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乙女座15度「お宝鑑定団」

2018年9月7日午前0時46分、トランジット太陽が乙女座数え15度へ入りました。乙女座数え15度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「お宝鑑定団」

「♍15お宝鑑定団」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「(ある)装飾用ハンカチーフ」。青字が1975年ルディア版「ある上質なレースのハンカチーフ、勇敢な祖先たちからの相続財産」


「♍15お宝鑑定団」の番地チェック。乙女座前半(往路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の第5度数。どの5度組でも第5度数は第3と第4度数のこども。第3度数は第1と第2度数のこども。第5度数には1-2-3-4のすべての要素が含まれる。磯野家で言えば第5度数はタラオ。

「♍11望みはスペル」が波平、こんにちは赤ちゃん、私が型よ。ママと赤ちゃんならママに主導権がある。「♍12あなただけ」がフネ、花婿は花嫁に対して主導権を持つ。「♍13炎上の抑止」がサザエ、♍11と♍12のこども。カリスマ政治家はヒステリックな群衆に対して主導権を持つ。

「♍14古い血筋」はマスオ、♍13サザエと対になる。カリスマはどこから来るの?高貴な血筋を介して親から子へ、子から孫へ伝わる。カリスマは誉れとなり、家風となっていく。♍13のカリスマと♍14の高貴な血筋の間に「♍15お宝鑑定団」タラオがうまれる。

heirloom は「エアルーム」と読む。 heir は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」映画版を御覧になった方は目にしているであろう英単語。「スリザリンの後継者 the Heir of Slytherin」の heir ね。loom は織機のことだけれど、ここでは広く「家財道具」程度の意味。

heirloom エアルームとは、 heir (相続者、後継者)へ受け継がれる先祖伝来の品物・家財(loom)、家宝のこと。「♍15お宝鑑定団」のエアルーム、代々のお宝は繊細な糸を組み合わせて作られた上質なレースのハンカチーフ。実用品ではなくもっぱら装飾用。

繊細な糸で編んだレースのハンカチーフは高級品。貴婦人が装飾用として持ち歩き、自分に忠誠を誓う騎士に被(かづ)けもの(下賜する品物)として渡したりする。騎士はそのレースを宝として大切にする。物自体も高価で貴重な品だが、それ以上にそれは名誉と承認のしるしなのだ。

貴婦人が自分に忠誠を誓っている勇敢な騎士にハンカチーフを与えるというのは昔の日本だったら「高貴なひとが、功のあった家来に対して自分が身につけているものをその場で脱いで直々に授ける」ようなもの(よくある風習)。大抵は衣類だけれど、衣類以外の場合もある。

刀剣乱舞をプレイなさっている方なら、へし切長谷部を思い浮かべてくださるといい。織田信長が武勲を立てた黒田さんにへし切長谷部をあげちゃった。もらった黒田さんはおお喜びして以後家宝にした。これ、貴婦人からハンカチーフもらって家宝にした騎士様と同じ。

レースのハンカチーフは勿論高級品、へし切長谷部さんだって勿論価値の高い刀。だけどそれだけが「おお喜びして家宝にした」理由ではないよね。「くれた人が崇拝や忠誠の対象であり、その人が自分の功績を認めて授けてくれたものだから嬉しい、尊い」だよね、という話。

言ってみれば「誉(ほまれ)マークをもらう」ようなもの。「我が一族の家宝、先祖が高貴な御方より賜わったハンカチーフです」というのは「我が先祖は高貴な御方から誉マークをもらえるほど立派な騎士だったのです」「我が一族は騎士道の時代まで遡れる家系です」という意味。

「♍15お宝鑑定団」には♍11-12-13-14のすべてのエッセンスが入っている。母の自慢の息子(♍11)、花婿のお気に召すままの花嫁(♍12)、カリスマ政治家(♍13)、○○時代まで遡る我が一族(♍14)。それらが「その昔、我が先祖が主より賜わりし家宝(♍15)」に結実する。

ハリポタシリーズの愛読者様は「マルフォイ家」とか「ブラック家」とか、例のあの人の母方実家「ゴーント家」とかを思い浮かべてください。ゴーント家に伝わる「スリザリンのロケット」、あれが♍15の家宝。物自体も高級品だけど、偉大な者との繋がりこそがあれを家宝にする。

「秘密の部屋」とそこに潜む魔物もスリザリンの血を引き蛇語を操る魔法使いのみに利用できる物騒な heirloom (相続財産)でしたね。「血筋こそがそれを得る資格」であるスリザリンの遺産に対して、ハリーは「勇気こそがそれを得る資格」であるグリフィンドールの遺産で戦う。

「♍15お宝鑑定団」とトラインになるのは「♉15勝負コーデ」。牡牛座は地の不動サイン、まんなかの地。その数え15度はマフラーをしっかり巻き粋なシルクハットをかぶった男。生き馬の目を抜く世間は戦場、ばっちりきめたおしゃれは武装。

乙女座は地の柔軟サイン、おわりの地。その数え15度は先祖伝来の家宝。それは♉15のように今すぐ身につけられるおしゃれ武装ではないけれど、先祖の宝物を現代まで代々受け継いでこられる一族の血筋と財力もまた、出身者を底上げする武装となる。

「♍15お宝鑑定団」とスクエアになるのは「♊15知識交換」。双子座は風の柔軟サイン、晩春の風。その数え15度はふたり顔を合わせてお喋りするオランダ人のこどもたち。こどもたちは「今」を生きている。今ここですぐ交換できる知識や情報が大事。

乙女座は地の柔軟サイン、晩夏の地。その数え15度は騎士と貴婦人の時代まで遡るレースのハンカチーフ。時間をかけて代々受け継がれるほどに、それは価値を増す。♊15は旬の情報をその場でやりとりすることに価値を置くけれど、♍15は一族の歴史を保存することに価値を置く。

乙女座と双子座は両方とも水星支配の柔軟サインだけど、乙女座は地で双子座は風。地サインは形あるもの重視、実績重視。家系図は形式が定まっている。家訓は書き残せる。遺産は目で見て手でさわれる。風サインは形があることや目に見えることをそれほど重視しない。

「♍15お宝鑑定団」は乙女座前半(往路)第3グループ(おわり)第5度数(タラオ)。同じ乙女座前半の第1(はじめ)・第2(まんなか)グループのタラオズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。

乙女座前半第1グループのタラオは「♍5草木もまた友」。見えない自然のちからを擬人化し、よき隣人ちいさな友と呼ぶ。第2グループのタラオは「♍10共に見る未来」。よく見えない暗がりの向こうへ、ふたりで目を凝らす。ひとりで見たなら幻かも。ふたりで見たなら確かかも。

ひとりで妖精を夢みる第1タラオ「♍5草木もまた友」とふたりで暗がりの向こうを見ようとする第2タラオ「♍10共に見る未来」をいいとこ取りして、第3のタラオ「♍15お宝鑑定団」がうまれる。個人の得た誉(ほまれ)は代々の子孫へ獲得時の逸話つきで受け継がれて「家宝」となる。

カリスマは逸話つきで子孫へ伝えられるうちに家名となる。先祖の宝物は逸話つきで子孫が受け継いでいくうちに家宝になる。それがレースのハンカチーフでも茶器でも刀でも同じこと。相続されるたびに価値は増す。これは市場価格とはまた別で、子孫が持つから意味がうまれる。

「お宝鑑定団」というテレビ番組はそれを愛蔵してきた人の「本人評価額」と実際に今売りに出したらこのお値段、という「市場価格(鑑定価格)」のギャップに一喜一憂するのが目玉。しかし市場価格はあくまでも「売りに出すなら」のお値段。愛蔵する限りそれは一家の「お宝」

妖精はどこにいるの?夢みる人の心の中にいる。この暗がりの向こうに未来はあるの?もしそれを共に見つめる仲間がいるのなら、未来はあるだろう。このお宝に値打ちはあるの?物にまつわる物語ごとそれを受け継ぎ愛蔵する者たちによって、遺品は価値を与えられるだろう。

うまれたときのホロスコープで「♍15お宝鑑定団」はどのハウスにある?2018年9月7日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) きめ細やかに(乙女座) 見つめたい(太陽) 伝説のお宝鑑定団(♍15)」
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#サビアンシンボル物語

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