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【序・未来の亡霊】尻込みちゃんと3人の尻叩き

2021年4月28日のツイートまとめに加筆したものです

発端は2021年4月28日。天海玉紀先生によるこのツイートから。天海玉紀先生が始めた「占い師デビュー目前でモジモジ足踏みをしている人あるある」の物語。「このお話の続きを語るのはあなた♪」という挑戦に当番が乗ってみた話。

ツイート内リンクの記事はこれ↓です。『例えばこんな話があるとして。』

たとえばこんな話の続きを当番が書くとして……書くとして?ンンンンン、「お話」として書くならここに行動を促す尻叩き妖精役でも登場させたいところ。だってこの主人公に任せていたら話がちっとも進まないのだもの。新米ソロ活占い師・尻込みちゃんと妖怪尻叩き。

(※「ソロ活占い師」は「ソロ活動をする占い師」の略です)

『新米ソロ活占い師・尻込みちゃんと〇人の妖怪尻叩き』とかにすれば、ゲストキャラクターを複数名取り入れることができるな!それぞれの問題についてソロ活占い師の先輩(がモデルの妖怪尻叩き)をひとりずつ呼んで尻を叩いてもらう。『クリスマス・キャロル』みたいに3人の尻叩きでもいいし。

3人から最大12人くらいの妖怪尻叩きに代わる代わるお尻を叩かれる連載というのもアリ寄りのアリでは。だって尻込みしている課題がこんなにたくさんあるのに、全件ひとりの尻叩きがお尻叩いてたらくたびれ果ててしまうでしょ。尻叩き役も分散が吉だわよ。

というわけで。『尻込みちゃんと3人の妖怪尻叩き』今日はプロローグです。

【これまでのあらすじ】
むかしむかしあるところに、新米ソロ活占い師志望者がおったとさ。長年占いを勉強して、無料鑑定で経験を積んで、晴れて有料占いのご案内を出したとさ。

はじめまして。占い師の☆☆です。
◯◯術で鑑定します。□□占いもできます。
みなさまのお悩みよろず相談、なんでもお待ちしております
30分X千円


ところが案内を出しても誰も鑑定を申し込んでくる者はいなかった。ソロ活占い師志望者はそこで途方にくれてしまったとさ。

(以下、原作者・天海玉紀先生の記事から引用。太字で強調したのは当番

SNSとかやったほうがいいのかな。なんか怖いな。
そもそもなにを書いていいかわからないし。
ブログ?文章は苦手だし。誰が見ているかわからないし
音声配信?こないだ試しに3分だけやってみたけど、
誰も聞いてないところに喋るのはつらい
受付用フォーム?難しいな。
スマホしか持ってないし、デジタルは苦手だから。
カフェ鑑定?コロナだし
この前そっとお知らせしたけど、誰も来なかったよ。
お店でカードとか出すの恥ずかしい。無理無理。
そうそう。なんか世の中での占いの扱いってひどくない?
リアルの知り合いに知られたら大変!
占いのことは家族には絶対内緒にしてるんだから。
だったら占いのお店?占い会社?
オーディションがあるの?怖い!無理無理。
テレビに出る占い師とかどうやってなるんだろう?
ベストセラーの占い本の人たちって、どうやってなるの?
あんまりからだも丈夫じゃないしな。
人からの「念!」とかたくさん飛んでくるんでしょう?
こわいこわい。わたし敏感だしさ。

なんだろう…最近はなんだか占いが怖くなってしまった
あんなに占いが楽しかったのに……

『例えばこんな話があるとして。』ソロ活占い師の仕事術

(引用終わり・以下、当番による続編)
 
そんなソロ活占い師志望者の家に、ある晩たずねてきた者がおったとさ。ズカズカと上がり込んできたその客は占い師志望者の顔を見据えて言ったとさ。

「2021年のソロ活占い師志望者よ。私は2023年のお前だ」

「2023年の私?」とソロ活占い師志望者は驚いて言ったとさ。「2023年ってどうなっています? コロナはどうなりました? 2年後の私、ちゃんとソロ活占い師になれていますか?」2023年からやってきたソロ活占い師志望者は思いきり渋い顔をしたんだとさ。

「2023年のお前、つまり私は相変わらずソロ活占い師志望者だ。お前があれもイヤだこれも怖いと2年半も言い続けて『ソロ活占い師をやっていくための営業』を何もせんかったせいでこの体たらくだ、この尻込み野郎!」

尻込み野郎呼ばわりにショックを受ける2021年のソロ活占い師志望者を見て、2023年のソロ活占い師志望者は言ったとさ。「しかしこのまま2024年を迎えるのは癪だから、尻叩き妖精を連れてくる」

「尻叩き妖精?」

「明日から3日の間、3人の尻叩き妖精が代わる代わるお前の尻を叩きにくる。尻叩き妖精と共に一歩でもいいから前に進むのだ。さもなくばお前は10年経っても尻込み野郎だぞ」

2023年のソロ活占い師志望者はそう言って姿を消したとさ。

次回「第1夜・優先順位の妖精」


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