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複数のピンで単語を留める

2023年7月16日のツイートまとめ。前日が #占星術イメージマップ講座 第1回横浜回だった。

占星術イメージマップ講座で当番が多発したことば

「ついでに英語も覚えていってね!(※西洋占星術用語を英語でも覚えておくと、英文で検索できるからだよ)」

「〇〇ってなーに?(突然受講生にコールアンドレスポンスを求めだす当番)」

「柔軟宮 Mutable」の解説をする当番

当番「(ボードに書きながら)Mutable, 関連語は mutation, mutant,……(受講生席へ向かって)ミュータントってわかる?X-Men観てる人いる?いない?」

受講生のおひとり「ミュータントタートルズとか」

当番「それそれ。ミュータントってなーに?」

これは西洋占星術用語の覚えかたとしては遠回りのやりかた。でも「柔軟宮はMutable」は単語カードをピン1本でプチッと留めるような安直な覚えかた。類語、語源、西洋占星術の世界以外ではこのことばはどんな意味を持つのか?まで広げていけば、ひとつの単語カードにもっとたくさんのピンを刺せる。

たくさんのピンを刺せた単語カードは、頭の地図から抜け落ちないよ。「『ミュータント・タートルズ』の『ミュータント』ってなーに?Mutable signs は mutate しやすいからそう呼ばれるんだけど、私たちの身近でよくmutation を起こしているもの、すぐ mutant になっちゃうものってたとえばなーに?」※

たとえばconjunctionって何だ?oppositionって何だ?を辞書的な方向から回り道でピンをたくさん刺していく(きのうの講座ではしなかったけど)。conjunctionに「接続」「接続詞」という意味があると知っていたら「コンジャンクションって『くっついて繋がるんだな』」という理解が強められるでしょ。

opposition の類語は oppose(「敵対する・対立する・歯向かう」という動詞)、opposite(「反対の」「対向の」という形容詞)……と繋げていけば「オポジションって『面と向かって反対している関係』なんだな」という理解を強めていける。

オポジションの天体同士はスタイル(サイン)が正反対(オポーズ)で、もちろん立場(ハウス)も正反対。じゃあたとえばそれが乙女座の月と魚座の木星、かつ、1ハウスの月と7ハウスの木星だったとして、そのスタイル(サイン)はどう正反対なの? その立場(ハウス)はどこが対立しているの?

「対向のサインをニコイチで対比しながら覚えていくといい」「対向のハウスをニコイチで対比させながら覚えていくといい」って当番以外にも言ってる人いっぱいいると思う。対向サイン opposed signs に、対向ハウス opposed houses。これをたくさんやっておくとオポジションのアスペクト怖くない。

対向以外にスクエアの関係、トラインの関係、ニコイチにして対比させながら言葉をつなげ、イメージを掴んでいく。どこが違うからそんなにもケンカになるの?どこが一致するから仲良しでいられるの?「何星と何星は90度関係、何座と何座は120度」その骨組にサインの語彙、ハウスの語彙で肉をつけていく。

※2024年追記
mutate は動詞、意味は「変異する(自動詞)」「変異させる(他動詞)」
mutation は名詞、意味は「変異(変異する現象自体を指す)」
mutant も名詞、意味は「変異体」

ミュータント・タートルズは「変異体になってしまったカメたち」

じゃあ、2020年以降の私たちがよく知っている存在で、日常的によく mutation 変異を起こして mutant 変異体 になっているものって、なーに? 答えは「ウイルス」

以上のことを踏まえて、じゃあ形容詞 mutable ってなーに? →mutate 変異 able 可能な。変わりやすい。 mutable signs の「柔軟宮」以外の日本名はなーに? →変通宮。

同じシリーズの講座、2024年3月10日に開きます。#木星と土星の深堀り講座 です。(3月8日の正午まで申し込めます)


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