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蠍座26度「原住民の野営」

2018年11月17日19時05分、トランジット太陽が蠍座数え26度へ入りました。毎日少しずつ太陽の速度が速くなる……。蠍座数え26度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「♏26原住民の野営」

「♏26原住民の野営」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「キャンプを作っているインディアンたち」。青字が1975年ルディア版「ある新しい居住地へ移動した後でアメリカインディアンたちがキャンプを作る」

「♏26原住民の野営」番地チェック。蠍座後半(復路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバンとうちだす。磯野家で言えば第1度数は波平。


ドデカテモリーで見る「♏26原住民の野営」番地チェック。♏1で新月(太陽と月の合)が起きたとする。25日間で太陽は25度進んで26日目には太陽♏26。同じ期間で月は325度進んで26日目には月♍26で太陽とセクスタイル。ドデカテモリーで♏26は「蠍座の中のちいさな乙女座」

「♏26原住民の野営」をもって蠍座最後の5度組へ入った。どのサインでも数え25度まで至ると「そのサインらしさ」は満タン状態。最終5度は「貯まったポイント、どう使おう?」という局面に入る。この件については♉26で説明したので、ご興味があれば過去ツイートをご覧下さい。

過去ツイートを掘るのも大変なので「♉26熱唱伊達男」のツリー貼っておくね。「♏26原住民の野営」対向シンボルだよーつまり今日の太陽とオポジションだよー♉26のツリーを生やしたのは今日の半年ちょい前だよー(遠い昔のようだよ……)

(note へ移設した♉️26の記事リンク貼っておきますね)

「♏1バスツアー」で始まった蠍座最初の5度組ではまず「集まる→固まる」を経験した。次の「♏6一獲千金」の5度組では「殺到する→絆を深める」を経験し、「♏11地獄に仏」の5度組で「絆に支えられる→協力することを楽しむ」を経験した。ここまでが蠍座の前半。

「♏16破顔一笑」の5度組では「再び自発的になる→更に奥を目指す」を経験した。「♏21反抗する兵士」の5度組では「良心に従う→奥底に共通点を見る」を経験した。「♏25骨は皆同じ」で蠍座ポイントは満タン。「♏26原住民の野営」からは「蠍座ポイント、どう使う?」がテーマ。

インディアン(アメリカ先住民)が新しい領地(territory)へ移ってきてキャンプを設営する。territory の語源はラテン語のterra(土地)→territorium(領地)。「インディアン・テリトリー」はアメリカ西部開拓時代に用いられたアメリカ先住民の領地を指す呼称。

「インディアン・テリトリー」は西部開拓時代を描いたローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的小説『大草原の小さな家』にも登場。まあそういう時代の言葉です。インディアンの領地も何も、ヨーロッパから入植者が来る前は北アメリカ大陸どこもかしこもインディアン(アメリカ先住民)の土地だったわけです、が。

その昔「テリトリー」と呼んでいたものは現代では「リザベーション(居留地)」と呼ばれていて……この辺りのことはご興味あれば検索を。かつてアメリカ先住民たちは自分たちのテリトリー内を季節によって、あるいは獲物の移動や環境の変化に従ってあっちこっち移り住んでいた。

インディアン(アメリカ先住民って言うとハワイの先住民もアメリカ先住民なのでインディアンで行きます)たちは季節とか獲物の移動とか後から来たヨーロッパの入植者に追われてとかとかとか、色々な事情で新しいテリトリーへ移る。そしてキャンプの設営を始める。

「ここを野営地とする!」移動してきたインディアンたちは手持ちのものと、移動先にあるものを駆使して「あるもんでやっていく」。「ないものねだり」をしない(というか、ないものねだりをしても手に入らない)。今あるものと、今いる人手でなんとかやっていく。

蠍座のひとつ前、天秤座の数え26度を見てみよう。「♎26白黒反転」ではワシと大きな白いハトが互いに互いの姿へ変身する。武力の象徴が平和の象徴へ、平和の象徴が武力の象徴へ。「♎25桐一葉」で天秤ポイントが満タンになり、♎26で対立するものは実は表裏一体だと明かされる。

「♏25骨は皆同じ」で蠍ポイントは満タン。どんなにガワが違って見えても、本質的なところは皆同じ。人だけでなく、場所もまた然り。♏26のインディアンたちは、それゆえに引っ越してきてすぐ「いつものように」キャンプの設営を始める。どこへ行こうと、やることは同じ。

「♏26原住民の野営」対向シンボルを見てみよう。「♉26熱唱伊達男」は恋の相手にセレナーデを捧げるスペインの伊達男。♉25で牡牛ポイントは満タン、♉26では伊達男が恋心を文化でラッピングしてプレゼント。ベタベタのコテコテでもいい、利用できるものは利用せんと!

♉26の伊達男と♏26のインディアンとでは一見天と地ほどに違って見える。しかし♉26の伊達男が相手が変わっても「いつもの鉄板セレナーデ」を堂々と歌うように、♏26のインディアンも場所が変わろうと粛々と「いつもの鉄板キャンプ設営」をする。先祖代々そうしてきた通りに。

どんなセニョリータでも恋する伊達男にとっては女神様だし、彼女へ願うことはひとつ。どんな土地でもそこへ移り住む者にとっては新しい住処だし、土地へ願うことはひとつ。「うまくやっていきたい」。いつもの手順で、相手の反応を確かめながら、うまいこと懐へ入り込んでいく。

「♏26原住民の野営」とトラインになるのは「♋26有閑階級」。蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え26度は贅沢さに満足して、長椅子で読書を楽しむ人々。♋25で蟹ポイントは満タン。♋26では同じ教養の持ち主同士で集まってくつろぐ。お金と時間と教養のある有閑階級。

蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え26度は新しい土地へ来てキャンプを設営するインディアンたち。豪華な書斎ではないかもしれないが、♏26のインディアンたちは住まいを居心地よくしつらえるすべを熟知している。彼らには彼らの智慧があり、炉辺で語る物語もある。

「♏26原住民の野営」とスクエアになるのは「♌26約束と祝福」。獅子座は火の固定サイン、盛夏の火。その数え26度は虹。♌25までで獅子ポイントは満タン。♌26では達成を祝福するかのように虹が現れる。よく困難に耐え、乗り越えてきた。ここがゴールだ。

蠍座は水の固定サイン、仲秋の水。その数え26度は新しいテリトリーへ移ってきてキャンプを設営するインディアンたち。ここが終の住処とはならないかもしれない。またどこかへ行く日が来るだろう。どこへ行こうとも、行った土地でやっていく。今夜はここをキャンプ地とする。

「♏26原住民の野営」は蠍座後半(復路)第3グループ(おわり)第1度数(波平)。同じ蠍座後半の第1グループ(はじめ)、第2グループ(まんなか)の波平たちと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし、3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。

蠍座後半第1グループの波平は「♏16破顔一笑」、自発的に顔をほころばせる女の子。笑顔は肯定のしるし。蠍座後半第2グループの波平は「♏21反抗する兵士」、自分の良心に従い、命令に従うことを拒む兵士。♏16と♏21をいいとこ取りして「♏26原住民の野営」がうまれる。

どこへ移り住もうと、どんな環境だろうと、やっていきましょう。自分から、笑顔で(♏16)。やるべきことはわかっている。我らの中に先祖代々の智慧が息づいていて、それが我らを導く(♏21)。ここを我らのキャンプ地とする。やっていきましょう。

蠍座後半(復路)第3グループ第1度数を前半(往路)から支えるのは同じ第3グループ第1度数の「♏11地獄に仏」。ひとりの溺れた男を救うために大勢が力を合わせる。たとえ救われる側には間近な少数の救け手しか見えなくとも、その背後にたくさんの支援の連鎖がある。

「♏26原住民の野営」は裏「♏11地獄に仏」だ。♏11は「おおきなかぶ」のように溺れる男を皆で引き上げる。♏26はどこへ行ってもみずからの手で自分たちの住処を立ち上げる。やるべきことはいつだって同じだ。我らの父母が、祖父母が、先祖がしてきたようにやっていくだけだ。

うまれたときのホロスコープで「♏26原住民の野営」はどのハウスにある?2018年11月17日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) きみに染まって(蠍座) 生きていく(太陽) 原住民の野営地道に(♏26)」

#サビアンシンボル物語

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