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神様のなさるコトは全て時に叶って美しい in Buenos Aires

先週、タンゴ世界大会歌唱部門5位となり、それとは別件で動いていた私のドキュメンタリー番組が放送、それを見て連絡してくれた記者さんの記事のおかげで、テレビ局、ラジオ番組からの出演依頼が鳴り止まない。

(↑↑↑ 日本語字幕をつけたので、是非ご覧ください)

番組に出演する度に、アルゼンチン全国から、時にはドイツや NY からま
でも(記事をとりあげてくれたポータルサイトがかなり影響力が強いらしい)メッセージが届く。

私のタンゴへの情熱と愛だけで、日本での「完璧な」人生を捨てて、このカオティックな国に来て、彼等の文化をこんなに愛しているというのが感動を誘うようだ。

Youtube の動画には「おめでとう!」「素晴らしい歌声ね!」「君に力をもらったよ」等々のコメントが続々と届き、使えこなせずにいたインスタにもメッセージが山のように届いていた。

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日本でいうところの NHK 的なティーン向けの18時台の番組に、数時間前に連絡があり、どんな番組かも知らず、何を話すかも分からず引っ張りだされる。

きっとタンゴなんて聴きもしない若者たちと交流できたのは楽しかったし、「悪い言葉は何か学んだ?」と外国人へのお決まりの質問では、放送禁止用語ギリギリ?の言葉でスタジオを混乱と爆笑の渦に巻き込んだ。

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素敵な番組が多くて良くみていた局は、メインキャスターの接続状態が不良で(アルゼンチンは未だロックダウン、Skype 中継)、音も聞きづらく少しぎこちない会話が続いたものの、「日本は感情を表に出すのを良しとしないから、強い感情を感じられるタンゴが好き。」という発言は喜んでもらえた模様。

まだまだ民放やラジオ局への出演予定が詰まっているのだけど、一番嬉しいのは皆が喜んでくれていること。
「Kaori は有名になっちゃったから、もう挨拶もしてくれなくなるんでしょ?」と冗談で何人かに言われたけれど、「Kaori さんは変わらないよ、基準がタンゴだから。」と言った元職場の同僚は鋭いなと思う。

有名になりたいとか、歌手になりたいとか、考えてここまで来た訳じゃない。ただただ「タンゴを歌えるようになりたかった」。多分、その純粋な思いは神様が私を使いやすい理由なんだと思う。

世界大会の結果が一週間違っても、ドキュメンタリー番組の放送やインタビュー記事の公開の日程が違っても、こうはいかなかった。
皆、私のことを Youtube で検索して、私の歌を聴きにきてくれる。
でも、ちょっと前までちゃんと見せられるものを用意していなかった。

ちょうど、このコロナ禍で、「家から出られなくても、私は Tango の翼にのって、ミュージシャンのところへだって、ダンサーのところへだって、日本の皆のところへさえ行ける!」というコンセプトでスタートさせた、Con Alas de Tango ~タンゴの翼にのって~ という Tango 音楽ビデオのプロジェクトの第一作目をちょうどアップし終えたところだった。

先が見えなくて泣いてばかりいた日々も、外国に暮らしたいと母と喧嘩し続けた日々も、男に泣かされた日々も、お金がなくて苦しい生活をした日々も、全部このドラマに皆が感動してもらうための神様の計画だったんだと思う。

朝起きて、Yoga をして瞑想をして心身を整えて一日を始める。
夜寝る前に、守り神的なおじいちゃん(会ったことはないのだけど、感じたことがある)に、一日の感謝を山ほど伝える(コロナで家から出れなくても感謝は実に多いことに気づく)、それが私の「運も実力のうち」の秘密。

スペイン語でオンライン出演というのは思いのほか神経を使うし、次々にやってくる温かいメッセージに返信しなくてはという思いや、出演依頼のスケジュール調整のやりとり等々は、実は結構ストレスにもなっているらしく、「有名人って大変なのね」を少しばかり経験させて頂いている。

地に足つけて、私の Tango を歌っていくだけ。
それで喜んでくれる人がこんなに沢山いるって分かったから。

ありがとう、神様。

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