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牡牛座23度「宝飾品店」

2018年5月13日午前4時07分、トランジット太陽が牡牛座数え23度へ入りました。牡牛座数え23度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに……縮まらない……元から五文字くらいだった……というわけで「宝飾品店」です。

「♉23宝飾品店」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A jewelry shop 宝飾品店」。青字が1975年ルディア版「A jewelryshop filled with valuable gems. 高価な宝石でいっぱいの宝飾品店」。 gem は「宝石そのもの」、 jewel も gem と同じ意味。 jewelry は宝石を用いた装飾品=宝飾品。

「♉23宝飾品店」の番地チェック。牡牛座後半(復路)の、第2グループ(まんなか)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1と第2度数の対からうまれたこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言ったら第3度数は波平とフネの子サザエ。

牡牛座後半第2グループの第1度数(波平)は「♉21聖書占い」、伝統的知恵を集めた書物から無作為に選び取った一行を行動指針とする。第2度数(フネ)は「♉22方舟の鳩」ハトは逆巻く海を越えオリーブの小枝をひとすじ持ち帰る。目指すべき陸地が見つかった。

「♉23宝飾品店」は、この「♉21聖書占い」と「♉22方舟の鳩」を両親としてうまれたこども、両者のいいとこ取りをしたハイブリッドだ。ビブリオマンシーとノアの放ったハトのいいとこ取りが宝飾品店?初見ではちょっと不思議な感じがすると思う。当番も不思議だった。

5度組には、組ごとにテーマがある。牡牛座後半第2グループのテーマとは何だろう?グループのテーマをバン!と打ちだすのは第1度数だ。「♉21聖書占い」は「必要な答えはみんな『この中』にある。選べばいいだけだ。目を閉じて神様に選んでもらおう」というシンボルだった。

オッケーバイブル、道を示して。聖書の膨大なページ数と行数。無作為に開いた本を示す指が触れるのは、その中のたった一節。広く膨大な――豊かな――知恵の堆積から、選びとるのはたった一行。この5度組のテーマが「広い範囲から何かを選りすぐる」であるとしたら?

「♉21聖書占い」は膨大な行数からただ一節を選びとる。神様の言うとおり。「♉22方舟の鳩」は見渡す限りの海からオリーブの一枝を持ち帰る。では「♉23宝飾品店」は? 宝石はホイホイ転がってはいない。地中や海中から掘り出され、美しいものだけが選りすぐられ、宝飾品となる。

宝石(ジェム・ジュエル)は他の石や貴金属と組み合わされ、ネックレスやティアラのような飾り物の形になって初めて宝飾品(ジュエリー)と呼ばれる。宝飾品は宝石を加工して付加価値を与えたものであり、またそれら宝飾品は身に付けるひとに付加価値を与える。宝飾品店(ジュエリーショップ)とは、そういう選りすぐりの品を売る店。

「選りすぐりの品」のことを「珠玉の○○」と呼ぶことがある。「珠玉の作品」とか。珠は真珠、玉は翡翠。中国で珍重された宝石だ。たとえば過去から現在まで受け継がれてきた古典も「珠玉のことば」と呼ばれたりする。代々選びとられ引き継がれてきた選りすぐりのことば。

ところで「サインの数え23度」というのはサインの数え1度で新月(太陽と月の合)が起きたと仮定したとき、2回めの太陽・月スクエアが起こる場所です(1回目は数え8度)。牡牛座数え23度の太陽、水瓶座数え23度の月。

牡牛座数え23度は牡牛座の中の小さな水瓶座。牡牛座を太陽、水瓶座を月とすると太陽の放った光が水瓶座の月に横向きに当たる。「横から失礼します」というアレ。水瓶座の月は当てられた光を牡牛座の太陽へ「横から失礼します」返しする。横ツッコミには横ツッコミ返しだ。

宝飾品は自然の産物である宝石(牡牛座)に人為的に付加価値を与える(水瓶座)。未カット原石やカット済であっても裸石のままのダイヤをトレイにコロコロして喜ぶのは石好きであって、装身具になったものを喜ぶのは宝飾品好き。

ついでに言うと。「宝石は貴金属の枠にセットされて装身具になることによって宝飾品となる」のはちょうど絵を額縁に入れるようなものなのだけど、では絵と額縁のセットであるような宝飾品は何のためにあるかといえば、身につけるひとを美しく飾る額縁となるためにある。

宝飾品を美しい額縁として、身に付ける「中の人」が引き立つのでなければ「中の人」は単に「美しい宝飾品の台座」になってしまう。「宝飾品の美しさをアピールするために選ばれたモデル」ならば「美しい宝飾品のための美しい台座」になっていたってそれはそれでいいのだけれど。

「♉23宝飾品店」は牡牛座後半(復路)第2グループ(まんなか)第3度数(サザエ)。他グループのサザエたちと比べてみよう。牡牛座後半第1グループのサザエは「♉18不用品放出」コレジャナイものを捨て、コレぞ!というものを迎え入れる余地をつくる。

牡牛座前半(往路)第2グループの第3度数(サザエ)とも比べてみよう。「♉8出番待ち」。ドデカテモリーで言えば牡牛座の中のちいさな獅子座。雪のない橇はまだ動けない。しかし活躍の日は必ず来る。雪降る夜はピカピカのお前の橇が役に立つのさ。だから今から用意するのだ。

「♉8出番待ち」の橇はここぞという特別な日のためにシーズン前から用意されている。「♉18不用品放出」のバッグはコレぞというものを入れるために不用品を捨て虫干しされる。「♉23宝飾品店」は身につけるひと身につける日を特別なものにする選りすぐりの宝飾品を売っている。

うまれたときのホロスコープで「♉23宝飾品店」はどのハウスにある?今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう。

「○○○○を(五音・ハウス) 味わうように(牡牛座) 照らしたい(太陽) 粒選りぞろい宝飾品店(♉23)」

…字余り

#サビアンシンボル物語

【♉️23宝飾品店 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♊23安全な隠れ家(となりのサイン)
♋23文学とは何か(60度)
♌23人馬一体(90度)
♍23獣の調教(120度)
♏23獲物が変身(180度)
♑23ダブル敢闘賞(120度)
♒23訓練の賜物(90度)
♓23降霊会(60度)

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