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「習ったことがある」と「マスターしている」は違う

2019年10月14日のツイートまとめ。英語の話で始まって占いの話で終わる。発端は「日本の高校までで習う英文法を「完全にマスターして」いればBBCやCNNニュース英語は理解できる」という話題。

これは本当。日本の高校までで習う英文法を「完全にマスターして」いればBBCやCNNニュース英語は理解できる(多少の慣れが必要だけど、非ニュース英語よりは断然聴きやすい。日本で言ったらNHKのアナウンサー並に聴きやすい)。ただし「高校で習ったことがある」と「高校英文法を完全マスター」は違う

日本の高校、高校で習うことを完全マスターしてなくても卒業できてしまうから。日本の大学他高校以上の学校、一部の上位校以外は高校で習うことを完全マスターしていなくても合格できてしまうから。「高校で英文法を習って、そして高校を卒業した」ということが「高校英文法をマスターした」と一致しない

「完全マスターレベルの理解」って人にもよるけど「その段階を6〜8割くらいの理解で『まあ合格』認定を受けて通過した、その2、3年後」に来る。たとえば「中学校レベルの英文法」について完全マスターレベルの理解が高校レベルや大学入試レベルの英文法をやってるときに来る。

「高校英文法を完全にマスターする」のは高校を出た後、高校で習った英文法をガンガン使って英語を読んで理解して書いて聴いて理解して話してというのを2年か3年、定期的に続けたあとに訪れる。それ以上かかる場合もある。

新聞が読めるようになりニュースが聴き取れるようになり、さて改めて内容を見てみると確かに使われている文法は日本の高校までで習っているものばかり、なぜ高校卒業時点ではこれがあんなにも難しかったんだろう?と思う。高校英文法レベルだったとわかるの「マスターできてから」なのよぬ。

高校英語の成績が5段階評価の2だった人も5だった人も、「高校で英語を習った」だし、大学で英語の成績が優・良・可・不可の優だった人も可だった人も、一応英語の単位は取れるんでね。

自動車やバイクの運転免許で言えば、筆記と実技の試験に合格しないと免許はもらえない。でも、一旦免許をもらってしまえばその後3年間ペーパードライバー(ペーパーライダー)な人も、毎日通勤で乗って週末にはツーリングして3年になる人も、「免許保持者」ではあるじゃない。高校英語もそれに近い。

「家庭科で年に一桁台の頻度で調理実習をやったことがある」と「高校の家庭科で習う料理を完全にマスターしている」が違うみたいなもの。その後回数をこなし経験を積むということをしなければ料理を「マスターする」には至らない。英語も同じ。「その後ずっとやり続けていた人」はマスターする。

占いも同じだぜ。ホロスコープ読みにせよカード読みにせよ。初歩で習う基本読み(まあ高校英文法みたいなものだ)だけでもかなりのことが読めるんだけど、それを「完全にマスターしたな」という手応えが訪れるのは、習った基本読みでホロやカードを読みまくって数年後のことd(巨大ブーメラン)。

「高校英文法を『完全にマスターし』ていればニュース英語は理解できます」は西洋占星術の先生が言うところの「ハウス・サイン・天体・アスペクトを『完全に理解し』ていればホロスコープは読めます」というのと同じなので。完全にマスターし理解するには授業や講座の後に「たくさん読む」が必要なわけ。

人によって読む速度も理解の速度も違うから、高校までの英文法なり初級西洋占星術理論なりを履修した後に「ニュース英語が(ホロスコープが)すんなり理解できる」段階に至るまで何年かかるかはマジで人による。どんだけ能動的に英語なりホロなりを読もうとしたか、その意欲と分量による、マジで。

じゃあどうすればいいか、ってペーパードライバーが脱ペーパードライバーを目指すときのようにやるしかないよな。英語をまた始める、ホロ読みをまた始める、横に同乗者を乗せて運転の練習をまた始める、それだけ。

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