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水から上がる女性で始まって石の顔で終わる物語

寒い。昨日半袖シャツ一枚で出て寒さで頭痛になったから、今日は用心して上着を足したのにまだ寒い。新しく買っておいた七分袖のブラウスを解禁してもいい頃合かもしれません。

今日の話は先日のこれ↓の続きです。サビアンシンボルをどう捉えるか。

当番はほぼ毎日、SNSでトランジット太陽の度数移動をお知らせしています。「ほぼ毎日」というのは1年は365日であるのに対してサビアンシンボルは360種類なので間にお休み日が入るからです。お知らせに使っているハッシュタグ #サビアンシンボル物語 は占星術グッズ店 #ホロスコープスキー から発売されているシールの商品名です。このシールを世に出す作業に当番も一部助太刀をしている関係上、広く売れてほしいなと思って販促活動として始めたのが度数移動のお知らせ及び、お知らせに伴うシンボル解説です。2018年の春分の日から、毎日毎年欠かさずお知らせを続けて2024年9月25日現在、実に丸6年と半年と4日目になります。

「サビアンシンボル物語」の名は、2010年代に販売されていた「星の物語」という切手シートにちなんでホロスコープスキーさんが名付けました。ホログラムの箔押しがきれいな星座模様の切手でしたね、「星の物語」。「星の物語」シリーズリスペクトなのでサビアンシンボル物語も切手風デザインなのです。切手に描かれた星座ひとつひとつに由来・伝説・物語があるように、切手風シールに記された超圧縮版サビアンシンボルにもひとつひとつ物語があるよ、ということで始めた解説が、当番の語る360のサビアンシンボル物語です。

物語には「はじめ」と「おわり」と「そのあいだ」があります。その「はじめ」と「おわり」だけを取って繋げるならば、サビアンシンボルは「水から上がる女性(♈️1)で始まって巨大な石の顔(♓30)で終わる物語」です。サビアンシンボル物語の圧縮版シンボルで表すならば「『絶対押すなよ』で始まって『夢は叶う』で終わる物語」となります。

『桃太郎』ならば「桃から生まれた男の子が鬼退治をした物語」、『勇気一つを友にして』ならば「むかしギリシャのイカロスは/おちて命をうしなった」みたいな遊びです。長い物語の「そのあいだ」を取り払って「何で始まって何で終わる物語」へさっぱり強引に圧縮してしまう試み。頭と尻尾だけの物語。もちろん、物足りなければ頭と尻尾の間に「そのあいだ」をひとつくらい入れてもいいです。「何で始まって、何を経て、何で終わる物語」くらいにまとめると、これはもう物語の骨組みです。「そのあいだ(何を経て)」が増えれば増えるほど、骨組みの周りにお肉がつきます。

この「物語のはじめとおわりだけを取って繋げる」は規模を大きくしても小さくしても成り立ちます。12サインならば「牡羊座から始まって魚座で終わる物語」。タロットの大アルカナならば「愚者から始まって世界で終わる物語」。牡羊座ならば牡羊座のサビアンシンボル30種類縛りで「海から上がる女性で始まってアヒル池のアヒル一族で終わる物語」。もっと細かくすれば牡羊座前半15度「海から上がる女性で始まって毛布を織るインディアンで終わる物語」。最初の5度組だけでも物語は物語です。牡羊座前半第1グループは「海から上がる女性で始まって翼ある三角形で終わる物語」。

極小のものだと「隣り合わせのサインふたつ」や「隣り合わせのサビアンシンボルふたつ」でも「何で始まって何で終わる物語」を作れます。隣り合わせ2度組だと2パターン作れます。「何で始まって何で終わる物語」か「何が終わって何が始まる物語」かです。「♈️1絶対押すなよ」だと「♈️1絶対押すなよで始まって♈️2見様見真似で終わる物語」と「♓30夢は叶うが終わって♈️1絶対押すなよが始まる物語」です。射手座なら「射手座で始まって山羊座で終わる物語」か「蠍座が終わって射手座が始まる物語」です。

「頭と尻尾はわかったけれど、間に何がどうはさまってその頭からその尻尾へと至ったのか?」「その頭からその尻尾が生まれたのはなぜか?」という話は実際何が間にはさまっているかを踏まえながらの肉付け次第。

天体で「物語の頭と尻尾」を作ってもいいと思います。「月から始まって(水星と金星を経て)太陽で終わる物語」だとか。より移動速度が速い天体が「はじまり」でより遅い天体が「おわり」。逆に遅い天体から速い天体への流れにしてもいいです。「土星から始まって月で終わる物語」だとか。

最初は「はじまり」と「おわり」だけを突き合わせて、間にはさまるもののことは余力に合わせて増やしたり減らしたりする。天体のサビアンシンボルで考えるのが難しかったら、天体のサインで。間に何個もの天体がはさまると大変なら、速度の面で隣同士の天体ふたつ(月と水星とか、太陽と火星とか)にする。それに慣れたら間にはさまるものが多い、離れた天体同士を物語の頭と尻尾にする。

カードを読むのに慣れているなら、カード2枚引いて「はじまり」と「おわり」を作ってもいいです。ダイス読みに慣れているならダイスを振って作ってもいい。何であっても、自分にできる範囲から。そして何度も繰り返しやってみる。こうやって畳んだり広げたりしているうちに、物語る力はついてきます。

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