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蠍座2度「後の祭り」

2018年10月24日20時29分、トランジット太陽が蠍座数え2度へ入りました。蠍座数え2度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「♏2後の祭り」

「♏2後の祭り」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「割れた壜とこぼれた香水」。青字が1975年ルディア版「香水の繊細な壜が壊れていて、芳香を放っている」


「♏2後の祭り」番地チェック。蠍座前半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♏1バスツアー」は波平。個人旅行ではなく「御一行様」になって連れ回してもらう。初心者向きらくちんおまかせコース。バスは御一行様をカプセルのように包む。「♏2後の祭り」はフネ。♏1のバスと観光客御一行様がガラス壜と香水になった。そしてガラス壜が割れた!

覆水盆に反(かへ)らず。こぼれたミルクを嘆いてもしかたがない。王様の馬に王様の家来、全員出動でもハンプティを元には戻せない。中身が流れ出さないように包んでいた硬い殻が壊れると、中身は散り散りになってしまう。団体様をバスという殻に乗せて運ぶツアーも終点に来れば解散だ。

後の祭り。不可逆な変化が起こる。取り返しがつかない、やりなおしはきかない。それ以前の自分にはもう戻れない。「あひ見ての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり(彼女と一夜を共にした後のこの気持ちに比べれば昔の俺は脳天気なものだったなあ)」

団体行動・遅刻厳禁で自由度が低い代わりにバスという殻と練りに練られた鉄板の見学コースが用意されているバスツアーで蠍座の物語は始まった。その殻は♏2で早くも割れてしまう。♏1と♏2は表裏一体。「殻があるって便利だね」でもあるし「割れてからが本番よ」でもある。

「入れ物」があることのありがたみは、いっぺん割れて不便をかこってみないとわからない。そして「入れ物」がいかに壊れやすいものなのか、ということもいっぺん割れてみて初めて思い知る。その「いれもの」、要る?要らない?の検討も含めて蠍座は割れてしまってからが本番。

「♏2後の祭り」、前サインの2度を見てみよう。「♎2 6が7になる」は過去の成果(果実)の中から新時代の種が現れる。牡羊座から乙女座まで6サインをぎゅぎゅっと凝縮した成果から、7番目の天秤座がうまれる。種ができたら、もう実には戻れない。種ができてからが天秤座の本番。

「♏2後の祭り」対向シンボルを見てみよう。「♉2稲妻走る」は電位の高い方から低い方へと落ちる雷。落ちてしまった雷はもう戻らない。川が逆に流れないように。♉2では雷が落ちまくり大雨が降る。♏2では香水壜が割れ中身が溢れる。規模の大小はあれ、共に取り返しがつかない。

「♏2後の祭り」とトラインになるのは「♋2俯瞰で下見」。蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え2度は広く平らな土地の上に吊り下げられた男。土地のどこかに足を踏み入れる前に、上空から全体を見渡す。踏み入ってしまったら変更がきかないから、まず検討タイムをとる。

蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え2度は割れた壜とこぼれた香水。♋2は始める前の用心深さ。♏2では取り返しのつかないことが既に起きてしまっている。取り掛かる前は慎重に(♋2)、しかしやっちまったら肚をくくれ(♏2)。蠍座は、やっちまってからが本番だ。

「♏2後の祭り」とスクエアになるのは「♌2子供の流行病」。獅子座は火の固定サイン、盛夏の火。その数え2度はおたふくかぜの流行。抗体を持たないこどもからこどもへ、野火のように感染が広がる。予防接種もあるが、感染してしまったら自然に治るのを待つしかない。

蠍座は水の固定サイン、仲秋の水。その数え2度は割れた壜とこぼれた香水。♌2も♏2も何かがブレイクして広がるシンボル。♌2は火サインらしく熱病が蔓延するけれど、水サインの♏2では液体がこぼれて広がる。♌2はウイルスに侵入されて熱を出す。♏2は衝撃でガラスが割れる。

うまれたときのホロスコープで「♏2後の祭り」はどのハウスにある?2018年10月24日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 徹底的に(蠍座) 見つめたい(太陽) 泣いてみたって後の祭りよ(♏2)」

#サビアンシンボル物語

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