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死んでるように生きてみようと思った話

以前友人から「死にたい。」と言われました。私は咄嗟に「死ぬな。」と伝えました。他の友人も同じような内容を言っていたと思います。彼女は今までも何度かそう言うことがあり、その度にどんな言葉をかけたらいいのか悩みます。
私は今まで一度も死にたいと思ったことがない人間です。だからお前なんかに気持ち分かるかよ、と言われたらぐうの音も出ません。はい、そうですごめんなさい。です。でも、生きたくないと思ったことは何度もあります。今も考え中で、もしかしたらこれを書いた翌日には考えが変わるかもしれませんが、死生観について思ったことを書いてみようと思います。このブログは友人は知らないので、あくまでも自分の整理用です。だから誰かを傷つけようとは思っていません。もし不快に思う方は、この内容はただの主婦の戯言なのでお忘れください。


理想の自分を諦めた

二十代は仕事に燃えており、キャリアを重ねることを人生の目標としてました。「仕事を頑張り、お客様の笑顔を見て、お金をたくさん稼ごう。」単直に言えばそう言うことです。しかし、私は残念ながら凡人で理想とする人物像には全然及びませんでした。上司など会社のバックアップもあり、後輩も応援してくれたのに何も成果が残せない自分。そんな自分を認められず心の底から自分を嫌いになり、暴飲暴食で買い物依存症のようなものになり、とうとう朝起きれなくなりました。仕事も長期で休むようになり、最後は抜け殻のまま働いていました。当時、上司にも言われましたが燃え尽き症候群だったんだと思います。

今振り返ると、もっと気楽に生きようぜ〜と思うのですが、当時の自分は頑張れない自分を全く認めていなかったんだと思います。頑張れない人間は甘えているだけで存在する意味がないとも思っていました。
でも、実家に行けば両親は私に会えるだけで喜んでくれるんですよね。友人も彼氏も。ありがたいことに、生きてるだけでそれ以上何も望んでいない人たちが私にはいました。この人たちの存在に気づき、徐々にですが自分を受け入れられるようになり今に至ります。

しんどい時はもう一人の自分を想像する

前述のように、私には幸い家族や友人など身近な人に恵まれていたので、ただ息をしているだけの自分を徐々に認められるようになりました。そして、この人たちとの大切なご縁を、自分から切りたくないとも思いました。だから死にたいと思わなかったんだと思います。死にたくもないし、生きたくもない。言ってしまえば、全然何もしたくない。このままベッドで眠り続けたい、そんな気持ちでした。

そう思った時にもう一人の自分を頭で想像しました。もう一人の自分は、砂漠の中でずっと眠っています。目は一切開けませんし、身体を動かしたりもせず、ただずっと眠り続けています。その身体は蟻地獄の真ん中に埋もれていて、周りの砂が少しずつ私の身体を覆っていくイメージです。最後の鼻の先が砂に埋もれた時に、私の寿命は終わり死を迎えます。死を迎えるその時まで、ずっとサラサラとした砂が砂時計のように私を少しずつ埋めていきます。
私は生きるのがしんどくなった時に、このように自分は半分死んでいると思うようにしています。私はこれで少し気が紛れます。「いずれ死ぬしな」と物事をフラットに見れるようになりました。

生きてるやん!ラッキー精神

だから私の頭の中では、半分は死んでいるようなものです。この目に見える世界の私は生きていますが、片足は死の世界に突っ込んでいるのです。この考え方が他の人に合うのかは分かりませんが、砂に埋もれるイメージをすると私はよく眠れます。

そして翌朝には「砂に埋もれてないやん」とまだ生きていることを確認します。そうか、生きてるんやったら今のうちに美味しいもんでも食べておこう、と自分の欲望のままに生きます。夫と美味しいな〜と食べ、かわいいな〜と服を買い、おもろいな〜と言ってYouTubeを見る。たまに元気が蓄えられたらパートに行き、頑張ったご褒美にまた美味しいものを食べ、しんどくなったらまた眠りにつく。そして今日も世界は回っています。私が一人頑張っても頑張らなくても世界は動いています。誰も困っていません。でも、私がこの世からいなくなったら自分の大切な人は悲しみます。

いずれ私たちは死にます。いつかは分からないけど絶対に死にます。でも今生きてるんやったら楽しんだ方がいいと思います。思いつく限りの楽しいこと全部やり切りましょう。死ぬことは、全部やりきってから考えてもいいと思います。
無責任かもしれませんが、「あなたが死んだら私はとても悲しい。だから生きててほしい。」はじめの友人しかり、顔も名前も知らない人に対しても本気でそう思っています。確かに生きるのはしんどい。やめたくなる気持ちはとても分かります。でもどうか、こんなことを思っていた主婦がいたことを、頭の片隅に残してくれていたら嬉しいです。

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