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蟹座6度「産卵の準備」
2018年6月27日午前0時56分、トランジット太陽が蟹座数え6度へ入りました。蟹座数え6度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「産卵の準備」
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「♋6産卵の準備」原文チェック。黒字の1925年ジョーンズ版・青字の1975年ルディア版ともに同じ詞で「Game birds feathering their nests 巣作りをする猟鳥」game bird は人間の狩猟対象になる鳥。キジ・カモ・ウズラ他。 feather one's nest は「(鳥が)巣作りをする」という熟語。
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「♋6産卵の準備」番地チェック。蟹座前半(往路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバン!と打ちだす。磯野家で言えば第1度数は波平。
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ドデカテモリーから見る「♋6産卵の準備」番地チェック。蟹座数え1度で新月(太陽と月の合)が起きたとして、5日間で太陽は5度進み6日目には太陽蟹座数え6度。同じ日数で月は65度進み6日目には月乙女座数え6度。太陽月がセクスタイル。蟹座数え6度は蟹座の中のちいさな乙女座。
路線変更から始まり踏切事故という物騒なシンボルで終わった第1グループと打って変わって、巣作りに励む鳥たちという穏やかなシンボルで始まる蟹座前半第2グループ。この鳥たちは game bird 猟鳥。人間の狩猟(gameは元々狩りのこと)対象となる鳥たち。
「巣作りに励む鳥たち」だけならほのぼのだが、かれらは人間に狩られる鳥たち。前グループの最終シンボル「世の中には自分たちより強大なものがいて、ぶつかっていけば壊れるのは自分たちの方だ」というテーマは♋6にもひっそりと引き継がれている。
人間という天敵がいる世界で生きていかなくてはならない猟鳥たちは、どんな生存戦略を採ったか?「こどもを産もう。たくさん産もう」「『わたし』が死んでも、その血を継ぐ『わたしのこどもたち』が生き延びたなら、わたしが勝ったようなもの」
自分より強く大きなものに単騎で挑んでも勝てない。複数で束になって挑んでも、直接攻撃では倒せないかもしれない。その代わり猟鳥たちはたくさんの卵を産み雛を育てまくる。どれかが生き延びればいい。鳥、虫、魚、小動物、一般に捕食されやすい小さな生き物ほど多産だ。
黄泉の国から現世へ逃げ帰ったイザナギノミコトに、隔てられた岩の向こうからイザナミノミコトが叫ぶ。「このやろう! こうなったらお前の国の民を一日に千人殺してやる!」イザナギノミコトは亡き妻に叫び返す「ならばこっちは一日に千五百の産屋(←今の言葉で言うなら分娩室)を建ててやる!」
減ってしまう、減らされてしまうことを織り込んでたくさん産む。情け容赦のない「死」が一日に狩れる数より、少しでも多く産む。草むしりするそばから生えてくる雑草の生き意地、これがちいさな生き物の生存戦略。わたしたちは決して狩り尽くされはしない。
「根本的な解決」ではないかもしれない。だけど、より弱い生き物が現実的にとれる対処は限られている。できることをやっていくだけ。この点で「♋6産卵の準備」はスクエアの「♈6一所懸命」に似ている。四辺あるうちの一辺だけを選んでそこへ賭ける。
猟鳥たちは「わたし」ではなく「わたしたち」として生き延びるために具体的で現実的な行動を選択する。自分たちにできること。失敗してもやり直しがきくこと。巣を作る。卵を産む。孵す。育てる。途中で卵や雛を何度か盗られるかもしれないけれど、そうしたらまた産む。
親鳥は現在。雛鳥は未来。卵は未来の可能性で、巣は可能性のゆりかご。次世代を育て、命のリレーを繋ぐために猟鳥の親たちは巣作りをする。卵を孵そう。わたしたちの仲間を増やそう。わたしたちは敵を倒せるほど強くはない。でも、味方を増やすことならできる。
わたしたちの天敵が一日に千羽の仲間を殺すなら、わたしたちは千五百の巣を作ろう。そして七千五百の卵を産もう。いつだって天敵はいた。これからも天敵がいなくなることはないだろう。だけど、わたしたちもそう簡単にはいなくならない。これがわたしたちの戦いかた。
りょうちょう が あらわれた!
りょうちょう は なかまをよんだ!
りょうちょう は なかまをよんだ!
りょうちょう は なかまをよんだ!
てんてき の こうげき!
りょうちょうたち に 10のダメージ
りょうちょうたち は すづくり を している!
「♋6産卵の準備」は蟹座前半(往路)第2グループ(まんなか)の第1度数(波平)。同じ蟹座前半の第1グループ(はじめ)第1度数(波平)と比べてみよう。5度組の第1度数がテーマを打ち出し第2度数がそれを裏打ちするように、第1グループの波平を第2グループの波平が補完する。
「♋1衣替え」は春過ぎて夏来たるらし、で路線変更をおこなった。目的を達成するために旗を変更する必要があるのなら、する。♋1が路線変更の「理念」を挙げるとすれば、「♋6産卵の準備」は路線変更の「具体例」を挙げる。「わたしの生存」から「わたしたちの生存」への変更。
蟹座前半第1グループでは、世界観の大きな変化「この世界には自分より強く大きなものがいる」が起こった。そして「自分より強く大きなものの存在を前提として、自分の身を守ろう」という路線変更をおこなった。前半第1グループでは、まだ頼れるものは自分だけしかなかった。
蟹座前半第2グループでは「自分より強く大きなもの対策」に「仲間を増やし『わたしたち』として生きる」が加わった。この5度組では「こどもがいる世界」のシンボルが続々と登場する。「子育て」は蟹座と縁の深いテーマのひとつだ。くりかえすこと。再生産。
うまれたときのホロスコープで「♋6産卵の準備」はどのハウスにある? 今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) 家族ぐるみで(蟹座) 生きていく(太陽) 産卵の準備に大わらわ」
【♋6産卵の準備 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♌6保守と革新(となりのサイン)
♍6浮世は回る(60度)
♎6理想の結晶化(90度)
♏6一攫千金(120度)
♑6鳥居とログ(180度)
♓6軍事パレード(120度)
♈6一所懸命(90度)
♉6谷繋ぐ橋(60度)
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