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取捨選択デイズ

星見当番です。持病の治療薬を新しいものに変えて5週目に入りました。セルフ介護デイズも5週目ということです。相変わらず副作用の消化不良は激烈、でも薬の主な効用であるところの「食欲抑制」と「体重減少」も絶大ではあります。つまり差し引きトータルでは経過良好。薬はメリット(効用)とデメリット(副作用)を天秤にかけて、メリットがあるならば多少のデメリットは引き受けながら使うもの。この薬を使わなくていい体に早くなりたいものだなあと思いながら、粛々と投薬中です。

投薬開始から昨日で丸々1ヶ月でした。コンビニジム・チョコザップへの登録と投薬開始が同じ日、投薬開始から1週間は運動できる体調ではなかったので実際ジムに通いだしたのは登録から7日後。つまり現在、チョコザップで運動を始めてから3週間が経過。体重は投薬開始日から31日間でちょうど5kg減少。使っている薬剤の公式サイトにも4週間でその程度は減ると書いてあったので、順調といえば順調です。3週間前に80歳だった体内年齢が79歳になりました。当番さん若返った、1歳だけだけども。

この結果を得るために多くの行動を変え、多くのことを諦めています。食生活から行動範囲、時間の使いかたまで毎時毎分毎秒がセルフ人体実験と取捨選択の連続です。取捨選択デイズ。

【食事を取捨選択】
相変わらず主にお粥・梅干し・卵ボーロで生きています。料理ができる体調の日は野菜をやわらかく煮たスープを作ったりもします。スープに卵を落として煮て食べます。出勤する日のランチは和光堂のレトルトパウチベビーフードひとつです。お気に入りの味は「チキンと野菜のリゾット」、とてもおいしい。胃に余力があればインスタントスープを飲みます。

油で調理したもの、香辛料を使った料理はまだ食べられる体調ではないです。少食で低栄養になりがちな老人・病人用に作られた小容量高カロリーの栄養強化食品は、風味付けや栄養素添加のために加えられた成分が現在の当番に合わず、盛大に吐いたり下したりすることが判明。より単純な材料を、より単純な加工で調理したものが結局はいちばんラクに食べられるとわかり、茹でただけの卵ややわらかく蒸しただけのカボチャを食べています。食生活がますます離乳食化する当番。量が食べられず不足するビタミンミネラルがどうしても出るので、マルチビタミンとカルシウムのサプリメントをのんでいます。それと、ビオフェルミン。

【行動を取捨選択】
投薬開始から31日間、平日の仕事と必要最低限の家事・必要最低限の衛生管理(お風呂等)・食事・服薬・運動のみに行動を絞っています。残りの時間は休養と睡眠に全振りです。8時間の睡眠をとろうとしたら、6時に起きる都合上22時には消灯しなくてはなりません。

単純に、激烈な消化不良と離乳食レベルの少食を抱えた状態では仕事と最低限の家事と衛生管理・食事・服薬・1回30分週3日のチョコザップ通い以上のことをする体力がありません。これだけやったら22時に寝ようと思わなくても21時半に灯りも消せないまま気絶します(そして22時にふと目覚めて消灯する)。

「今日もいちにち、『なにも』できなかった」という虚しさから「なにか」をしたくて埋め合わせのように深夜までゲームや読書に興じてしまう「報復性夜更かし(リベンジ夜更かし)」をやってしまうのではないかと危ぶんでおりました。ですが、これは杞憂でした。「報復性夜更かしをする体力すら現在の当番にはない」とわかったからです。毎日たいへん健康的な時間に気絶しております。睡眠時間は毎日たっぷり8時間です。

報復性夜更かしをできる体力がないからしないのはいいとして、それでも「今日いちにち『なにも』できなかった」という虚しさそのものは残ります。そこで「何をもって今日は『なにか』と呼ぶに値することをした、と認定するか」をあらためて取捨選択です。

「したいと思うこと」の大半を、今はできません。ゲームや読書をする体力、趣味の手芸をする体力、遠出をする体力、外食ができる消化能力がありません。今できること、やれば今後の健康に寄与することならいくつかあります。体調を悪化させずに栄養がとれる食事を探ること。それを用意し、毎食少しでも食べること。用法用量を守って服薬すること。心拍数が上がり軽く汗をかく運動を1回30分、週2回以上行うこと。そして8時間眠ること。これらのことを「した」のであれば、今日も当番は「『何か』をした」のです。「何もできなかった」と虚しくなる必要はないのです。むしろ体力のない中で毎日それを使いきってこれだけのことを「やっている」のだ……と自分に言い聞かせています。

何のためにこれらを「やっている」? 当番のコア目的「自由を得るために」。毎日、そのことを思い出すようにしています。すべては「自由を得るため」。当番が「こうしたい」と思ったときに、何者にも、当番自身の能力不足にさえも、足を引っ張らせない。それが当番の思う「自由である」ということ。何のために激烈な副作用に耐えてまで服薬するのか。体重を減らすため。体重を減らすのは何のためか。健康を取り戻すため。何のために健康になるのか。不健康な状態は当番が何かしたくなったときに、体力の面と経済の面で当番の足を引っ張るから。当番自身が当番の制約になるから。自由の反対は制約。当番は制約を退けて自由になりたい。

「コア目的」の話はこの記事で詳しく書いてます。

【楽しみを取捨選択】
体調と体力の問題で、行動範囲が大幅に狭まっています。長時間の外出も外食も今は不可能です。現在のちょっとした楽しみはドラッグストアでサシェ(袋)に入った使いきりタイプのシャンプーとトリートメントを片っ端から買って、日替わりで洗い心地と髪の仕上がりの変化を試すこと。言わば、シャンプーの試着。ささやかなJJG(自問自答ガールズ)活動です。

遠出もしなければ外食もしない、楽しみと言えばお風呂くらいだけど長湯する体力もない。それで1回分100円から200円のサシェシャンプーにお金を使って2週間ほど毎晩とっかえひっかえしたところ、自分が好きな系統がはっきりしてきました。

当番は紅茶の香りが思ってた以上に好き

髪つるサラ系は翌朝の手触りがいいけれど夕方にはぺたんとするから好きじゃない

頭皮にアプローチする系の製品は洗い上がりは髪がパツパツだけど翌朝の髪の立ち上がりがよいから好き

頭皮マッサージ系の製品でよくよく頭皮を揉むと肩凝りにも効く。これは発見。10数種類試して、気に入った2種類はどちらも紅茶と柑橘の香り、「クリームシャンプー」と呼ばれる泡立たないタイプ。頭皮を洗うシャンプー。「cocone クレイクリームシャンプー(紅茶とベルガモットの香り)」と「コアビューティークリームシャンプー(フレッシュレモンと紅茶の香り)」。後者がより好みの香りだったので、ボトルも買いました。

これ一種類で洗浄とトリートメント兼用のタイプ

当番が愛用している香水(概念香水調合サービスに依頼した推しキャラ概念のオリジナル香水)のトップノートに似ているんですよね。ベルガモットとティーリーフとカルダモンの香り。シャンプーはフレッシュレモンと紅茶の香りだから、香水と重なっても喧嘩しない。いい買い物をしました。

ちょっと笑ってしまったのは、10数種類買って日替わりで試したシャンプーのうち「コレとコレが香りも洗い心地も好きだなあ、どちらかはボトルで買おうかな」と思った2製品が揃って他の製品の倍のお値段だったという事実ですね。他はみんな1回分で100円台だったのに、当番が気に入った2種類だけ200円台。なお値段は見ずに棚の端から順に買っていってコレです。

よくあるんですよね、布地だとか毛糸だとか、あとはお菓子や紅茶の葉でもあるかな。値段は見ずにこの色柄はいいなあとか、この香りこの風味がいちばん好きだなあと思って選ぶと、並んでいる同種のものでそれだけがお値段高かったりすること。当番が「好きぃ!」と思うもの、セールでも値下がりしない傾向にある。でも、お値段を見た後でもやっぱり「好きぃ!!」と思ったものの代わりになるようなものはないので、高くても買うんですけれども。

まあこの1ヶ月、食費もほとんどかかっていないし他に娯楽を楽しむ体力もないのだから、気に入ったシャンプーくらい使ってもいいよねと思っています。毎晩よく揉んだおかげで頭皮がもちもちとして気持ちがいいです。



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