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食物アレルギーはスキンケアで予防しよう!(育児編)

離乳食が始まると、食物アレルギーを心配するお父さん、お母さんは多いのではないかと思います。
今回は、食物アレルギーに関する情報と予防方法をお話します。

1.食物アレルギーの原因

以前、食物アレルギーは乳幼児の消化機能が未熟なために口から取り入れた食物を上手く処理できないことで発症すると考えられていました。
しかし、最新の研究データによると子どもの肌トラブル(湿疹)が食物アレルギーのリスクを高めることが分かってきました。
つまり、子どものアレルギーを予防するために妊娠中・授乳中に卵や牛乳などを避ける人がいますが、そうした特定の食品の摂取制限には意味がありません。それよりも新生児のときからしっかり保湿をして肌のバリア機能を高め、湿疹が起こらないようにするほうが効果があるのです。

2.食物アレルギー発症の仕組み

健康な皮膚に食物が触れても心配はないですが、問題は湿疹がある肌の場合です。皮膚の免疫細胞は湿疹を治癒しようと働きかけますが、その時に肌に触れた食物などのアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)を一緒に取り込んでしまい、食物アレルギーが発症します。
つまり、湿疹があるところにアレルゲンが触れ続けると、アレルゲンから身体を守る機能を持つ抗体が数日間でできてしまい、アレルギーが発症するのです。

3.予防方法

では、予防するにはどうしたらよいのでしょうか?
それは、新生児からのスキンケアです。しっかりと保湿をして肌のバリア機能を整えておくことが大切になります。
湿疹のケア・保湿方法については、『乳児湿疹はこれで予防!(育児編)』で詳しくお話しているので参考にしてください。

保湿剤を選ぶ際、サラッとした肌に浸透しやすいものがおすすめです。
お母さんのスキンケアをイメージしてください。洗顔後、化粧水を塗って保湿してから乳液で乾燥を防ぎますよね。それと同じです。
赤ちゃんは毛穴も引き締まっているので乾燥予防の乳液は基本的には必要ではないのですが、乾燥しやすい場合(冬など)は、サラッとしたベビーローション(大人でいうと化粧水)で保湿した後、クリームタイプのベビーローションやワセリンなど(大人でいうと乳液)をプラスするといいと思います。

※ただし、スキンケアをしていれば何を食べてもいいということではありません。消化機能が未熟な子どもは、月齢や年齢に応じて摂取可能な食材がありますので、離乳食の本などできちんと調べてから与えてください。

※親や兄弟に食物アレルギーがある場合、その食材は控えることや慎重に与えることが勧められています。

4.まとめ

食物アレルギーの原因が肌のバリア機能と関係していることを知った時は衝撃でした。この事実はまだまだ多くの人には知られていません。
ぜひ、今日からしっかりとスキンケアをして食物アレルギーにならないような体を作っていきましょう。

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