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魚座1度「公設青果市場」

2019年2月19日の午前8時04分、トランジット太陽が魚座数え1度へ入りました。魚座数え1度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「公設青果市場」

「♓1公設青果市場」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「ある公設の市場」。青字が1975年ルディア版「ある混雑した市場で農民たちと仲買人たちが多様な生産物を陳列する」

「♓1公設青果市場」の番地チェック。魚座前半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバンと打ちだす。磯野家で言えば第1度数は波平。

ドデカテモリーで見る「♓1公設青果市場」番地チェック。♓1で新月(太陽と月の合)が起きたとする。スタートしてすぐは太陽も月も♓1にいる。ドデカテモリーで♓1は「魚座の中のちいさな魚座」、最も魚座らしい「魚座の中の魚座」

各サインの数え1度、前半(往路)第1グループ(はじめ)第1度数(波平)はそのサインの最もシンプルで純粋な要素を打ちだしてくる。小アルカナのエース札のようなもの。まんなかに大きくひとつだけシンボルが描かれる。♓1は「魚座のエース」

魚座は水の柔軟サイン。牡羊座から火地風水火地風水……と繰り返される四元素サイクルで、水は最後に現れる。同じく牡羊座から活動固定柔軟活動固定柔軟……と繰り返される運動区分サイクルで、柔軟は最後に現れる。四季の最後は冬。魚座へ太陽がめぐるのはその最後の1ヶ月。

後半6サインの6番目。4つある柔軟サインの4番目。3つある冬サインの3番目。3つある水サインの3番目。終わり・終わり・終わり・終わり。魚座は12サインのトリをつとめるサイン。総仕上げ、大団円、フィナーレ。その数え1度は魚座のテーマを単純に示す。「何でもある市場」だと。

大きな公設の青果市場には、青果と名のつく物なら何でも並べられている。あらゆる種類、サイズ、色かたち、産地。出荷する側と競り落とす側、値段の折り合いさえつけばどんな青果も売買される。混沌? いいえそれは繁栄。各地で丸々と育った作物が集積され分配されていく場所。

♓1は同サイン内に比較対象がまだない。先行サインの同じ度数と比べてみよう。魚座は山羊座から始まる冬の3サインのしんがり。地の活動サイン、初冬の山羊座を風の固定サイン、真冬の水瓶座が裏打ちする。そして水の柔軟サイン、晩冬の魚座が山羊座と水瓶座をいいとこ取りする。

山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え1度は「♑1儂が酋長じゃ」、テーマを打ちだす。集団の力をひとりの「かしら」に集める。水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え1度は「♒1新大陸伝道」、♑1を裏打ちする。先住民への福音伝道のため、新大陸に拠点を構える。

魚座は水の柔軟サイン、晩冬の水。その数え1度は「♓1公設青果市場」、♑1と♒1をいいとこ取りする。♑1では集団の力をかしらに集約した。♒1では伝道を通じ版図拡大を目論んだ。♓1は公設の市場、あらゆる青果がそこに集約され、そこから広い世界へ拡散されていく。

「♓1公設青果市場」の対向シンボルを見てみよう。「♍1顔はアイコン」は男の頭。そのひとを他の誰でもなく「そのひとだ」と認識させるため、肖像画は特徴を「盛って」描く。そのひとを識別する特徴が、顔にギュギュッと集約されている。顔はアイコン、顔は看板、顔は命。

「♓1公設青果市場」も「♍1顔はアイコン」のように「何かが一箇所に集約されているシンボル」。♍1では特徴を全部顔に集め、人物の個性を際立たせた。♓1では作物が市場に集められるが、あらゆる産地から日替わりで入荷するため市場の状況や雰囲気は日々変わり続ける。

「♓1公設青果市場」とスクエアになるのは「♊1水底観察船」と「♐1元兵士が集結」。♊1と♐1はオポジション(180度)であり、♍1と♓1がつくるオポジションと直角に交わる。柔軟サイン数え1度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♊1水底観察船」はガラス底のボート。♓1のように変化に富む海底の様子を見ることができる。ただし間接的に。「♐1元兵士が集結」は南北戦争を戦った元兵士たちが再集結する。彼らは♓1のように各地から集まるが、同じ側にいた戦友という点では♍1のように統一されている。

多種多様で変化に富む海底の様子を潜水せずに眺める♊1。かつて共に戦った元兵士たちが再び集結する♐1。そのひとを他の人々から識別する特徴を顔に集約して描く♍1。あらゆる産地から日替わりで多種多様な作物が集まる♓1。柔軟サイン数え1度たちは多様性と集約に関係がある。

「♓1公設青果市場」とトラインになるのは「♋1衣替え」と「♏1バスツアー」。水の活動サイン、はじめの水の蟹座を水の固定サイン、まんなかの水の蠍座が裏打ちする。そして水の柔軟サイン、おわりの水の魚座が蟹座と蠍座をいいとこ取りする。

蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え1度は「♋1衣替え」、テーマを打ちだす。春過ぎて夏来たるらし白妙の、旗を掛け替えて進路変更。蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え1度は「♏1バスツアー」、♋1を裏打ちする。個人が「御一行様」となってツアーへ出発。

魚座は水の柔軟サイン、おわりの水。その数え1度は「♓1公設青果市場」、蟹座と蠍座をいいとこ取りする。各地で育てられた作物が市場へ集まり、進路変更し(♋1)、トラックや船にまとめて積まれて(♏1)、また市場から別の各地へ運ばれていく。何でもある。何でも売買される。

うまれたときのホロスコープで「♓1公設青果市場」はどのハウスにある? 2019年2月19日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 何でもありを(魚座) 意識する(太陽) 公設青果市場の活気(♓1)」

#サビアンシンボル物語

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