできない♊23。必要な条件を満たしていると証明できないと入国できない♐23。ショーで猛獣を意のままにできてやっと調教師として認められる♍23。呼び出した霊を実体化して本物の霊媒と認められる♓23。柔軟サイン数え23度は資格に関係する。

「♓23降霊会」とトラインになるのは「♋23文学とは何か」と「♏23獲物が変身」。水の活動サイン、はじめの水の蟹座がテーマを打ちだす。水の固定サイン、まんなかの水の蠍座が蟹座を裏打ちする。水の柔軟サイン、おわりの水の魚座が蟹座と蠍座をいいとこ取りする。

蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え23度は「♋23文学とは何か」、テーマを打ちだす。文学を文学たらしめるものは何か議論する。蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え23度は「♏23獲物が変身」、♋23を裏打ちする。ウサギが突然、妖精の本質をあらわにする。

魚座は水の柔軟サイン、おわりの水。その数え23度は「♓23降霊会」、♋23と♏23をいいとこ取りする。文学会は文学の本質を問う(♋23)。妖精になったならウサギは仮の姿であり本質ではなかったのだ(♏23)。霊媒が本物か否かは、霊を実体として呼び出せるかで決まる(♓23)

「♓23降霊会」は魚座後半(復路)第2グループ(まんなか)第3度数(サザエ)。同じ魚座後半の第1グループ(はじめ)第3度数(サザエ)と比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちするように、第1グループのサザエを第2グループのサザエが裏打ちする。

魚座後半第1グループのサザエは「♓18スペクタクル」、テーマを打ちだす。さあお立会い、皆の心を奪うこれこそがザ・グレイテスト・ショー!魚座後半第2グループのサザエは「♓23降霊会」、♓18を裏打ちする。さあお立会い、霊を呼べるか呼べないか。霊媒の真贋を突き止めよう。

魚座後半第2グループ第3度数の「♓23降霊会」と魚座前半で対になるのは同じ第2グループ第3度数の「♓8合図のらっぱ」。♓8では女の子が信号らっぱを吹き、新しい時のはじまりを告げる。♓23では霊媒が霊を呼び覚まし、降霊会の席へ出現させる。

うまれたときのホロスコープで「♓23降霊会」はどのハウスにある? 2019年3月13日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 見えないものを(魚座) みつめてる(太陽) 降霊会をひらく霊媒(♓23)」

#サビアンシンボル物語

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