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牡羊座10度「外装一新」

2018年3月30日3月13日、トランジット太陽が牡羊座数え10度へ入りました。牡羊座数え10度のサビアンシンボルをぎゅっと五文字くらいに縮めると「外装一新」

英文黒字が1925年ジョーンズ版、青字が1975年ルディア版。ジョーンズ版とルディア版には50年の隔たりがあるよ。「A man teaching new forms for old symbols 古い象徴に対する新しいかたちを教える男(ジョーンズ版)」「A teacher gives new symbolic forms to traditional images. 伝統的なイメージに新しい象徴的なかたちを与える教師(ルディア版)」

牡羊座数え10度のサビアンシンボル「古い象徴に対する新しいかたちを教える男」をぎゅっと五文字くらいに縮めると「外装一新」。外側が変わっただけで、中身は変わっていない。それでいいのか?それでいいのだ。時と同じほど古くからある物語が新たな装いで語りなおされる。

「古い象徴に対応する新しいかたちを与える」とはどういうことかというと、ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』に喩えるなら「女王おさなごころの君に新しい名前をさしあげる」ということ。

ファンタージエンの女王おさなごころの君は牡羊座10度のサビアンシンボルで言うところの「古い(昔から存在する)象徴」だ。彼女の本質はどんな名で呼んでも変わらない。おさなごころの君そのひとは、決して古び(歳を取ら)ない。だけど彼女の「名前」は古くなるの。

「古い象徴」は「時代遅れの象徴」ではなく「古くから存在する象徴」。象徴と、それが示す何かは老いる(古びる)ことがない。だけどその象徴をあらわす「かたち」や「名前」は古びてしまう(時代遅れになってしまう)ことがある。

古くから存在する象徴は老いなくても、その象徴をあらわすかたち・呼ぶことばは老いてしまう。かたち・呼び名が老いてしまうとその象徴は人々の心に働きかけることができなくなってしまう。これが「おさなごころの君が病気になる」ということ。

古くから存在する象徴、永遠に老いることのない女王おさなごころの君をふたたび元気にするものは「新しいかたち」「新しい名前」。中身は変わらないけれど、外装を新しくすることで象徴のいのちは延びる。次の千年も生きながらえる力になる。

たとえば「異類婚姻譚」「ガワ(属性)に惑わされずに内面を見て結ばれる」という古い物語(古い象徴)は時代時代で装いを変え、繰り返し語りなおされている。『アモールとプシュケー』から『美女と野獣』『シェイプ・オブ・ウォーター』まで。

「古い象徴に新しいかたちを与える男」って具体的に言ったらどんななの?という問いに一例を挙げるなら、今なら「ギレルモ・デル・トロ監督」と答えてもいいかな。ギレルモ・デル・トロ監督は太陽天秤座さんだけども。

牡羊座数え10度のサビアンシンボル「古い象徴に対する新しいかたちを教える男」縮めて「外装一新」は牡羊座前半の第2グループ、第5度数。恒例の5度組解説のお時間です。1と2が一対、1と2から3ができる。3と4は一対、3と4から5ができる。5には1234すべてのエッセンスが含まれる。


3分で書いたこの図もそろそろお馴染みになったかな、磯野家で覚える5度組。牡羊座6〜10度に当てはめてみよう。「♈6一所懸命」と「♈7一石二鳥」は一対となり「♈8風立ちぬ」を生む。「♈9水晶凝視」が♈8と一対になり「♈10外装一新」を生む。♈10は6789全員の血を引く孫。

牡羊座前半、第2の5度組、その第1度数「♈6一所懸命」。四角形を構成する四辺から、優先すべきひとつを選んだ。第2度数「♈7一石二鳥」。いっぺんにふたつの領域で自己表現に成功した。ひとつぶで二度おいしい。第3度数「♈8風立ちぬ」風とアンテナ、アンテナと私は共振した。

第4度数「♈9水晶凝視」風が吹いているのか私が震えているのか。本当は何があるのだろう?ノイズを除きこころ鎮めて水晶を覗くと映る何かがある。さあ第5度数「♈10外装一新」。見えたのは古くからあり決して古びない象徴。それに新しいかたち新しい名を与えるなら何と呼ぶ?

牡羊座30度分の紹介が終わる頃には、この画像もお馴染みになっているといいな。1サイン30度を前半後半15度ずつに分ける。15度を5度組3個に分ける。「ふたつに分けた前半と後半」は「行く/帰る」。「みっつに分けた1と2と3」は「はじめ/まんなか/おわり」。


実は「2分割と3分割と4分割」の意味がわかれば12サインを覚えるのは簡単。「2分割」は「奇数と偶数/行きと帰り/表と裏/前半と後半/のぼりとくだり」。「3分割」は「はじめとまんなかとおわり」。「4分割」は「春夏秋冬/火地風水」あるいは「2分割の2分割」

「2分割の2分割」は「前半の前半/前半の後半/後半の前半/後半の後半」ね。四半期ってことだからやっぱり春夏秋冬や火地風水と変わらない。3分割の「はじめ/まんなか/おわり」は別名「はしり/さかり/なごり」。12サインは四季の3分割であり、四元素の3分割でもある。

3分割の「はじめ/まんなか/おわり」は「基本/実践/応用」でもある。四季と四元素、両方に当てはめて考えよう。「活動/不動/柔軟」。「娘/母/老女」。フィギュアスケートで言ったら「活動/不動/柔軟」は「ショートプログラム/フリースケーティング/エキシビション」

1234までが理解できると12サインを覚えるのがラクになる。ここに5を入れると…サビアンシンボルを覚えるのがラクになるよ。

牡羊座数え10度は牡羊座前半「まんなかの5度組」こと第2グループの最終度数。ひとつ前「はじめの5度組」の最終度数と比べてみよう。「♈5次へ行こう」と「♈10外装一新」の一対はどちらも未来を目指す。♈5は自ら次を目指す。♈10は古い象徴を新しいかたちにのせて未来へ送る。

生まれたときのホロスコープで牡羊座10度「外装一新」はどのハウスにあるかな?穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう。

「○○○○を(五音・ハウス) まっさらな目で(牡羊座) 見つめたい(トランジット太陽) 中身を活かす外装一新(牡羊座10度)」…字余り。

#サビアンシンボル物語

牡羊座数え10度までで牡羊座の1/3が終わる。牡羊座数え1度で新月が起きたとしたら、次の牡羊座数え11度で月が太陽とトラインになるよ。このとき月は牡羊座11度の120度先、獅子座11度に居る。余力があるひとは、今のうちにチラッと牡羊座11度のサビアンシンボルを見ておこう。

【♈10外装一新をより理解するための比較対象シンボルリスト】
♉10無差別救護(次のサイン)
♊10降下一直線(60度)
♋10磨けば光る(90度)
♌10涙の数だけ(120度)
♎10難所をクリア(180度)
♐10女神降臨(120度)
♑10無防備な信頼(90度)
♒10人間宣言(60度)

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