水瓶座27度「昔の器新しい花」

2019年2月15日午前8時57分、トランジット太陽が水瓶座数え27度へ入りました。水瓶座数え27度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「昔の器新しい花」

「♒27昔の器新しい花」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「スミレでいっぱいの（ある）古代の焼き物のボウル」pottery は「pot （壺）の類」で「焼き物」のこと。bowl はボウル、深鉢。青字が1975年ルディア版「摘みたてのスミレでいっぱいの（ある）古代の焼き物のボウル」

「♒27古代の器新しい花」の番地チェック。水瓶座前半（復路）第3グループ（おわり）第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♒26計器チェック」が波平、テーマを打ちだす。直接五感で確かめるわけにはいかないものを、計器で間接的に確かめる。「♒27昔の器新しい花」がフネ、波平を裏打ちする。長い時を経てきた焼き物の深鉢にいま咲いたばかりのスミレがぎっしり活けてある。茶道みたいなシンボル。

古代の焼き物のボウルに、いま咲いたばかりのスミレの花がこんもりと活けられている。何千年もの間大切扱われてきた器は、何事もなければこれから先も大切にされるだろう。一方でいま摘んできたスミレの花はどんなに大切にしてもほんの3日も保たない儚い存在だ。

大昔の器に活けられた摘みたてのスミレは何千年も昔、器がまだ新しかった頃にも咲いていたであろうスミレを想像させる。今日摘んだスミレは明日には萎れてしまうかもしれないが、来年にも再来年にもスミレは咲いて、ふたたび古い器を新しい花で満たすだろう。

「♒27昔の器新しい花」は岩長姫と木花咲耶姫のようなシンボル。古代の焼き物の器は代替わりせずひとり長い時を生きる岩長姫。スミレの花は3日と保たず萎れていくけれど春が来るたび新しい花を咲かせる木花咲耶姫。岩と花の姉妹はふたりで一対。古い器とスミレもまた然り。

ひとつ前、山羊座の数え27度を見てみよう。山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え27度は「♑27お遍路さん」、テーマを打ちだす。巡礼の歴史は長くその道は古い。昔の人々も歩いた道を現代の巡礼者も歩く。毎年毎年、新たな巡礼者がやってくる。

水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え27度は「♒27昔の器新しい花」、♑27を裏打ちする。♑27は長い歴史を持つ古い巡礼路を巡礼者たちが歩く。現代の巡礼者たちが昔の旅を再現する。♒27は何千年も昔に焼かれた器に咲いたばかりの花を飾る。今年のスミレが昔と今を繋ぐ。

「♒27昔の器新しい花」対向シンボルを見てみよう。「♌27 Restart」は夜明け（daybreak）。昨日と今日の間に楔を打ち込むように朝日が昇る。毎日毎朝、地球が始まって以来繰返されてきた営み。太陽も地球もその歴史は長い。しかし夜明けはそのたびに新しい。

「♒27昔の器新しい花」とスクエアになるのは「♉27民芸品売り」と「♏27威風堂々」。♉27と♏27はオポジション（180度）であり、♌27と♒27がつくるオポジションと直角に交わる。固定サイン数え27度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♉27民芸品売り」は自分の部族の伝統工芸品を通りすがりの観光客へ売る先住民の老女。部族内では見慣れたものでも観光客の目には新鮮に映る。「♏27威風堂々」は行進する軍楽隊。お決まりのドラムマーチに合わせて軍隊の価値観をアピールして回る。みんな集まれ我らに続け！

自部族の民芸品をヨソから来た観光客に薦める♉27。調子のよいマーチに合わせて軍隊の魅力をアピールして回る♏27。今日もまた昨日までに楔を打ち朝日が昇る♌27。大昔の器を今年の花が刷新する♒27。固定サイン数え27度は昔から存在するものの新たな活路をひらく。

「♒27昔の器新しい花」とトラインになるのは「♊27実家脱出」と「♎27高い視点」。登場順は最後だが水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。風の活動サイン、天秤座を水瓶座が裏打ちし、風の柔軟サイン、双子座が天秤座と水瓶座をいいとこ取りする。

天秤座は風の活動サイン、はじめの風。その数え27度は「♎27高い視点」、テーマを打ちだす。飛行機から見下ろせばワシもハトも区別がつかない。水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。その数え27度は「♒27昔の器新しい花」、♎27を裏打ちする。今年の花が古い器と今を繋げる。

双子座は風の柔軟サイン、おわりの風。その数え27度は「♊27実家脱出」、♎27と♒27をいいとこ取りする。高い視点から見れば大抵のことは些細なこと（♎27）。古い器を今年の花でアップデート（♒27）。私もアップデートしたっていい筈。ジプシーはひとりで出奔する（♊27）

「♒27昔の器新しい花」は水瓶座後半（復路）第3グループ（おわり）第2度数（フネ）。同じ水瓶座後半の第1グループ（はじめ）、第2グループ（まんなか）のフネと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし3が1と2をいいとこ取りする関係はグループ間でも成り立つ。

水瓶座後半第1グループのフネは「♒17猛犬注意」、テーマを打ちだす。貯まった財産は狙われやすい。番犬は主人とその財産を守る。水瓶座後半第2グループのフネは「♒22暖かな気遣い」、♒17を裏打ちする。こどもが安全に暖かく遊べるように用意した具体的で現実的な気遣い。

水瓶座後半第3グループのフネは「♒27昔の器新しい花」、♒17と♒22をいいとこ取りする。♒17の番犬は財産とそれを狙う悪党の間に立ち、財産を守る。♒22の敷物は床と幼児の間に敷かれ、幼児を守る。♒27の今年のスミレは古い器に盛られ、古い器と現代を結び合わせる。

水瓶座後半第3グループ第2度数である「♒27昔の器新しい花」と水瓶座前半で対になるのは同じ第3グループ第2度数の「♒12立位置を知る」。段々に上昇する階段に人々が居並んでいる。上と下はひとつに繋がる。♒27は古代の器に今年のスミレ。過去と現在がひとつになっている。

うまれたときのホロスコープで「♒27昔の器新しい花」はどのハウスにある？ 2019年2月15日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で（五音・ハウス）　温故知新を（水瓶座）　意識する（太陽）　昔の器新しい花（♒27）」

#サビアンシンボル物語