獅子座17度「自主的聖歌隊」
2018年8月8日23時33分、トランジット太陽が獅子座数え17度へ入ります。獅子座数え17度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「自主的聖歌隊」
「自主的聖歌隊」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A nonvested church choir(ある)非正規の教会聖歌隊」vested が「既得の、正規の」という意味で、 それにnon (非)がついて「非正規の」。青字が1975年ルディア版「A volunteer church choir singing religious hymn. 賛美歌を歌う(ある)志願者による教会聖歌隊」 volunteer は「自発的な、志願した」
「♌17自主的聖歌隊」の番地チェック。獅子座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数と結びつき、テーマを裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。
2018年8月8日の23時33分にトランジット太陽が獅子座数え17度へ入り、獅子座数え18度へ太陽が移動するのは8月10日午前0時34分。8月9日は24時間丸々獅子座数え17度です。春分から秋分までの186日間には、こうした日またぎが合わせて6回起こります。今年はこの8月9日が6回目。
こうした日またぎが起こる理由は、以下の記事にまとめてあります。かいつまむと「太陽の見かけ上の動き=地球の公転。春夏は太陽から遠い位置をまわり、公転速度がゆっくりめ。秋冬は太陽に近い位置をまわり、公転速度が速め」
「「黄道360度と1太陽年365日。差の5日はどこ行った?」の話」
「♌16台風一過」は波平、嵐の直後の陽光。天地と視界を覆い尽くしていた激しい嵐が去り、まばゆい太陽があらわれる。太陽は地上に生きるもの全てのいのちの源であり、潮流や風、嵐さえもその例外ではない。恵みも災いも生み出す大きなものの光が今まっすぐにふりそそぐ。
「♌16台風一過」波平を裏打ちするのが「♌17自主的聖歌隊」フネ。 nonvested とは「お墨付きを得ていない、非正規の」。 volunteer とは「自ら志願した、自発的な」。教会付属の公式な聖歌隊ではない。だけど歌いたいんです、と志願してきた人たちによる非公式な教会聖歌隊。
オリンピック関連でよく言われていて皆様耳にタコ目にイカ状態だと思うのですが、「ボランティア」というのは「自分から願い出るもの」であって「人に頼まれてやるもの」ではないです。「♌1頭パーン」のように、自分の内側からこみあげるものであって搾り取られるものじゃない。
「種を播いた覚えもない、苗を植えたこともないのに勝手に地面から生えてきちゃう植物」のことも volunteer (自生の)と呼びます。自分から、勝手に、内側から込みあげてくるもの。a volunteer church choir も自分からハイハイ!と手を挙げて結成しちゃった聖歌隊。
「♌17自主的聖歌隊」がどのように「「♌16台風一過」を裏打ち(補完)するのか。教会聖歌隊というのは神様を賛美する歌をうたうのがお仕事。自主的聖歌隊はそれを自分の中からこみ上げてくる「歌いたい」という意志に基づいて志願してきた。
自主的聖歌隊にとって神様とは大嵐のあとにあらわれたまばゆい太陽のごとき存在。自分たちに命をくれる存在。困難にあるとき、自分たちを力づけてくれる存在。自分たちを救ってくれる存在。太陽を仰ぐ花のように、内側からこみ上げる喜びのままに、歌いたい。たとえ非公式でも。
毎年「♌17自主的聖歌隊」へトランジット太陽が入るたびに、アストロダイスを振って獅子座数え17度が出るたびに当番が恒例で貼るやつ。これが自主的聖歌隊だ!「天使にラブソングを2」から高校生の寄せ集め聖歌隊が歌う O Happy Day
なんて幸せな日
なんて幸せな日
イエス様が私の
イエス様が私の
罪を洗い流してくださった日
イエス様は教えてくださった
どのように見張るのか、
どのように戦い、祈るのかを
そして毎日、一日一日を
心から喜んで生きることを
なんて なんて幸せな日
もういっちょ、これも獅子座数え17度の日に毎回貼る定番のやつ!「天使にラブソングを2」終盤のクライマックス。聖歌隊コンクールの強豪校にまったく同じ曲を完璧に歌われて戦意喪失しかける生徒たちに「衣装を脱げ、私服で歌え!」と発破をかける。
白人、黒人、移民、ルーツもバラバラの高校生聖歌隊がバラバラの私服のままで、「コンクール常連の、お墨付きの歌いかた」ではない歌いかたで、こみ上げてくる歌う喜び、神様への讃美を歌う。曲はベートーヴェン「歓喜の歌」のゴスペル版、その名も Joyful, joyful
Joyful, joyful
Lord we adore Thee
God of Glory, Lord of Love
Hearts unfold like flowers before Thee
Hail Thee as the sun above
喜ばしきかな
主よ 我ら汝を崇める
栄光の神 愛なる主よ
汝の前に心はほころぶ
太陽を仰ぐ花々のごとく
Melt the clouds of sin and sadness
Drive the dark of doubt away
Giver of immortal gladness
Fill us with the light
Fill us with the light
Oh, fill us with the light of day
罪と悲しみの雲を溶かし
疑いの闇を払い
不滅の喜びの与え手よ
我らを日の光で満たしたまえ
当番拙訳、ときどき意訳。歌詞全体はこの辺りのリンク先等ご覧くだされ。っていうか獅子座数え17度にネイタル天体やアングルがあるひとは「天使にラブソングを2」観よう。特に関係ないひとも獅子座数え17度の世界を知りたかったら観よう。1もいいぞ。
「♌17自主的聖歌隊」とトラインにるのは「♈17老嬢二人」。牡羊座は火の活動サイン、はじまりの火。その数え17度は妻にならない、母にもならない老嬢(spinster)ふたり。彼女たちはきりっと背筋をのばして静かに座っている。内側から自分をしゃんとさせる誇りがあるからだ。
獅子座は火の不動サイン、まんなかの火。その数え17度は自分たちの内側からこみ上げる「歌いたい」という意志によって結成した聖歌隊。お上のお墨付きなんかなくても歌うんだ!という心意気は♈17の「世間のお墨付きがなくても凛と生きるんだ」という老嬢の心意気と同じだ。
「♌17自主的聖歌隊」とスクエアになるのは「♉17智謀vs意志」。牡牛座は地の不動サイン、盛春の地。その数え17度は知・論理・思考の象徴である剣と燃える魂の象徴である松明が戦っている。タロットに親しむひとには「ソードとワンドの戦い」と言えばわかりやすいだろう。
ソードは風、ワンドは火。切り分け、整理し、行き渡らせる知性の風。風は熱くて湿っている。輝き、燃える魂の火。火は熱くて乾いている。
獅子座は火の不動サイン、盛夏の火。その数え17度では剣(風)と松明(火)のどちらが勝つかはもう明らかだ。太陽がみずから光と熱を放ちながら燃えるように、自主的聖歌隊員たちはひとりひとりが内なる松明、魂を燃やしている。魂とはそのひとの中にあるちいさな太陽だ。
「♌17自主的聖歌隊」は獅子座後半(復路)第1グループ(はじめ)の第2度数(フネ)。獅子座前半(往路)第1グループの第2度数と比べてみよう。「♌2子供の流行病」では免疫のないこどもからこどもへおたふく風邪が伝染し、顔をパンパンに腫らした患者でいっぱいになる。
「♌17自主的聖歌隊」でも聖歌隊員たちの中に熱はあり、身のうちから熱は放たれ伝わっていくもの。しかしそれはおたふく風邪とは違って1週間で治るものでもないし、いちどかかったらもう二度とかからないというものでもない。燃える魂はちいさな太陽、命そのもの。
「♌2子供の流行病」では伝染性の熱病がこどもたちを結びつける。「♌17自主的聖歌隊」では聖歌隊員それぞれの中にある熱い魂、ちいさな太陽が大きな太陽、命の与え手である神様に結びつく。同じ神様に熱い魂を捧げているということが聖歌隊員同士の心をひとつに結ぶ。
うまれたときのホロスコープで「♌17自主的聖歌隊」はどのハウスにある?今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) 燃える思いを(獅子座) 解き放つ(太陽) わたしたち自主的聖歌隊(♌17)」
【♌17自主的聖歌隊 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♍17力の開放(となりのサイン)
♎17港の見張番(60度)
♏17自家受粉(90度)
♐17復活の祝い(120度)
♒17猛犬注意(180度)
♈17老嬢二人(120度)
♉17智謀vs意志(90度)
♊17健全な成長(60度)
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