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【私流】第一印象に心の扉を開く鍵がある~初対面で気を付けていること~

初めてお会いする場面で
みなさんはどんなことに
気を付けていますか?

私は、
クリニックや助産院で
毎日、たくさんの妊婦さんや
お母さんと赤ちゃんにお会いします。

その中で、
特に初対面の場面では
神経を研ぎ澄ませています。

それはなぜか?
どんなことに気を付けているのか?
私の考えをお話していきます。

1.初対面はどんな気持ち?

初めてお会いする時、
ほとんどの人が緊張しますよね。

「どんな人なのだろう?」
「優しい人だったらいいな」
「自分と感じ方が合うといいな」

どんな人か
色んな想像をしながら
鎧をしっかりと着て
初めての場面に向かいます


外出する時は
家の鍵を閉めるように
心の扉の鍵もしっかりと閉めます

例えば
母乳外来の場面です。
おっぱいがパンパンに張って
発熱しながら起き上がるのもやっと…
しんどいお体で藁にもすがる思いで
来院されるお母さんと赤ちゃんが来ます。

きっと、
お母さんは
「私の食べたものが
悪かったのかな…
助産師さんに怒られちゃうかな…」

赤ちゃんは
「ママのおっぱいが
大変なことになってる。
このおばちゃんは
ママのこといじめたりしないかな?」

こんな感じで
不安いっぱいでやって来ます。

2.初対面の第一声で決まる

初めて会う時、
どんな人なのか
分からないので、
ものすごくアンテナを張り
センサーを過敏に働かせます。

その敏感なセンサーに
初めて信号が届くのは
相手の第一声なのです。

優しい声掛けであれば
「おっ!優しそう。
相談しやすそうだな。
鎧を一つ外して
心の扉もちょっと
開けてみようかな」

冷たい声かけであれば
「わっ!怖そう。
相談しにくいな。
鎧を着ていてよかった。
心の扉の鍵もちゃんと
閉めておいてよかった。」

こんな感じで、
最初に受け取った信号で
相手にどこまで心の扉を開いて
自分の思いを伝えようか…

だいたい決まってしまいます。

つまり、

第一声で第一印象が決まる

そして、

心の扉の鍵を開けるかが決まる

母乳外来の
例えで言うと…
初対面の時には
表情を穏やかにして
優しい口調で挨拶から入ります。

それだけで、
お母さんの硬い表情は
一瞬でゆるみ始めます。

3.相手の立場になる

では、
優しい声かけをするには
具体的にどうしたらいいのでしょうか?

それは、

相手の立場になって考える

初対面で来てくれた相手は
どんな気持ちで来てくれたのだろうか?
ということを考えてみます。

緊張や不安を抱えて
来ることが多いので
まずは来てくれたことへの
感謝の思いを馳せてみます。

「会いに来てくれてありがとう」
「きっと不安でいっぱいだった
だろうに頑張ってきてくれたのだな」

つまり、

相手への感謝の思いを持つ

そして、
会いに来た理由が
ざっくりと分かっている場合、
その理由に対する相手の気持ちを
イメージしながら声をかけてみます。

相手の感情をイメージして共感する

母乳外来の
例えで言うと…
おっぱいがパンパンに張って
昨夜から発熱して来院した場合です。

一晩中
発熱してしんどい体で
頑張って授乳していた
お母さんを想像してみます。

お顔を見て
まずは一言こう言います。
「お辛かったですね。
しんどい中、よく来てくれましたね。」

この言葉の後には、
ほとんどのお母さんは
涙を流されています。

赤ちゃんには
「がんばったね。
お母さんのおっぱいを
何とか癒してあげようと
夜もずっと飲んでくれてたんだね。」

こう話しかけると
泣いてた赤ちゃんも
すっと泣き止みます。

言葉が分からないと
思われている赤ちゃんですが、
ものすごく繊細なセンサーがあり、
相手の気持ちを見抜く力を持っています。

「お母さんだけでなく、
自分のことも考えてくれている」
ということが伝わると
赤ちゃんも私に対して
怖がらなくなるのです。

4.自分の心の扉の鍵を開く

ここまでは、
相手の心の扉の鍵を
開くことを中心に書きました。

最後は、

自分の心の扉の鍵を開く

一方的なやり取りは
その場だけで終わります。

信頼関係は
コミュニケーションを
取り続けることが大切です。

具体的には、

自分の考えていることを相手に伝える

友達関係でも
同じですよね。
沢山お話して、
いろんな感情を共有して
どんどん仲良くなっていきます。

合う回数で信頼関係は
決まりません。

沢山会っていても
仲良くなれない人もいれば
数回しか会っていないのに
すごく仲良くなれる人もいます。

つまり、

お互いの感情を共有することが
心の扉の鍵を開く

母乳外来の
例えで言うと…
一晩中発熱した体で
授乳をしていたお母さんに
ケアをしている時です。

「私も
授乳中におっぱいが張って
辛い思いをしたことがあるんです」
「赤ちゃんに
飲んでもらいたいのに、
大泣きしてなかなか
吸ってもらえないのが
すごく辛かった。」

このように
自分の体験と
その時の思いを話します。

普段、
私は自分のことを
仕事中にあまり話さない様に
心がけているのですが、
(限られている時間で、
疲れているお母さんのお話を
しっかりと聞いて受け止めたいので)

心の扉の鍵を開く瞬間を
敢えて作る
ようにしています。

どんな経験も、
同じ経験をした人は
気持ちを分かってくれるので
話やすい雰囲気に自然となります。

つまり、

あなたの思いを共感できる存在
であることを行動で示すことができる

同じ経験をしたことが
なかったとしても、
自分の思いや考えを
伝えてくれることは
相手にとっても
「心の扉の鍵を開いてくれてる」
と感じることができます。

初対面は、
今後の関係について
無限の可能性を秘めています。

いい出会いが
たくさん待っていますように…

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