見出し画像

陣痛の波をうまく乗り越えるコツ! パート2(出産編)

陣痛のこと、陣痛が来た時どうしたらその波を乗り越えられるかについてはパート1でお話しました。陣痛の痛みをさらに和らげる具体的な方法について、今回のパート2でお話していきます。

1.体を温める

温めることは痛みを和らげる方法の一つです。普段、生理通で腰やおなかがが痛い時は温めると痛みが和らぎますよね。陣痛も温めることで痛みが緩和されます。具体的な方法は4つです。

1.半身浴
2.湯たんぽやホッカイロを使う
3.玄米カイロを使う
4.長めの靴下を履く

1-1)半身浴

全身を温めることは痛みの緩和に効果的です。特に陣痛中は下腹部~腰に痛みを感じるので、その部分が温められる半身浴はおすすめです。妊婦さんはのぼせやすいのでお湯の量が少ない半身浴がいいです。
全身の血行がよくなるので、陣痛も強くなりお産が進みやすいです。

※ただし、破水している場合は感染のリスクがあるのでしないでください。

1-2)湯たんぽやホッカイロを使う

下腹部や腰を局所的に温めるのに効果的なのは湯たんぽやホッカイロです。
湯たんぽは硬い容器のものよりジェルタイプのものが下腹部や腰に当てやすいです。おすすめは『湯たぽんⅬサイズ』です。レンジで簡単に温められ、サイズが大きいのもメリットです。下腹部や腰に当てるのもよし、個人的にはおしりの下に敷いてその上に座りおしも~おしりを温めるもよしです。

1-3)玄米カイロを使う

私は玄米カイロをおすすめします。こちらは販売もされていますが簡単に作れます。長方形の布2枚を重ねて袋状に周りを縫います。中に玄米を袋の8割程度入れて縫い閉じれば完成です。レンジで600W2~3分温めます。温めた玄米カイロはお米の香りがして心も癒されます。

1-4)長めの靴下を履く

これは、痛みを和らげるというよりも血行をよくして陣痛を強くしお産を進めるためにおすすめです。出産までの時間が短ければ陣痛の時間も短くなるので結果的に痛みの緩和につながりますよね。足は冷えやすいので長めの靴下で保温しましょう。靴下にレッグウォーマーを重ねるのもいいです。

1-5)三陰交にお灸を貼る

これも、痛みを和らげるというよりお産を進みやすくするのにおすすめの方法です。
足の内くるぶしより指4本分上のところに三陰交という子宮のツボがあります。ここに張るタイプのお灸を貼ることで子宮を温めて陣痛を強くしお産を進みやすくします。私も実際に使用したおすすめのものは『せんねん灸太陽 肩・足用』です。妊娠中から張り、日々子宮を温めることもおすすめです。

※長時間貼るとやけどすることもあるので、最初は短めの時間から始めましょう。冷えているほどお灸を熱く感じ気になりますが、冷えが改善されてきたら気持ち良くなってきますよ。

2.痛い部分を押してもらう

いよいよお父さんの出番です!痛い部分が腰やおしり(肛門)になってきたら、痛い部分をお父さんに押してもらうと痛みが和らぎます。具体的な方法は2つです。

1.腰を押す
2.肛門を押す

2-1)腰を押す

①仙骨(骨盤の中央にある自分の手のひら程度の大きさで、逆三角形の形をした骨)を押します。仙骨の真ん中にある背骨を押すのではなく背骨の両サイドを両手の親指で押します。人差し指~小指は腰に添えると手が安定し親指に力が入りやすいです。

②骨盤の左右の側面(からややおしり寄り)を押します。手のひらの母指球(親指の付け根のふくらんだ部分)で骨盤を左右の側面からおへそに向かうように押します

①、②のどちらも、陣痛の波が来たらお母さんの呼吸に合わせて、息を吐いた時にぐーっと押し、吸う時に少しだけ力を緩め、再び吐いた時にぐーっと押します。陣痛の波がおさまったらさすってあげましょう。
「こんなに力入れても大丈夫!?」と思うくらい強い力で押した方が痛みが緩和されます。お父さんは腕の筋トレを頑張っておいてくださいね。
本番は、押す場所や力加減についてお母さんに確認しながら行ってくださいね。

2-2)肛門を押す

赤ちゃんが子宮の出口の方に下がってくると、直腸が圧迫されて強い便意と痛みを感じます。そんな時は肛門を押すと痛みが緩和されます。お父さんは握りこぶしを作り、肛門をグーっと押しましょう。陣痛が来たら、お母さんの呼吸に関係なく陣痛の波がおさまるまで握りこぶしで押し続けましょう。時にはテニスボールを使うと有効な場合もあります。産院に準備していることが多いです。

※腰や肛門を押す方法は、お母さんにとって痛みが緩和しない場合もあります。試してみて痛みが緩和されなければ、腰をさするなど他の方法に変えてください。

3.まとめ

陣痛は文字の通り「痛み」があります。その痛みと上手に付き合うことが出産を乗り越えるコツです。上記方法は私が2回の出産で実践し、助産師としてお産をお手伝いする時に実践している方法です。

ぜひ陣痛が始まったら試してみてください。

1.半身浴
2.湯たんぽやホッカイロを使う
3.玄米カイロを使う
4.長めの靴下を履く

そして、一緒にお産に臨むお父さんは、

1.腰を押す
2.肛門を押す

陣痛の波を上手に乗り越えて、無事に元気な赤ちゃんに会えることを応援しています。



 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?